一佳side
「アレに、どうやったら勝てるの?」
雄英高校体育祭の1次予選の1-Aの実力を見た私の最初の感想だった。
私も最初、宣誓で爆豪はともかく緑谷が言ったことはハッタリかなんかだと思っていた。
けど障害物競走の結果を見て私は絶望していた。
私も武術を嗜んでいるから解る。
それに中学の頃に通っていた、“個性”を自由に使える道場にいた師範に言われた言葉を思い出していた。
「一佳。お前は確かに強いが、かつてこの道場に1週間程通った爆豪という少年には遠く及ばない」
そう言われ、私は爆豪について調べた。
結果としてはとんでもない経歴を持っていた。
格闘技はもちろんあらゆる武道の流派に弟子入りし、各流派の技や戦闘スタイルを合わせ独自の新たな武術を身に付け、それだけではなく様々なスポーツを会得した男だった。
そんなある日、私は両親と一緒に総合格闘技の試合で爆豪とプロで3年連続チャンピオンの試合を見に行った事があった。
そこにいた私や私の両親も含む観客たちはチャンピオンが勝つと思っていたが、爆豪はあっさり勝利を納めていた。
最初は違法薬物を疑われていたが、検査の結果、むしろチャンピオンの方がやっていたことが判明し、世間を賑わせてしまった。
そんなことを目撃した私は更に修行を重ねた。
そして雄英高校で爆豪を見た時は嬉しいと同時に絶望も感じていた。
「貴女は決して彼には勝てない」
誰かにそう言われた気がして私は辺りを見渡したけど、誰もいなかった。
きっとそれは私自身の心の声だったのかも知れない。
そして順位が発表されたけど、1位から20位は1-Aが独占してた。
「あはは、こんなのインチキに決まってるじゃないか。現にA組は体に機械を着けてるし、それのおかげなんじゃないの?」
私のとなりにいたクラスメートの物間がそんな発言をすると観戦していたプロのヒーローたちもざわつき始めていた。
すると緑谷が解説役である相澤先生に「相澤先生、制御装置を外しても構いませんか?」と質問していた。
「ブラドと校長と話し合ってハンデのつもりで着けさせたが、B組の連中が外せと言ってきたんだ。それにプロのヒーローたちも言ってるし、外してやれ」
「ハンデ?。そんなの必要ないってwww」
すると緑谷は笑ってる物間を無視してポケットに入れていたスマホの用な物を弄ると、爆豪以外のA組の着けていた両腕両足に1つずつ装着されていた機械が地面に土埃を上げて落下する。
この光景にはプロのヒーローたちも驚きだったようで「どれだけ重たいんだよ!」なんて驚いていた。
私も1つだけ持ち上げようとすると。
「止めておいた方が良いと思うぜ。それ1つで50kgはあるから」
腕の形が独特な形をしたA組の生徒が私に忠告してきた。
「そんなのデマに」
そう言って持ち上げようとしていた物間だけど、一向に持ち上がらない。
それどころか顔がどんどん赤くなっていく。
「そんな、バカな」
さすがの物間もこれには驚いていた。
他のクラスや先ほど文句を言っていたヒーローたちも顔が青ざめている。
そんな中爆豪の機械が外されると、土埃を上げるどころか地面に埋まっていた。
これには全員口を開けてビックリしていた。
「まあ、爆豪のはマンモス3頭分の重さがあるらしいからな」
それってどれくらいなんだろうか*1。
少なくとも私には真似出来そうになかった。
そしてそこには押さえ付けられていた筋肉を解放し、身長が2メートル後半、もしくは3メートルはあるんじゃないかと思える体躯となった爆豪がいた。
勿論、そんなハンデを無くしたA組に私たちは第2次予選の騎馬戦(1-Aはクラスだけで騎馬を組んでいた)に勝てるわけもなく、決勝トーナメントは爆豪と緑谷の宣言通りに1-Aで埋め尽くされていた。
騎馬戦の後に物間が「このまま終わらせないよ」とか言っていたのが気になったが、私たちは会場を後にした。
今回騎馬戦は割愛させてもらいました。
少なくとも作者に強くなりすぎた1-Aメンバーの騎馬戦を書ける実力はなかったです。
少なくともチーム及び、立ち位置は決めていましたが、それでも書くのは無理でした。