第4話
勝己side
俺がエンデヴァーに弟子入りしてから10年という月日が流れた。
未だにエンデヴァーはオールマイトを越えれないが、昔ほど息子に当たらなくなっていた。
後は轟の奴が俺たちとの特訓中に左目に火傷をした。
痣は残ったものの、視力に問題はなく日常生活を送るには心配ないようだ。
デクの奴に相談すると「それは防げなかったか」とか言ってたので原作となった世界でも同じような出来事が存在したんだろうな。
ちなみに俺は最近、肉体トレーニング以外に習い事を始めている。
基本的に武術だけだが、空手や柔道のようなものだけではなく、剣道や弓道などの武器を使ったものまで様々である。
ちなみにお袋に「武道を極めるのは良いけど、学業を疎かにしないように」と釘を刺されたのでデクに勉強を教わったりもしている。
まあ、デクの頭の良さは俺が恐ろしいほど知っている。
7歳の頃だっただろうか。
デクの知識に興味を持った俺たちの担任教師が世界中の難関校と呼ばれる大学の卒業試験の問題を持ってきた際、規定時間内に全部解いてしまったからだ。
更にその知識を持って
また、デクも俺が通っている習い事をさせてみたが、“個性”を使わなければ体力などは俺と比べ下の下の為、すぐに倒れてしまう。
それでも、少しでも体力をつけようと頑張っているみたいだ。
でも、俺の10分の1走って息切れするって体力が無いのにも程があると思うのだが?。
ちなみにデクの“個性”を知る人はちょっとだけ増えた。
エンデヴァーとその家族である轟一家と、俺たちの通う中学の担任教師と校長だ。
担任たちも最初は驚いていたが、生徒を守るのも学校の勤めとして黙認を認めてくれた。
そして、ある日の帰りのホームルームで担任が教壇に立つと中学3年生には必然とよべることを語った。
「一応進路希望の紙を配るけど、皆ヒーロー科志望だよね」
その言葉を聞き、俺たちのクラスメートたちが一斉に自分たちの“個性”をアピールするかのように使用して見せる。
指を伸ばす奴や全ての歯が犬歯になっている事をアピールする奴。
色んな奴がいるが担任が「皆良い“個性”だけど、校内で“個性”の無断使用はご法度だぞ」と言うと皆大人しくなった。
「それと進路希望の提出期限は特に決めないが、早めに頼むぞ」
そういうと担任は教室を出ていった。
ただ、教室を出る前に俺にだけ分かるように会議室に来いと合図をしていた。
「爆豪君、実は君に雄英高校からの推薦入試の話が着ていてね」
校長は徐に封筒を渡してきた。
「それでどうだね。受けてみる気はあるかい?」
どうするかって?。
答えはもう決まっている。
俺はその封筒をシュレッダーにかけてやった。
「な、なんて事を」
今年赴任したばかりの教頭があわあわしているが校長は冷静に俺に話しかけてきた。
「理由を聞いても、良いかね?」
「当たり前だ。俺はデクと、緑谷と一緒に一般入試を受ける。アイツは俺の相棒で、俺はアイツの友達だ。それでどちらかが落ちるときは一緒にヒーロー科の入学を止めて別の科に入る。それだけだ!」
「た、たったそれだけの理由で推薦を断るんですか?。あの“無個性”の生徒の為だけに」
相変わらず教頭があわあわしているが校長はというと。
「その言葉を待っていた。もし受けるなんて言っていたら私が推薦用紙を処分していた。これからも精進したまえ、爆豪君」
「はい、それでは失礼します」
俺はそう言うと会議室を後にした。
校長side
「本当によろしかったのですか?。折角の雄英高校からの推薦を断って」
教頭が私に話しかけてきたが私の意見は変わらない。
「何か不満でもあるのかね?」
「当たり前です。この中学校の歴史を調べてみましたがヒーロー科制度が始まって初めての推薦じゃないですか。なのにそれを断るなんて」
「本人が拒否しているのに、勝手に話を進めるのは滑稽ではないかね。それに君はこの地域にまだ馴染めていないようだから言っておくがね、あの2人は最高にして最善の最大最強の相棒なんだよ」
それだけ言ってもあわあわしている教頭を後に私も会議室を出た。