勝己side
「さあ、長かった雄英体育祭も残すところ1試合。決勝トーナメント
プレゼント・マイクの声に会場全体が大いに盛り上がっている。
「まずは、漲る
その言葉を聞きながら入場すると同時に俺は左手を高く上げる。
「続いては、様々な
その言葉を聞き、まるでショーの始まりの前のマジシャンのような登場をするデク。
「しかもこの2人、幼稚園前から高校までずっと同級生の幼馴染みだ!!」
その言葉を聞き更に会場は盛り上がる。
「さあ勝つのは技の緑谷か、力の爆豪か。決勝戦、開始ィィィ」
その一言を聞くと同時に俺はデクに向かって攻撃を放つが軽く躱して右手の掌を俺に向けると。
「いくよ、かっちゃん。ザケル」
青い電撃を放ってきた。
出久side
僕はかっちゃんにザケル*1を打つもかっちゃんはそれに耐えていた。
やっぱり、一筋縄じゃいかないか。
そうしてるとかっちゃんはジャブの用に連続で攻撃してきた。
だけどかっちゃんのジャブは普通の人が使うジャブと違いそれなりに威力が高い。
さすがにこれをノーダメージで攻略するのは難しいね。
でも、攻略できない訳じゃない。
僕はかっちゃんに接近して。
「ナイフ*2」
かっちゃんの右肘を攻撃するとかっちゃんの右の前腕が切り落とされる。
僕も7発程かっちゃんのジャブを受けてだいぶダメージを受けてしまった。
会場からはどよめきが起こる。
「グロ過ぎるだろ。これが全国放送されて大丈夫なのか!?」
「いや、全国放送はされてないだろうな。緑谷のせいでテレビカメラが壊れたからな」
先生たちの言葉を無視するようにかっちゃんは落ちた自分の右の前腕を持ち上げると自分の右肘に押し付けると。
「よし、繋がったな」
と言いつつ右掌を閉じたり開いたりしていた。
これを見ていたプロヒーローたちも驚いていたが、かっちゃんの個性を知っていれば何て事はない。
かっちゃんの“超越”した細胞の再生能力によってくっついた程度の事だから。
そして僕も髪の一部を掴んで引っ張ると全身の皮がゆで卵を綺麗に剥けた時の用に剥ける。
「
その光景を見たプロヒーローたちが騒いでいた。
「お互いダメージ無しかよ」
いや、ダメージ無しって訳でもない。
かっちゃんの方は体はくっついてもくっついた部位は暫くは1/10程度の力しか出せないし、流れた血液が体内戻る訳でもないので血液も再生するのに時間がかかる。
いずれかっちゃんはこの弱点を克服しそうだけど。
そして僕の
「ハンデのある勝負に勝ってもつまらないからな。次、いくぞ」
僕の回復を待っていた後、左ストレートパンチを繰り出してきた。
さっきまでのジャブと違い、1発でフィールドにかっちゃんの拳の後が残るほどの威力だ。
なら、僕もパンチで立ち向かうまでだ。
次の瞬間僕の腕は黒鉄のような色に変わる。
「
僕の技とかっちゃんのストレートパンチがぶつかり合う。
お互いに後ずさりしてしまう。
「緑谷の奴はテクニックタイプだって言ってたのに、パワーは互角かよ」
会場からは騒がれているけれど、互角ではない。
かっちゃんはまだ、必殺技を1度も使っていないんだから。
でも、僕はそれでもワクワクしていた。
勝己side
俺は今、物凄く楽しんでいた。
やっぱり俺を心から楽しませてくれる戦いをしでかすのは何時だってデクだ。
俺が努力に努力を重ねて鍛えぬいた筋肉に自身が持つ知恵と能力を組み合わせた技で越えてくる。
俺は雄英体育祭の決勝ということ等関係なく、この状況を楽しんでいた。
さあ、デク。
次はどんな技を見せてくれるんだ。
するとデクは右腕を5本の触手に変えると。
「ザケル」
それぞれの触手の先端から再び電撃を放ってきた。
だが、先ほどの威力と比べて大差ない。
デクもそれに気づいているのか。
「やっぱり威力が落ちるね。それなら」
と言って触手を周りに展開すると。
「ザケルガ」
先ほどの技よりも強力な一撃を撃ってきたが、大したことはない。
「それなら」
と言って触手を自分の腕を元に戻して。
「ザケル、ザケル、ザケル、ザケルガ、ザケル、ザケル、ザケルガー!」
怒涛の電撃を放ってきた。
さすがの俺もこの攻撃もダメージは大したことはないが、このまま押されるとまずいと思ったが不意に攻撃が止まった。
気になりデクを見ると。
「スウゥー」
(ヤロウ、息継ぎしてやがる)
そして。
「ザケル、ザケルガ、ザケル、ザケルガ、ザケル、ザケル、ザケルガ、ザケルガー!」
再びの電撃攻撃を再開してきやがった。
攻撃が止まったので接近を試みるとデクは。
「ゴブッ、ゴブッ」
何か召喚した水のような物を飲んでいた。
そして当然のように。
「ザケル、ザケルガ、ザケル、ザケルガ、ザケル、ザケルガ、ザケルガ、テオザケル」
そして俺はステージの端まで追い込まれていた。
接近していなかったら俺は間違いなく場外に落ちて負けていた。
でもこうなったら仕方ない。
デクにも見せたことのない、俺の必殺技を披露するしかない。