ダンジョンに英雄を求めるのは間違っているのだろうか 作:黒棺(HAM仕様)
久々に書くのでリハビリがてらのんびりと執筆していきます。
あと主人公は原作とかなり設定が違うのでご注意ください。(もうオリ主じゃん…)
ダンまちはギリシャ神話が元と聞いたので、クロスさせるなら主人公には幾らでも試練を与えていいものとする。(ゲス顔)
では、短いですがプロローグをどうぞ。
―――とある森の一角―――
1人の小柄な少年と少年より少し背の高いエルフの女性が向かい合っている。
「そっか…ここでお別れなんだね?リ■■」
少年の声音はどこか寂しげであるが、同時に安堵の色も混ざっているようにも感じる。
「そう…なるな。離■…お前には随分助けられた。この異邦の地で目的を達せられたのもお前がいたからに他ならない…」
女性も同様に別れを惜しむように少年への感謝を伝える。
「思えば…短いようで長い日々だったな。色々な…本当に色々なことがあった…」
「そうだね。リ■■はこっちの常識とか全然知らなかったしね~」
「いや…お前に常識を知らないと言われると…無性に腹が立つな。隙あらばセクハラ三昧だったではないか。」
「ん~なんのことかなぁ?僕は寂しい思いをしている君を思って―」
「いや、それはない」
「即答!?」
2人の間には少しの遠慮もない、気の置けない間柄の他愛のない会話が続く。しかし、
「!どうやら本当にもう時間のようだ、離■…」
女性の足元から広がっていた光が一層輝きを増した。
あと数分もしない内に光は臨界を迎えるだろう。
その証拠に彼女の存在感が徐々に薄れていっている。
その事実を噛み締めつつ2人は最後の会話を交わす。
「そっか…また、会えるかな?」
「どうだろうな…しかし、そうだな…この世には理解の出来ない事が溢れている。それこそ私とお前が出会ったように…だから、私はきっと…探すよ。またお前に会えるように。私の夢は―」
「エルフの狭い世界じゃなくて、もっと広い世界のすべてを見てみたい…でしょ?そっか、それなら気長に待つとするよ。でも、早くしてくれないと僕はおじいちゃんになっちゃうかなぁ。」
「大丈夫だ。その時はキチンと私が老後の世話をしてやろう。」
「あんまりうれしくないなぁそれ。」
光の中で徐々に姿が薄くなっていく女性に少年は最後まで明るく笑顔を向け、軽口で応える。
女性も少年の思いを理解し、あくまで一時の別れの様に気軽に振舞う。
「またね。リ■■、待ってるよ。でも、あんまり遅いとこっちから会いに行っちゃうかもね。」
「ああ、またな。離■。それなら私が色んなところを案内してやるとしよう。」
その言葉を最後に女性の姿は完全に消えてしまった。
―――とある建物の一室―――
「また…あの時の夢か。未練がましいとか言われても仕方ないな、これでは。」
寝室で部屋の持ち主であるエルフの女性が目を覚ました。
その見た目は夢の中の女性によく似ているが、夢の中の姿よりも髪は伸び、所作の中にはどこか気品のようなものが漂っている。
彼女の名前はリヴェリア・リヨス・アールヴ。ダンジョン都市オラリオの筆頭ファミリアであるロキ・ファミリアの幹部を務めるハイエルフの王族だ。
しかし、普段の威厳に満ちた態度と打って変わって彼女の顔色は悪い。
夢の内容を反芻し、リヴェリアは弱々しく呟く。
「約束をしたわけではない…だが…それでも、また会いたいと思ってしまう…そんなことはあり得ないと分かっている筈なのにな。もうあれから80年近く経ったというのに…未だに夢想してしまう。あの時の言葉の通りにお前が現れて…」
彼女は願う。
夢の続きを…少年との再会を。残酷な時の流れを呪いながら。
だが、彼女はまだ知らない。この世界は多くの奇蹟に溢れていることを。
それと同時にどうしよもならない呪いに満ちていることを…
「お前に…お前に会いたいよ…離人…」
続く…
基本的に自分の好きなように書いているのでとんでもないことになりかねないのですが、温かく見守っていただければ幸いです。
ご都合主義のオンパレードが待っていますが、そのシワ寄せは大体主人公へと行くことになります。だってギリシャ神話だからね?
続きは書きあがり次第投稿します。
それではまた次回に!