オールマイトside
試験会場に向かうことになったわけだが…。
「君たち、そんなに仲悪くないよね。何で離れて座ってるの?」
爆豪少年は私の後ろの席に座り、緑谷少年は1番後ろの席で横になっている、というよりは眠っている。
「あいつ、寝相悪いんだよ。エリを抱っこして寝てる時はある程度大人しいが。あ、今バスの壁の一部が凹んだ」
緑谷少年の睡眠は“個性”による影響もあるから多少は眠ることを許されているが、彼らの試験場に着くまでにこのバスが持つかどうか怪しくなってきたよ。
そもそもこの2人を選んだのは相澤くんなんだけどその理由として。
『あの2人は組ませると底無しの強さを発揮します。なのでオールマイトさんにはあの2人の出来る限りの限界を引き出させてほしいですね』
なんて言われたからなんだよね。
「着くまでに暇だし、しりとりでもする?」
「それよりはデクの寝相の心配をした方が良いと思うけどな。今度は床が凹んだぞ」
「いっそのことシートベルトで縛るとか」
「もう試したぞ」
そう言って爆豪少年は私に布の様なものを見せてくる。
「これは?」
「このバスのシートベルトだった物の1部だ」
「…このバス、ちゃんと試験会場まで持つかな…?」
「ちゃんと着いても帰りのバスは別のを頼んだ方が良いかもな…」
私たちの不安も乗せてバスは試験会場に向かうのだった。
勝己side
なんとか試験会場に着いた俺とオールマイトは生きてることの喜びを感じていた。
デクだけはよく寝たって顔をしているのがムカつくが。
ちなみにバスは廃車で出しても問題ないくらいに壊れていた。
窓ガラスは割れ、壁や床、天井の所々に穴が空き、ガソリンも漏れている。
誰が信じれるだろうか。
このバス、俺たちが乗るまでは新品当然だったんだぜ。
「さて、着を取り直して試験の内容だけど、制限時間は30分。君たちには《このハンドカフスを私に掛ける》か、もしくは《どちらか1人がこのステージから脱出》だ」
「戦闘訓練と似てますね」
「逃げても良いのか?」
俺たちの質問にオールマイトは。
「ああ、何しろ戦闘訓練とは訳が違うからね。君たちの相手はNO.1ヒーローであるこの私だよ。今回は私を
「つまり、戦って勝つか、逃げて勝つかの二択」
「そう!、君らの判断力が試される!。けど、こんなルール逃げの1択じゃね!?って思ちゃいますよね。そこで私たちサポート科に、こんなの作ってもらいました!!。超圧縮おーもーりー!!」
するとデクが俺の肩を叩き後ろを振り向くよう指示を出す。
「あれ、ドラえもんの真似かな?。似てないけど」
「黙ってようぜ、本人は似せてるつもりなんだろうし。ぶっちゃけるならお前の方がまだ似てると思う」
「あの、君たち。ヒソヒソ話ならもう少し声を小さくしてやってくれる。丸聞こえなんだけど。後、地味に傷付くから。それと話続けても良いかな」
「別に構いませんよ。エセえもん」
「エセえもん!?。ごほん、まぁ話を続けよう。体重の約半分の重量を装着する!。ハンデってやつさ。古典だが動き辛いし、体力は削られる」
「戦闘を視野に入れる為なら、ナメてんのか」
「どうかな!」
出久side
説明の後、僕とかっちゃんは試験開始ポイントである中央へ向かっていた。
「俺がやりたいこと、解ってるだろ。デク」
「もちろんだよ、かっちゃん」
そんな会話をしてると、リカバリーガールの放送が聞こえてくる。
「皆、位置着いたね。それじゃあ今から、雄英高校1年の期末試験を始めるよ。レディイイー、ゴォ!!」
「行くぜ、出久」
かっちゃんが僕の名を本名で呼ぶ時は本気で行く時のみ。それなら。
「当然だね、勝己」
僕も名前で呼ぶしかない。
すると早速オールマイトがやって来た。
「正面突破かい、お2人さん」
勝己の顔面が掴まれるけどそれでも勝己はジャブを繰り出す。
「フツー顔を掴まれたら、反射的に引き剥がそうとするものなんだがね」
だけど、勝己の攻撃を耐え、地面に叩きつける。
だけど勝己が僅かだけでも時間を稼いでくれたお陰で、合体“再現”ができる。
「雷の呼吸、壱ノ型。霹靂一閃*1+千鳥」
僕の攻撃では最速の1つの攻撃だ。
これならと行ける思ったけど簡単に防がれてしまった。
オールマイトside
緑谷少年の攻撃、確かに速かったが直線上なので見切るのは容易かった。
そのままヒット&ウェイ戦法で私から距離を取るが、その先には攻撃を仕掛けようとする爆豪少年が。
作戦ミスかとも考えたが、緑谷少年と爆豪少年がそんな些細なミスをする筈がない。
そう思った瞬間、緑谷少年は体を丸め、爆豪少年がそんな緑谷少年を砲丸投げのように放る。
「食らえ、俺たちの合体技。
「くっ!?」
この私に両手でガードさせるとは凄い威力だ。
緑谷少年は慣性の法則で爆豪少年の方に戻り、彼はもう一度同じ様に投げてくる。
「この私に同じ技が2度通用するとでも」
「同じじゃねぇよ」
ん、これは緑谷少年が、横に回転している。
「「
そうか、横に回転することで威力を。
再び私から離れる緑谷少年だが、彼の手には私がしていた超圧縮重りがあった。
爆豪少年がそれを受け取ると同時に破壊し、自分の筋肉制御装置も外す。
「こんなもん抜きで、本気でやりましょうや」
「手加減してるオールマイトに勝っても、嬉しくないんで」
全く君らときたら
常に上を目指し続けている。
さあ、試験の第2ラウンドと行こうか!!。