出久side
僕たちが案内されたデヴィット博士の研究室は研究所と言ってもよさそうに広かった。
「デヴィット博士、こちらの片付けも終わりました。たまにはお嬢さんとランチでも行ってきてはいかがですか?。I・エキスポ中はアカデミーも休校ですし」
デヴィット博士の助手らしき人がそう言うと。
「それが自主的に研究してるんだよ」
デヴィットが苦笑すると。
「だってパパの娘ですもの。似ちゃったのね」
「メリッサ」
メリッサさんが肩をくすめて笑いながらデヴィット博士に近づくと助手の人が「こんにちは、メリッサさん」と挨拶をしている。
「こんにちは、サムさん。いつも研究に明け暮れるパパの面倒を見てくれてありがとう」
どうやらあの助手さんの名前はサムさんというらしい。
「それより、どうしてここに?」
「私ね、パパの研究が一段落したお祝いに、ある人に招待状を贈ったの」
「ある人?」
「パパの大好きな人よ」
その言葉と共にオールマイトが研究室に入る。
「私がぁぁぁ、再開の感動に震えながら来た!!」
「トシ、オールマイト……!?」
「ほ、本物!?」
久しぶりの再開にハグしあう2人だけど、この匂いと音は…。
「どう、驚いた?」
メリッサさんが用意していたお祝いだと理解したデヴィット博士は。
「ああ、驚いたとも…」
「お互い、メリッサに感謝だな。しかし、何年ぶりだ?」
「やめてくれ、お互い考えたくないだろ。
「HAHAHA、同感だ。…会えて嬉しいよ、デイヴ」
「私もだ、オールマイト」
そしてお互いにこつんと拳をぶつけ合う。
そしてオールマイトは入り口に立つ僕たちの方を見て。
「君たちに紹介しよう。私の親友、デヴィット・シールドだ。アメリカ時代の私の相棒だよ」
僕は手を伸ばしデヴィット博士と握手する。
「デヴィット博士の事はよく知っています。オールマイトのコスチュームの開発者ですよね」
「君は緑谷出久くんだね。史上最年少のノーベル個性賞受賞者の」
デヴィット博士も僕の事を知っていたようだ。
「ええ、お会いできて光栄です」
「緑谷少年は天才だと思っていたが、まさかそこまでとは!」
「逆にトシは知らなかったのか?。あれはたしか12か13年前、当時4歳だった彼が太陽光バッテリーを内装して自動車以上の速度で走るスケボーを開発したんだよ」
まあ、前世で見てたアニメの発明品だけどね。
「他にも声を変えられる蝶ネクタイだとか、キック力を電気と磁力で足のツボを刺激して上げる発明品とかね」
あはは…。
「それでそちらの2人は?」
「自己紹介が遅れました。緑谷出久の幼馴染みで同級生の爆豪勝己といいます」
「緑谷壊理です」
「緑谷ということは君は緑谷くんのい」
「妻みたいよ。将来の」
メリッサさんが少し呆れながらもエリちゃんについて説明してくれた。
「あはは、よろしく。オールマイトとの久しぶりの再開だすまないが、積もる話をさせてくれないか」
「わかりました」
「メリッサ、ミドリヤくんたちにI・エキスポを案内してあげなさい。サム、君ももう休んでくれ」
そうして僕たちはその場を後にした。
勝己side
俺たちは今、メリッサの案内でパビリオンを見ていた。
「大都市にあるような施設はひととおり揃ってるわ。できないのは旅行くらいね」
「なるほど、守秘義務があるからですね」
「ええ、そう言うこと」
しかし、なんだ。
さっきから俺の心臓がバクバク言ってるんだが、病気かもしれねぇから後でデクに看てもらうか。
そんな時、俺たちの前に巨大な影が通りかかった。
「カイジュウ・ヒーローゴジロね。スポンサードしてる企業から招待されたのね」
しかし、エリには怖かったのかデクにしがみついていた。
「大丈夫だよ、エリちゃん。怖い
エリが俺の足に抱きつくが早いかデクは…。
「きらめきホップ」
ゴジロの顎に強烈なアッパーカットを決め、一旦地面に降り立ち。
「さわやかステップ」
ゴジロの背中に強烈な蹴りを食らわし、空高く打ち上げたかと思いきや本人はまた、地面に降り立ち。
「はればれジャンプ」
打ち上げられたゴジロと同じ高さまで達すると。
「ヒーローの出番です」
強烈な腹パンを決め、ゴジロはI・アイランドの外へと吹っ飛ばされていた。
「エリちゃん、怖い
「えっと、ミドリヤくん。私の話を聞いてた?。彼、あれでもヒーローなのよ」
メリッサが慌てて弁解するが。
「え?。エリちゃんが怖がったから
うん、メリッサは悪くないな。
デクの思考回路がおかしいだけだよな。
俺は一応ゴジロが飛んで行った方向に十字を切って手を合わせておいた。