第20話
壊理side
『クソ学校っぽいの来たあああ!!』
周りの人たちが大きな声を出して騒いでいた。
「待って待って!、
お茶子お姉ちゃんがそう言うと先生が。
「逆に開催することで雄英の危機管理体制が盤石だと示す…って考えらしい。警備は例年の5倍に強化するそうだ。何より
私は去年、デクお兄ちゃんたちとテレビで見た雄英体育祭を思い出していた。
それにデクお兄ちゃんたちが出場するんだと思うと私までワクワクしてきた。
なんでも百お姉ちゃんや電気お兄ちゃんの話によると雄英体育祭はプロのヒーローの人達もスカウト目的で見ているみたい。
そして資格を修得して卒業後にプロの事務所に
でも響香お姉ちゃんの話によると独立しそびれて万年サイドキックって人も多いそうだ。
デクお兄ちゃんと勝己お兄ちゃんは問題ないと思う。
というよりはサイドキック入りせずに2人で事務所を立ち上げそう。
「年に1回…、計3回だけのチャンス。ヒーローを志すなら絶対に外せないイベントだ!」
昼休み 厨房
「あんなことはあったけど…なんだかんだテンション上がるなオイ!。活躍して目立ちゃプロへのどでけぇ1歩を踏み出せる」
「切島くん、口より手と足を動かして」
「悪い、緑谷!」
今、私たちは厨房に入ってお手伝いをしている。
始めはデクお兄ちゃんが1人で料理を作ってたけど、手が足りなくなって今では
主に料理を作るのはデクお兄ちゃんと勝己お兄ちゃん、それから梅雨お姉ちゃんと力道お兄ちゃん。
料理を運ぶのは天哉お兄ちゃんや猿尾お兄ちゃん、踏陰お兄ちゃんがやってる。
百お姉ちゃんと焦凍お兄ちゃんは注文を取ってくる担当だ。
他の人たちは主に盛り付けや皿洗いなんかをしてる。
私もデクお兄ちゃんに作ってもらった服*1を着て注文を取ったり、料理を運んだりしてる。
ただ、その度に携帯で写真撮影をされそうになるんだけど、その人たちは突然汗を掻いて携帯を納めて食事を始める。
そして、他のクラスや学年の人たちが食事を終えてから私たちは食事を始める。
お茶子side
「お金…!?」
「お金が欲しいからヒーローに!」
「究極的に言えば」
私は今、クラスの皆にヒーローになりたい理由を食堂で語っていた。
「なんかごめんね、不純で。飯田くんとか立派な動機なのに、私恥ずかしい」
「何故?。生活の為に目標を掲げる事の何が立派じゃないんだ」
飯田くんはそう言って励ましてくれる。
「ウチ、建設会社やってるんだけど、全っ然仕事なくてスカンピンなの。こういうのあんま人に言わん方が良いんだけど…」
「なるほどな、麗日の“個性”なら許可取ればコストかかんねぇな」
爆豪くんが賛同してくれたけど。
「でしょ!?。だから私も昔父に言ったんだよ。そしたら『ウチに就職する!?』『うん!!、大きくなったら父ちゃんと母ちゃんのお手伝いする!』『気持ちは嬉しいけどなお茶子』『親としてはお茶子が夢叶えてくれる方が何倍も嬉しいわ』『したら、お茶子にハワイに連れてってもらえるしなー!』なんてやり取りがあったんだ。だから私は絶対ヒーローになって、お金稼いで、父ちゃん母ちゃんに楽させたげるんだ」
私はデクくんの作ってくれた磯辺焼きを食べながら語る。
すると。
「麗日くん!、ブラボー!!」
「素晴らしい考えですわ!」
「誰かの為に頑張るってのは良いことだと思うぜ」
「それが親なら、尚更な」
クラスの皆が応援してくれた。
「そういえば、皆まだ残ってるの?。普段なら食べ終わったら解散するのに?」
厨房の整理を終えたデクくんが戻ってきてこう言うが早いか、私たちはデクくんと爆豪くんに頭を下げる。
これはもう皆で決めていたこと。
「俺たちを鍛えてほしい」
切島くんが代表して言ってくれた。
「悔しいけど、雄英の授業やUSJの
「頭、上げてよ」
デクくんにそう言われ、頭を上げる私たち。
「最初に言っておくが、俺たちのトレーニングは
爆豪くんの言葉に誰かの、もしくは全員の唾を飲み込む音が聞こえる。
それは私にも当然分かっている。
雄英高校ヒーロー科の授業は物凄くハードで汗だくになる事もある。
でも爆豪くんとデクくんは汗1つかく事なくやり遂げている。
それは雄英以上に厳しい特訓をしているという事だ。
けど、私たちは決めたんだ。
「それでもいい」
「私たちは覚悟のうえでそれを頼んでるの」
「だから「お願いします」」
「分かったよ。それじゃ放課後に僕たちの秘密基地で特訓しようか」
デクくんのその言葉にクラス一同が大喜びだった。