本年も不定期更新ながら続けていこうと思っています。
それでは本編をお楽しみください。
出久side
「この場所で合ってるね」
僕は今、原作のデクと同じようにグラントリノの事務所に来ている。
ちなみにエリちゃんは義祖父さんに預かってもらっている。
義祖父さんも久しぶりに孫と水入らずで楽しむと言ってくださったので嬉しい限りだ。
そして僕がここに来たのも原作通りオールマイトに頼まれたからだ。
出久 回想side
「グラントリノですか?」
「そう。君なら自分の“個性”の応用品で知っていると思うが、私の師匠の友人の方だ。私はその人に君を職場体験に来させるように言われてね。行ってくれるかい?」
「分かりました」
「くれぐれも失礼の無いように。それとついでなんだが」
「分かってます。オールマイトがいかに素晴らしいかアピールしておきますね」
「助かるよ」
回想終了
右手に荷物を持ち、事務所の扉を開くと原作通りグラントリノが倒れていた。
しばらく様子を見ていると。
「おい、小僧。何で助けようとせんかった」
「生きていられるのは分かっていたので。たぶんですけど、ソーセージを切った物にケチャップをかけたのを温めようとして転倒したってところでしょうか?」
「成る程、なかなか観察力があるな。ところで小僧、名前は?」
「緑谷出久。ヒーローネームはエックスです」
「なかなか良い名前じゃないか」
「それとこれはお土産です。老舗堂の鯛焼きです」
「ありがたい。甘いのは好きでね。俊典から聞いたのか?」
「いえ、自分で調べました。調べるのは得意なので」
「そうか。だがまずは先にお前の実力を改めて見せてもらおうか」
「分かりました。行きますね」
そう言って僕は戦闘の構えを見せる。
グラントリノside
俺が実力を見ようとした小僧が戦闘の構えを見せる。
一見すると隙だらけだが、逆にどんな攻撃にも対する反撃が出きるような構えだ。
そこでまずは“ジェット”で勢いを着けて攻撃をしかける。
すると緑谷は片手で攻撃を受け止めていた。
よく見ると緑谷の手に薄い巻き貝のような物を持っていた。
「反撃、行きますよ」
緑谷が受け止めていた貝の様なものを俺に押し付けた瞬間、俺は後方に吹き飛ばされていた。
そこまで勢いのあった一撃ではなかった筈だが?。
「打撃とは違う。インパクト!!」
ならばと空中戦をしかけるが緑谷も宙に浮いてきた。
体育祭を見た時も思ったが、コイツも複数の“個性”を扱えるのか。
脳裏にあの男の影がちらつくが、あの男とは違い悪い気は感じられない。
例えるならあの男はまるで暗黒の宇宙に存在する巨大なブラックホールだが、緑谷は正反対の何もない真っ白な空間に浮かぶ何も記入されていないノート。
俊典が弟子にしたのはそういう雰囲気を感じ取ったからか?。
「攻撃してこないなら、今度は此方から行かせてもらいます」
すると緑谷は息を吸い込むと、高速で突進してきた。
これは、俺と同じ“ジェット”と志村の“浮遊”…。
「SMASH!」
そして、俊典が志村たちから引き継いだ“ワン・フォー・オール”。
大した有精卵だ。
だが、その拳が俺に届く前に小僧は減速し倒れてしまった。
俺が近寄ってみると寝息を立ててやがった。
そういや俊典も言ってたな。
複数の能力や技を同時に“再現”するとスタミナ切れで眠くなるとか。
コイツの課題はまずはそこだな。
勝己side
「良く来たな、爆豪勝己。しかしなんだその髪型は?」
俺が師匠にオススメだと言われたNo.4ヒーロー、ベストジーニストの事務所に行くと開口一番にそんな事を言われた。
「八ニ分け作ろうとして失敗した」
俺は新幹線に乗って移動している最中に髪をセットしようとしたが、髪がベトベトになるだけでうまくいかなかった。
「まあ、努力は認めるよ。それと君への課題だがまずは千羽鶴でも折ってもらおう」
「無理だな!」
「イヤ、そういう課題だからな。後はなんで強気なんだ?」
「俺はセミしか折れねぇ!」
「……。因みに爆豪、1つ聞きたいんだが。小学校の時千羽鶴を折る時はどうしてた?」
「先生たちには「途中まで折って後は他のお友達に頼もうか」なんて言われたが」
「…取り敢えず折り方をメモしておくから、不恰好でも良いから折ってくれ…。それともう1つ。千羽鶴を折っている間はお前が日課にしている筋トレは禁止だ」
「は!?」
「強くなりたいんだろ。コレをこなせばお前はもっと強くなれるぞ」
「分かった。言われた通りにしてやるよ」
「分かれば良い。それとお前はヒーローネームは?」
「今更かよ。ZEROだ」
「なかなかに格好いいな。5日間宜しくな」
「ああ、こちらこそ」
しかしなんだ。
折り紙やってるだけで強くなれんのか?。
疑問は残るがやるって決めた以上やるしかないか。