第7話
出久side
僕たちがオールマイトに出会って早いもので11ヵ月が経とうとしていた。
憧れのヒーローに指導してもらったからか、僕の体は以前と見違えるほど筋肉と体力をつけていた。
まあ、全力のかっちゃんには劣るけど。
ちなみに僕たち2人は雄英高校の前に来ている。
そう、今日は何を隠そう、雄英高校の一般入試(実技)の日なのだから。
原作漫画を読んだ時も思ったがとてつもなく大きいと思ってしまった。
そんな僕の腕をエリちゃんが小さな両手で抱きついて不安そうな顔で周りをキョロキョロしている。
可愛いなぁと思いながら記録に残すためスマホのカメラ機能で写真を撮っていると後ろからかっちゃんがやって来た。
「早く行くぞ」
「うん、今いくよ」
僕はエリちゃんをおんぶすると僕とかっちゃんは試験会場へ向かった。
「今日は俺のライブにようこそー!!!。エヴィバディセイヘイ!!!」
あまりにも大きな声にエリちゃんがビクッと怯え僕の方に向いて抱き付いてきたので優しく頭を撫でてあげた。
「なぁ、デク。あのおっさん誰だ?」
「プレゼント・マイクってヒーローだよ。本名は山田ひざし。この雄英高校の卒業生で“個性”はあの大声。産声で両親と産婦人科の先生の鼓膜を破ったって話だよ」
「へぇ」
かっちゃんが僕に質問してきたので答えてあげたが、かっちゃんの中ではどうでもいいらしい。
「入試要項通りリスナーにはこの後!、10分間の『模擬市街地演習』を行ってもらうぜ!!。持ち込みは自由!。プレゼン後は各自指定の演習会場へ向かってくれよな!!」
プレゼント・マイクの言葉を聞きながらかっちゃんは受験票を見ていた。
「同校同士で協力させねぇってことか。受験番号連番なのに会場違うし」
「そうみたいだね。僕はC会場だけど、かっちゃんは?」
「俺はAだ」
「演習場には“仮想
そこまでプレゼント・マイクが言うと1人の受験生が挙手していた。
「質問よろしいでしょうか!?」
するとその受験生は立ち上がり。
「プリントには
そして僕たちの方を見て。
「ついでにそこの君達。先程からボソボソと…気が散る!!。それに小さな女の子まで連れ込むとは、物見遊山のつもりなら即刻雄英から去りたまえ!」
へえ、言ってくれるじゃん。
原作のデクなら落ち込んでたんだけど、僕は違うからね。
エリちゃんの事も悪く言われたので僕は反撃することにした。
隣でかっちゃんがやれやれって顔をしてるけど。
「ねぇ、ひょっとしてそれは脅しのつもりで言ってるのかな。もしそういうつもりで言ってるのなら問題発言になるんじゃないの。
僕の言葉に会場にざわめきが起こる。
「先程の質問だけど、プリントよく見てご覧よ。ちゃんとギミック用で0ポイントって書いてあるじゃない」
すると他の受験生たちも。
「確かに書いてある」「なら、あのプロの弟はなんで質問したんだ」なんて話をしだした。
彼の顔は真っ赤になってプルプル震えていたが僕は言葉を続けた。
「それと、物見遊山ねぇ。つまりそれは主席合格でも狙ってる?。でも残念だったね。主席合格は僕が貰うから」
するとかっちゃんも立ち上がり。
「デク、そこは違うだろ。そこは僕ではなく僕たちと表現するべきところだろ」
すると周りからは「ツッコムのはそこじゃねぇ」って感じの声が聞こえた気がした。
「ま、まぁとにかく四種目の“仮想
その後模擬市街地演習会場に来たけど、飯田君の姿は見えなかった。
おそらく原作とは違って会場が違うんだろうな。
僕は試験開始前に早速“
これで索敵は大丈夫だ。
昔なら2~3体が精一杯だったけど、今なら2万体は容易い。
「エリちゃん、しっかり掴まってね」
「うん」
そう言って少し頬を赤く染めながら僕の首に手を回して抱きつくエリちゃん。
「ハイ、スタート」
その言葉を聞いて僕はエリちゃんを抱っこして走りだした。