壊理side
私は今、おじいちゃんと一緒に昔私たちが住んでいた場所に来ている。
ただ、家事態はデクお兄ちゃんが私を助ける為に壊してしまったので、今ではデクお兄ちゃんが新しく建てた家になってる。
その事をおじいちゃんに話すと。
「壊理、1つ確認なんだが。出久は本当にヒーローを目指してるのか?」
「うん、そうだよ」
「もし仮にヒーローに成れなかったとしてもコレは有能すぎるだろ!」
因みにこの家を作った木の名前はアダムって言うらしい。
図鑑とかで読んだけど出てこなかったんだけど、凄い木なのかな?。
家を作るのもデクお兄ちゃんが両手をパンと音を立てて木に触れたとたんに激しい光と音がして、気がついたら完成していた。
デクお兄ちゃんに言わせれば木の性質を理解して分解して再構築したらしい。
言ってることは難しいけど、デクお兄ちゃんが凄いってのは分かった。
それとこの家は今はおじいちゃん以外はおじいちゃんの部下って人が住んでる。
そもそも私を実験台にしてた人を慕ってたのは10人にも満たなくて、他の人たちは怖がらせて言うことを聞かせてたみたい。
私とデクお兄ちゃんとおじいちゃんで揃って会った時は全員が土下座ってのをしながら「親父、そしてお嬢。治崎の奴に脅されたとはいえお嬢にとんでもないことをしてしまい、すいませんでした!!」って謝ってきた。
それが原因なのかおじいちゃんはその事を問題にせず受け止めたらしい。
それとデクお兄ちゃんを見てビックリしてたけど、おじいちゃんが私と付き合ってるって話したらもっとビックリして「これからは若頭と呼ばせてください」って言われてデクお兄ちゃんも少し困ってた。
それにしてもデクお兄ちゃん。
今頃何してるんだろうな…。
出久side 研修2日目の午前9時37分
複数の能力を同時に“再現”したまま生活をする特訓をしていた。
今でも少しを気を抜くと眠くなりそうだがその度にグラントリノがドロップキック等の攻撃をして目を覚まさせてくれている。
今は“浮遊”と“ジェット”を“再現”して引ったくり犯グループの
「小僧。どうやってあの
僕は考え、そして実行する。
「浮遊+ジェット+“巨大化”+“ウルシ鎖牢”!」
一気に大量の敵を捕らえたその後は、警察の人に引き取ってもらった。
「ようやく安定して同時に4つまで使えるようになったじゃねぇか」
「そう…です…ね」
「寝るな!!」
「グフォ!?」
グラントリノに鳩尾を殴られ、僕は意識を取り戻す。
「師匠が師匠なら弟子も弟子だな。やれる事は正反対なのに、指導が面倒な所は一致しやがって」
「すいません」
「午後から同時に5つ使う特訓をさせるからそのつもりでな」
「分かりました」
僕はフラフラになりながらも特訓を続けている。
グラントリノに体育祭の時はもっと沢山技を使ってたから使える筈だって言われたからだ。
あの時はエリちゃんが見ていたから脳内ドーパミンでも出てたのかな?。
皆も頑張ってるだろうし、僕も頑張らないとね。
勝己side 研修2日目の正午過ぎ
俺は不恰好ながらも鶴を500近く折っていた。
「調子はどうだ?、ZERO」
「どうもこうもねぇよ。しばら体大きくを動かしてねぇから体が鈍ってそうだ」
「そう思うならZERO、付いてこい」
そう言われ俺はベストジーニストの運転する車で人が住んでいないような高原に連れてこられた。
「ここで良いな。ZERO、軽くパンチを打ってみろ」
「そんな事、急に言われてもな。アンタの所に来てから1回もトレーニングしてねぇからパンチの威力なんて落ちてるに決まって…」
俺は何気に軽くパンチを1発打ったつもりだったが、今まで全力で打っていたパンチより威力が上だという気配を感じていた。
「改めて聞こう。ZERO、気分はどうだ?」
「アンタの所に来てから1回も筋トレはしてないのに、どういう事だ!?」
「簡潔に言えば超回復というやつだ」
「なんだ、それ?」
「お前でも分かるような言い方をすれば、体を休ませるのもトレーニングの1つということだ。お前は自分でも気づかない間に筋肉にストレスと疲労を与えていた。だがこの2日で体を休ませる事で元気を取り戻し今まで以上の威力を出せたんだ」
「これが、超回復」
「この方法で特訓を続けてればお前は今よりも強くなれる!!」
「ああ、続けてやるよ。そして次こそデクに勝ってみせる」
俺は決意を新たに、この特訓を続けることにした。