「ガキんちょの護衛と抹消ォ??」
「ついにボケたか。」
「言うて三十代やしボケるにはまだ早いやろ。」
「春だしね、次期学長ってんで浮かれてるのさ。」
「冗談はさておき」「冗談で済ますかは俺が決めるからな。」「天元様の術式の初期化ですか。」
「すまん五条、天元様って誰や?」
「しらねー。」
「直哉と五条、おまえらは知ってるハズだろ。」
「いや
「・・・わかった、傑もいることだし教えてやる。」
そして夜蛾が直哉に天元様について教えた。天元様は結界の底上げをしているため非常に重要な存在であること。
天元様は不死の術式を持っているが不老ではなく、一定以上の老化を終えると術式が肉体をつくりかえようとしてしまい、人でなくなりより高次のものへなること。
そしてその過程で天元様が人類の敵となってしまう可能性があること。それを防止するために「星漿体」の同化をすることで肉体の情報を書き換えていること。それらが教えられた。
「つまりはメタルグレイモンになんのにはかまわんがスカルグレイモンになられると困る、そんでコロモンからやり直せば問題はないちゅー話やな。」
「ええ・・・まあそれでいいや。」
「その「星漿体」の少女の所在が漏れてしまった。今のその少女の命を狙っている存在は大きく分けて二つ!!
天元様の暴走による現呪術界の転覆を目論む呪詛師集団「Q」!!天元様を崇拝する宗教団体星盤教「時の器の会」!!
天元様と星漿体の同化は二日後の満月!!それまで少女を護衛し天元様の下まで送り届けるのだ!!」
◆◆◆◆
「あークソ。何が悲しゅうて護衛なんてせにゃならんねん。これが天元様絡みやなかったらブッチしとるわ。クソが。」
「直哉さっきからぶつぶつそれしか言ってないけどなんでそんな嫌なんだ?」
「あ?んなもん決まっとるやろが。護衛ってことは四六時中対象、確か少女やったか?まあ見やるんやから深夜アニメが見れんくなるやろがい。それだけで文句言う理由充分やろ。」
「録画して護衛が終わった後に見ればいいだろう。と言うか直哉いつもDVD買ってるからいつでも見れるじゃあないか。」
「リアタイで見て視聴率に貢献した上でスレに書き込んで録画で内容を再確認してその上でDVDで売り上げに貢献するんや。なめとんのか?」
「・・・そうか。・・・そうだ、直哉と悟に前から言おうと思ってたんだが2人とも一人称「俺」はやめたほうがいい。」
「あ"?」「別にええやん。めんどいし。」
「これから天元様に会うかもしれないんだしとくに目上の人の前では「私」、最低でも「僕」にしな。年下にも怖がられにくいし。」
「へいへ、ビル爆破ぁ?」
その瞬間星漿体がいるであろうビルの星漿体がいるであろう部屋が爆発し、火が灯った。
「ってなんか落ちてね?もしかして星漿体か?」
「わかった。私が空を飛べる呪霊で星漿体を確保する。」
言うが早いか夏油はマンタのような呪霊を召喚しその上にのり星漿体が落下していく場所へと移動した。そして星漿体が落下してから数秒後、夏油は星漿体の確保に成功した。
「いやぁセーフセーフ。」
五条が発したその言葉は二つの意味を含んでいた。一つは夏油が落下する前に星漿体の確保に成功したこと。そしてもう一つは当然とはいえ五条に何本ものナイフが同時に当たるまえに無限で防御に成功したからだ。
「素晴らしい。」
どこからともなく拍手をしながら現れてきたのは顔半分を隠した軍服のような服を着た男、そしてその身のこなしには強者特有の風格がある。その男の目的は星漿体の抹殺。
そして彼には幸運と不安が一つずつあった。幸運は後少しと言うところまで星漿体に近づけたこと。不幸は呪術界における強者、その『最速』と『最強』が敵対していたことだ。
「へぇ、なかなかカッコええ術式やね。詳しいことはわからんけどナイフを同時に、1秒の差もなく投げよる。まるでDIO様のナイフ投げみたいや。でも悲しいなぁ。なにせキミがそのカッコ良さと正反対レベルで弱すぎるってことや。」
「クソガキが。ぶっ殺してやる。」
次の瞬間その男は対応することも、攻撃の瞬間を見ることすらできずに直哉の一撃を顎に食い脳震盪を起こした。文字通りの秒殺だった。だがしかし脳震盪とはいえ一言言葉を言い残す程度はできる。
「ダメやで。呪に関わるものがなんやかんや言うのは。呪術師とか呪詛師ならぶっ殺すって思った時にはスデに行動は終わってないとあかんやろ。」
「な、なんで」
「あ?んなもん決まっとるやろ。だってキミ、遅いもん。おい五条ー!写真撮って夏油に送らんか?」
◆◆◆◆
その頃夏油はすでに星漿体を殺そうとしていた「Q」の戦闘員を呪霊で捕縛し終わっていた。だがそこで捕縛中に夏油の何か携帯にメールが来ていたことを思い出しメールを開いた。
「ごめんて!!マジごめ」「ねぇ、バイエルってこの人?」
そう言って夏油が見せた写真には直哉が一撃で気絶させた男と、その前で仲良く肩を組みながらピースしている直哉と五条が写っていた。
「・・・この人ですね。」
◆◆◆◆
『Q』最高戦力バイエルの捕縛により組織瓦解