出久side
遂に始まった決勝トーナメント。
シードに選ばれた僕とかっちゃんは観客席から観戦していた。
「なあ、デク。さっきの奴に何かしただろ?」
1人で地球儀をナゾナゾみたいに解き明かしたら皆と何処へでも行けそうな歌と躍りをして、その後、前世では有名(?)だった1発ネタをやった物間くんを指してかっちゃんが僕に話しかけてきた。
「うん、ちょっとした催眠術だよ。今頃は多分寝てるんじゃないかな?」
僕は華眼*1を既に解除してるけど、既に催眠にかかっている物間くんは最後に暗示をかけた《振替休日明けの朝まで眠る》という催眠術は解けないだろう。
そんな話をしていると。
「色々やってきましたが!!、結局これだぜガチンコ勝負。頼れるのは己のみ!。ヒーローでなくとも、そんな場面ばっかりだ!。わかるよな!!。心、技、体に知恵知識!!。総動員して駆け上がれ」
実況のプレゼント・マイク先生の声に会場が大きく盛り上がる。
「最初の試合はポーカーフェイスガール、蛙吸梅雨。対するは感情が常に発露してる、麗日お茶子。全く正反対の二人の対決だ」
「デクはどっちが勝つと思う?」
かっちゃんに聞かれ、僕は簡単に答える。
「この勝負、麗日さんが有利だね」
僕の予想通り、蛙の“個性”持つ蛙吸さんが蛙の特徴である長い舌で捕らえようとしていたけど、麗日さんはそれを素早く避け、そのスピードのまま、蛙吸さんに触れて無重力状態にしたかと思うと、そのまま場外に叩き出していた。
続く第2試合、芦戸さんと障子くんの試合。
「これは障子の方が不利だな」
かっちゃんの言葉に僕も頷く。
芦戸さんの“個性”は体から溶解液を出す“個性”だ。
それに比べて障子くんの“個性”は体から生えた触手の先端に自身の身体を複製する事ができる。
“個性”の相性で完全に不利だ。
「俺もまだ障子の奴に遠距離攻撃の仕形を教えてないからな」
確かにそれができるのが1番だけど、今のところ1―Aでもあの攻撃はかっちゃんしかできないよ。
僕もできなくはないけど、連発は流石に出来ない。
結果、芦戸さんが勝利を納めていた。
次の第3試合、尾白くんVS瀬呂くんの試合。
最初は尾白くんが得意な近接格闘技(多分空手かな?)の拳で責めていたけど、瀬呂くんがそれを簡単に続けさせるわけもなく、瀬呂くんの“個性”のテープで両腕を封じていた。
これから瀬呂くんの逆転が始まるかと思いきや、尾白くんの回し蹴りならぬ、回し尻尾で場外に吹っ飛ばされて負けていた。
そして原作とは違う流れとはいえ、ドンマイコールされていた。
そして常闇くんと峰田くんの戦い。
最初から常闇くんの動きを封じるために“もぎもぎ”を投げつける峯田くんだったけど、
焦凍side
俺は決勝トーナメントを入場ゲート入り口の所で観戦していた。
「3日会わざれば刮目してみよというが、強くなったようだな、焦凍」
そこに
「緑谷たちのおかげだな。親父は警備の方は大丈夫なのか?」
俺は昔ほど親父の事を毛嫌いしなくなった。
ただ、夏兄はいまだに苦手な所も多いらしい。
「それならサイドキックの2人に任せてきた。ここに来たのは職場体験目的だよ。しかし、1つの事務所から2票までしか入れられんのは勿体ないと思える程に強いクラスだな」
「職場体験?。なんだそれは」
聞き慣れない事を聞いたので親父に聞いてみた。
「
だがそれだけでここに親父が来るのは間違っている気がする俺はそれも聞いてみることにした。
「本当にそれだけか?」
「隠しても仕方ないか。1つはお前への激励と、この間の
「そういう事かよ。ありがとな、親父」
「息子の晴れ舞台だからな。当然だ」
それなら小学校の時とかの授業参観にもと思ったが、仕事柄仕方なかったと思うことにした。
家庭訪問の時はなんとか休みを取ってたみたいだが、急遽出動指令が来て母さんが代わりに何回かやってたのを覚えている。
「それと
「そうか。それは残念だ」
「だけど敢えて言うなら、奴らはオールマイトの命を狙ってた」
「それは新情報だな。だが、有象無象の連中にオールマイトが負けるとは思わんがな」
「ああ、話を聞く限りだけど、なにやら対オールマイト用の何かがあったらしい。爆豪と緑谷が撃退したみたいだけどな」
「そうか。後であの2人にも聞いてみるか」
試合に目を戻すと飯田が砂藤に勝利していた。
そして親父はその場を後にした。
俺に「勝ち残れよ」と一言だけ残して。
爆豪━┓ ┏緑谷
┣━┓ ┏┫
麗日━┛ ┃ ┃┗上鳴
┣┓ ┏┫
芦戸━┓ ┃┃ ┃┃┏葉隠
┣━┛┃ ┃┗┫
尾白━┛ ┣━━┫ ┗耳郎
┃ ┃
常闇━┓ ┃ ┃ ┏飯田
┣━━┛ ┗━┫
八百万┛ ┗轟