出久side
僕が前世で読んだ漫画の一部を“再現”した怒涛の電撃攻撃をを受けてもかっちゃんは平気そうな顔をしていた。
それどころか、まるで何か奥の手でもあるのかのような表情をしている。
するとかっちゃんは。
「はあぁぁー」
と言って気合いを入れるとかっちゃんの身体の筋肉が膨張を始めた。
パンプアップに似てるけど、これはまるで抑えていた力を解放するかに感じた。
そして完全に力を解放したかっちゃんは先ほどまでとは雰囲気が違っていた。
「待たせたな、デク。これが俺の今の状態で出せる100%の姿だ」
見た目は違うけど、体も更に巨大化してまるで幽遊白書の戸愚呂弟みたいだ。
確かに人間は本来2%までの力しか出せないって話だけど、かっちゃんは直感だけで全力の力を解放したみたいだ。
「いくぞ、デク」
次の瞬間僕に向かってストレートパンチを繰り出してきた。
けど、さっきまでのパンチとは明らかに威力が違う。
とっさに“てっぺき”*1を3回重ね掛けを使い、更に両腕をクロスしてガードしたけど、場外に飛ばされてしまった。
幸い地面に落ちる直前に以前にも使用した“空を飛ぶ程度の能力”を使ったおかげで敗北にはならなかったけど、両腕の骨は砕けてしまった。
全くどれただけのパワーを出してるんだろうか。
ただ、両腕が使えないので“じこさいせい”*2を使い両腕を回復させつつもフィールド上空にに戻る。
するとかっちゃんは跳躍して僕の足を掴んだかと思うとフィールドに目掛けて投げつけようとしてきた。
僕は咄嗟に。
「ベタン」*3
を使い、逆にかっちゃんを地面に落とす。
僕も技の範囲内にいるが、“空を飛ぶ程度の能力”のおかげで被害は受けずにすんだ。
かっちゃんは高重力の場所でも修行をしているとはいえ、これは効いたかなと思ったけど、平気そうな顔をして立ち上がってきた。
防御力も格段に上がってるみたいだし、油断できないね。
それなら、量を増やすしかないね。
「多重影分身の術*4」
フィールドを覆い尽くす程の数に増えた僕の分身がかっちゃんに向かっていく。
それをかっちゃんは裏拳で撃退するけど、その際に隙が出来たので僕は見逃さずに攻撃に入る。
「千鳥*5」
かっちゃんの右脇に攻撃が決まるもかっちゃんの左腕が反撃に入る。
だけどそれも計算の内だ。
なぜならそれも分身で、本物の僕は。
「ゴムゴムの
上空から踵落としを仕掛けるけど。
「甘い!」
片手で簡単に防がれてしまった。
それどころかそのまま引き寄せられてストレートパンチを食らってしまった。
何とかフィールド外に突き落とされる前に何とか止まることができた。
だけど、なんとなく分かってきたことがある。
それは今のかっちゃんは素早く動くことができないということだ。
可能性に賭けるとすれば勝機があるとすればそこしかない。
だけど膨張した筋肉がそれを補ってる感じだ。
だったら僕も取って置きの手を使うしかない。
使うと僕の脳にも負担が多いけど、迷ってる暇は無い。