壊理side
私は今、デクお兄ちゃんと遊園地に来ている。
お姉ちゃんたちは「いっぱい甘えてきたら」って言われたけど、どういう事なんだろ。
それと今の私の格好は黒いワンピースで白い文字で死亡って書いてある服を着ている。
本当はTシャツらしいけど、小柄な私が着たらワンピースになっちゃった。
デクお兄ちゃんの服装は青いジーパンと白い半袖のTシャツで胸にはhappy lifeって文字が書かれていた。
鋭児郞お兄ちゃんに「緑谷、流石にそれはダサいと思うぜ。もっと腕にシルバー巻くとかしたらどうだ」とか言われてた。
でもデクお兄ちゃんは断ってた。
「行こうか、エリちゃん」
「うん!」
初めてのデートだから私は少しドキドキしている。
出久side
僕は今、エリちゃんと遊園地にデートに来ている。
エリちゃんは可愛いから誘拐もされかねないので念のために舎弟である元死穢八斎會のメンバーに見張りを頼んでいる。
勿論普段の格好だと怪しまれるので色々変装はしてもらっている。
それでも、エリちゃんとこの遊園地に来たのには理由がある。
何故なら今はこの遊園地でカップルイベントが行われている。
賞品として1年間無料のパスポートが貰えるけど、僕にとっては副賞どころか参加賞のような物なので別に要らないけど、エリちゃんと楽しめそうだから参加してみた。
ちなみに結構参加者がいるみたいだ。
僕たちみたいな身長差や歳の差カップルは勿論、夫婦や兄妹で参加したり、中には同性カップルもいたりした。
ルールとしてはスタンプラリー形式で色々と回るみたいだ。
最初に僕たちが挑戦したのはお化け屋敷の中をお互いの小指に結んだ糸が切れないように歩くものだった。
エリちゃんは初めてのお化け屋敷が怖いのか僕にしがみついていた。
僕たちは切れずにゴールできたけど、後ろからやって来たカップルの男性が糸が切れた状態で走り去って行くのを見たけど、あのカップルは別れるんだろうなって思った。
その後、メリーゴーランドでお姫様抱っこをしてあげたりしながら色々と見て回っているとお昼も近くなったので遊園地内にあるカフェのテラス席で昼御飯を済ませることにした。
サイドメニューとエリちゃんの好きなリンゴジュースを頼んでテーブルクロスのついた円形のテーブルにエリちゃんと向かい合って座って待っていると注文したメニューが届いた。
ちなみに頼んだメニューはエリちゃんはELTサンドイッチで僕はフィッシュバーガー。
それにフライドポテトとフライドチキンも頼んだ。
それと頼んだリンゴジュースだけど。
「デクお兄ちゃん。これって…」
僕が頼んだリンゴジュースは大きめのグラスに注がれていて、そこには2本のハートの形をしたストローが入れられていた。
「エリちゃん、どうしたの?」
恥ずかしそうに顔を赤くしてモジモジしてるエリちゃん。
「恥ずかしいの?。それとも」
僕はリンゴジュースを少し口に含むとエリちゃんを抱き寄せて口づけをしてエリちゃんの唇の隙間から流し込んであげる。
次の瞬間にはエリちゃん以外の人たちも顔を赤くしていた。
壊理side
私が恥ずかしがっているとデクお兄ちゃんはキスして私にリンゴジュースを飲ませてきた。
嬉しいけど、物凄く恥ずかしいよ。
さっきから心臓が凄い音がしてる。
「じゃ、食べようか」
「う、うん」
私は自分が座ってた椅子に座り直して食べていると。
「誰かその男を捕まえてくれ!。ひったくりだ!!」
そんな声が聞こえてきた。
それと同時に男の人がこっちに向かって手を伸ばして走ってきていた。
「はぁー」
そんな中デクお兄ちゃんはため息を吐くと。
私たちのテーブルに使われていたテーブルクロスを料理1つ落とさずに引き抜くとその男の人に向かって投げつけて右腕から百お姉ちゃんの“創造”を“再現”したのか縄を作り出して縛っていた。
その後しばらくして警察の人が来てその男の人を捕まえていった。
でもやっぱり、デクお兄ちゃんはカッコいいって思った。
出久side
ひったくりの男はそのまま警察に連れて行かれていた。
その男はお化け屋敷で会ったあの男だった。
動機は何でも女に降られた腹いせで、僕たちの方にやって来たのはエリちゃんを人質にしようとしたらしい。
それに僕が捕まえなくても、あっちこっちにいる舎弟メンバーが捕まえていたと思う。
ちなみに舎弟メンバー全員には僕が“再現”した終わらない鉄砲*1を持たせている。
それよりも問題はエリちゃんだ。
「エリちゃん、怖くなかった?」
「ううん。デクお兄ちゃんが守ってくれるって分かってたから」
「そっか。信用してくれてありがとうね。そろそろ帰ろうか?」
本当はジェットコースターとかにも乗りたかったけど、身長制限があるものは偶々昨日隕石が落ちて整備のために乗れなかった。
だけどエリちゃんは首を横に降って。
「最後にあれ乗りたい」
エリちゃんが指差す先には観覧車が有った。
「それじゃ、最後に観覧車に乗って帰ろうか」
僕がそう言うとエリちゃんは嬉しそうに首を縦に降っていた。
警察の事情聴取に付き合っていたせいで辺りは大分暗くなっていたけど、観覧車に乗って外の夜景を楽しむことにした。
「わー、綺麗」
エリちゃんは興奮していた。
そして僕は。
「そうだね。でもエリちゃんの方が綺麗だよ」
僕はエリちゃんを僕の方に向けて、両手を恋人繋ぎをした後、エリちゃんを床に押し倒すようにキスをした。
昼間程ではないけどエリちゃんは顔を赤くしていたけど嬉しそうな顔をしていた。
そして観覧車を降りた僕たちは家に帰った。