仕事の都合でなかなか更新できませんでした。
今回からしばらくは雄英白書に書かれていた内容です。
自分なりにアレンジを加えて書いていこうと思っています。
第44話
出久side
僕は今、かっちゃんと組み手を行っている。
ベストジーニストの元で超再生を身に付けたかっちゃんのジャブは体育祭の時よりも早く、それでいて威力は体育祭のストレートパンチを越える威力だ。
勿論、僕もグラントリノの元で特訓したのでそう簡単に掠りはしない。
職場体験から帰ってきた上鳴くんたちがかっちゃんの体が倍以上にでかくなってるなんて騒いでたけど、そんなことはない。
確かに筋肉の増量により大きくなっているが、そこまで大きくなった訳じゃない。
確かに身長195cmを越えてるから同年代から見たら確かに大きいかも知れないけど…。
たぶん皆がかっちゃんが大きく見えたのは体育祭でやったみたいに筋肉のリミッターを解除してたからだろうし、もしくはかっちゃんがそれだけ強くなったって事のどっちかだろうな。
1時間ほど組み手をやった後、かっちゃんはプロテインを、僕はリンゴジュースを飲み休憩していた。
「そういえば、かっちゃん。かっちゃんはおばさんたちに学校からのプリント見せたの?」
「ああ、授業参観のお知らせだろ。って事はお前の彼女を両親に初めて直接会わせるわけだな」
「うん、電話で話したことはあったけどね」
ちなみに僕は既にお母さんに連絡済みだ。
引子side
「フフ、久しぶりの日本も悪くはないわね」
私は今、故郷の国の地に足を着けている。
つい先日まで夫の仕事の手伝いで世界各国を飛び回っていたので日本に帰ってくるのは4年ぶりくらいかしら。
息子の授業参観なんて小学生の時以来だから少しワクワクするわね。
そう思っていると夫から電話がかかってきた。
「ええ、今ちょうど日本に着いたところよ。勿論楽しみよ。それに出久の彼女にも直接初めて会うわけだしね。え、それは勿論聞くつもりだから安心して。それのせいで貴方の仕事が手に付かなくなってるのは知ってるから。それじゃ出久が予約を取ってくれたホテルにチェックインするから一旦切るわね」
出久が帰国する私の為に予約を取ってくれたホテル、ロイヤルアベニューホテル。
普段なら1番お安い部屋でも1泊500万はするが出久が予約を取ってくれたのは1番高いVIPルームの部屋で2000万はする部屋だ。
普段なら予約しても10年待ちな部屋だが、このホテルのオーナーが息子なので特別に予約を入れてくれたみたい。
まだ未成年の息子が親の私たちより稼いでるのは複雑な心境だけど、今回は堪能させてもらおうかしら。
そう思いながら私はホテルにチェックインするために受付へと向かった。
焦凍side
俺は今、姉ちゃんとお母さんのお見舞いに来ている。
お母さんは昔から体が良くなかったのもあるが季節の変わり目ということで貧血で倒れた。
ちなみに夏兄は大学の講義の帰りに、親父は朝一で面会を済ませてそのまま事務所に向かったみたいだ。
一応親父は帰りにも寄るみたいな話はしていた。
俺たちが病室に入ると。
「あら2人とも。今日は2人で来てくれたのね。ありがとう」
「今日は俺が休みだから」
俺はそう言うと病室に備え付けの小型冷蔵庫から牛さんヨーグルトを取り出すとそれを飲む。
昔、爆豪や緑谷と一緒に親父との特訓を一段落するとお母さんが持ってきてくれた思い出深い飲み物だ。
「それと焦凍が持ってきてくれたこれだけどね。冬美が行ってくれるみたい」
お母さんが授業参観のプリントを見せながら言ってきた。
「姉ちゃんが?。仕事は?」
「大丈夫よ、ちゃんと休みはもらってるから。それと焦凍の授業参観をビデオ撮影したいんだけど、大丈夫かしら?」
その一言を聞いて俺は思わず吹き出しそうになるがなんとか耐えた。
「小学校の運動会じゃねえんだぞ」
「え、ダメなの?。最近じゃ、小学校の授業参観、ビデオ回す親御さん多いんだけど」
「え、ダメなの……?」
俺が高校生と小学生を一緒にするなと言う前にお母さんがシュンと曇らせてしまった。
「いや、学校に聞いてみねえとわからない…」
俺がそう言うと。
「そうよね。担任はえーっと……相澤先生だったわよね?」
「あぁ……」
そんな会話をしながら昼食間近まで話して俺たちはお母さんの病室を後にした。