勝己side
「な、何が起きたんだ~?。一瞬の内に仮想
司会のおっさんが沈黙の続いていた会場に大きな声でアナウンスをすると会場も大いに盛り上がっていた。
「嘘、だろ。この俺が」
デクに負けた忍者みたいな格好をした奴は膝から崩れ落ちていた。
そして「嘘だ、嘘だ、嘘だ」と呟き出していた。
「デクお兄ちゃん、スゴーい」
エリの奴は感動したのか目をキラキラさせながらデクを見ていた。
「ありがとね。エリちゃん」
デクはそう言ってエリの頭を撫でていた。
「ねえ、あのドームみたいなのは?」
「そうね、行ってみましょうか。あれもパビリオンの1つよ」
俺たちがそのドームに向かおうとすると。
「お前が居なければ、俺が1位なんだぁー」
さっきの忍者みたいな奴がデクを背後から襲おうとしたが。
「ねえ、そのまま攻撃してたらエリちゃんにも当たってたよね」
ソイツの後ろにデクが回り込んで頭を掴んでいた。
「そ、そんなにそのガキが大切かよ」
「当たり前だよ。僕のかわいい彼女だからね」
「このロリコン変態野郎が!!。離しやがれ」
「失礼だな…純愛だよ。それとすぐに離してあげるよ」
そしてデクは手を離し、ソイツの足が地面に着く前に背中に蹴りを入れるとまるで水切りのようにソイツは海へ飛んで行った。
「さあ、行こうか」
哀れな奴だったな。
デクに関わらなければもう少しヒーローとして活動できたのかもしれないのにな。
そして俺たちは当初の目的通り、ドームに向かう事にした。
「ここって何の施設なんですか?」
麗日が質問すると。
「ここは色んな国のアーティストとかを招待したりして歌や躍りを披露してもらうための設備なの。それ以外にも、研究員がストレス発散の為に歌ったりもしてるわね?。今はパビリオンを開いてるからいつも以上に人が多いけど」
ちなみに今はのど自慢的な催しが開かれていた。
舞台の方を見ていると。
青山の奴が舞台に立ち歌っていた。
…何気に上手かったな。
「やあ、君たちも来てたんだね」
「尾白も来てたんだな」
「ああ。くじ引きで4名行きのチケットが当たってね。それで青山くんと僕、それから障子くんと口田くんと来てたんだ。それより君たちはどうして?」
俺が説明すると。
「なるほど。でもすぐにここから逃げた方が良くないかな?」
「え、どうして?」
メリッサの疑問を打ち消すように司会のアナウンスが流れる。
「続きましても飛び入り参加。可愛い彼女にこの歌を届けます。飛び入りNo.129番、緑谷出久さんです」
次の瞬間、その場にいた俺たち雄英高校1年A組(エリは除く)は青ざめ、一気に出口を目指したが人が増えていた為になかなか辿り着けず、遂にデクが歌い出してしまった。
「天高く、羽ばたいて、最上よりも高く」
次の瞬間、会場は阿鼻叫喚と化していた。
「Le mie orecchie impazziscono」
「beeil dich zum Ausgang」
「la serrure électronique est cassée」
「有人幫忙」
世界中の人がパニックになっていた。
今回は短いですがここまでです。
最近は眠くて仕方ないのでしばらくは短めの内容で投稿するかもしれませんが、楽しんでもらえるように頑張ります。