アニオタ直哉くん   作:浅辺太郎彦

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えー、今週の直哉くんの描写によりプロットが壊れました。ほんま直哉くんさぁ、、、


沖縄直哉くん

東京の空港、そこに直哉くん達御一行は来ていた。理由はシンプル。沖縄行きの飛行機に乗るためだ。

 

「いやーしかし運ええなぁ夏油。たまたまぶっ倒した呪詛師が沖縄行きの飛行機のチケットもちよるなんて。」

 

「はは、黒井さんを狙ってたみたいだからね。多分だけど黒井さんを捕まえた後の取引場所に指定するつもりだったんでしょ。

 

なんせ黒井さんを捕まえて人質にしさえすれば天内さんと黒井さんの交換なり天内さんを殺さなきゃ黒井さんを殺すって言うみたいな手段がいくらでも取れるから。

 

それに沖縄を交渉場所にすればここから遠いから移動時間の分時間稼ぎにもなるし空港を占拠しさえすればそれだけで妨害できてしまうからね。」

 

「じゃあなんで沖縄に行くんですか?」

 

「んなもん決まっとるやろ。まず沖縄に来るには当然沖縄の空港を通らんとあかんやろ。やからそこで飛行機の客を検問して呪詛師を探してその呪詛師を空港でとっ捕まえるだけでそれだけで沖縄の外からの呪詛師はこれんくなる。

 

そして沖縄には今現在有名だったり強力な呪詛師はおらん。そこはもう調べがついとる。あとは木っ端呪詛師やがそいつらは俺らの戦力ならほぼ無視してええ。そのレベルの奴らは俺らを倒すならそれこそ数百人単位で襲いかかってこうへんと負けんわ。

 

でまあそんな状況はないわけで、となると呪詛師をシャットアウトでき?沖縄に行く方が安全ちゅー建前やね。

 

そしてここからは俺の本音なんやがぶっちゃけこのままやとこのチケットもったいないやろ?わざわざチケットあんねんならそれ使いたいやん。ぶっちゃけ俺金ないねんでこんな沖縄に行けるん滅多にないんよ。」

 

「そーそー、直哉いっつもアニメのグッズに金使ってて金欠なんだよ。」

 

「五条オマエ恥ずいこと言うなや!」

 

そんな事を話していたら天内が直哉の肩を叩いて

 

「なあ直哉とやら。アニメ持っているんじゃろ、妾に貸してくれんか。」

 

「ん?ああそうか。飛行機んなかで暇潰し見るアニメか。ええよ。どれがええ?この直哉が選んだやつや。好みに合わんとかはのいといてハズレのアニメはないで。」

 

そう言いながら直哉が開いたスーツケースからは大量のアニメのDVDが出てきた。

 

「おお!すごいの!でもどれもアクション物とかじゃの。」

 

「そりゃそうよ。俺はアニメっていうのは作画がええほどええと思っとる。例えばこのアニメやね。原作はオモロいけどあかん。作画が良くないわ。作画が良くないアニメはさっさと消えればええ。

 

その点こっちのアニメは立派やね。作画が良ければ名作になれるって心底理解しとる。まあうちのオヤジは作画がええってのは無粋とか言いよるけど、」

 

「直哉、その辺にしておけよ。理子ちゃんがちんぷんかんぷんって顔してるから。」

 

「おっとすまんな。まあせやね。このアニメがええね。劇場版やからちょうど沖縄に着く頃くらいに見終わるわ。と、もう時間やね。すまんがちょい電話してくるわ。」

 

そう言って直哉は一行から少し離れると物陰に隠れて正道に電話をかけ始めた。

 

「あ、先生。今から俺ら沖縄に向かうねんけど、そうそう沖縄。呪詛師がチケットもっとったんよ。で、検問すんねんに少し人員送って欲しいんやけど、え?期間?まあ二日空いてりゃ充分よ。せや!灰原と七海送ってくれへん?あいつらなら信頼できるわ。え?そいつらの飛行機代?経費で落とせん?」

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

「『めんそーれー!!!!』、とかやってんやろうなぁ。」

 

直哉は沖縄の空港に突っ立っていた。検問して呪詛師をシャットアウトする係。そのくじ引きで負けたのだ。

 

「あークソ!俺もあっちがよかったわ!」

 

「そんなこと言わないの!僕は燃えてるよ!夏油さんにいいとこ見せたいしいたいけな少女のために先輩方が身を粉にして頑張ってるんだから僕達が頑張らないわけにはいかないよ!!」

 

その言葉に反応したのは灰原雄だった。直哉に沖縄に七海と共に呼びつけられて空港の検問をやっていたのだ。

 

「どーかね、どうせ悟のことやし海辺の生き物とギャーギャーギャーギャー戯れとるんや」

 

その瞬間直哉達の雰囲気が変わった。明らかに呪詛師らしき男がいたが故に彼らは自らの戦闘経験から戦闘時の思考に瞬時に切り替えたのだ。

 

そしてあらかじめ決めておいた通りに直哉は呪詛師の尾行、及び空港内においての呪詛師の討伐。七海と灰原は非呪術師の護衛に回るというマニュアルを正確に守った。

 

直哉は投写呪法で一般人を装い尾行しつつある程度人通りの少なくするようあらかじめしておいたエリアに呪詛師が到達した瞬間仕留めるプランをあらかじめ作ってあった。これは空港と言う人が比較的多くいる中での苦肉の策だった。

 

(あの安っぽいシャツを着よるんが呪詛師、あいつの身長は百七十くらい。筋肉質やね。となると素直に首に一撃入れるのが手っ取り早いわ。)

 

そして数秒で空港を損壊しない程度に加速した直哉は首に一撃入れようとした瞬間、呪詛師の首から炎が湧き出てきた。ここで直哉は一つのミスをした。

 

直哉は確実に狩れると思っていたが故に炎での反撃で動揺してしまい結果動きを乱し己の術式のデメリット、1秒のフリーズを喰らってしまった。そして次の瞬間直哉は腹に炎を纏う一撃を喰らってしまった。直哉にとって幸運があるとすれば呪詛師が咄嗟に放った一撃であったため炎はともかく拳自体は大した威力ではなかったことだろう。

 

「金髪のガキ、いやまて、オマエ直哉か?チッ、術式の開示だ、オレの術式は体に炎を纏うこと。炎は呪力に反応したオートとオレの任意で纏える手動の2タイプある。同時に二箇所以上の防御は不可能。そして別の場所に回すには1秒の時間が必要。」

 

「術式の開示、か。本気やね。ところでこっちには質問あんねんよ。なんで俺のこと知っとったん?」

 

呪詛師は答えには答えずにシャツを燃やし尽くし我流の構えをした。自らの術式に適した正面のみに精神を集中させ背中を術式の守りに回した構えだ。

 

「あらら、つれへんなぁ。こうなりゃ実力で聞かしてもらうやで。」

 

その言葉と共に呪詛師の周りを回転しながら投写呪法を重ねがけしスピードを上げながら直哉は思考していた。

 

(こいつの術式はパッとせえへん扇のおっさんと同じようなもんか。ただ気になるんは呪力に反応するってとこやな。そこを使えば楽に攻略できるかもしれへん。)

 

直哉は呪詛師の背後から襲いかかり、その呪力量に炎が反応する直前身を翻し呪詛師の正面に回り込んだ。術式による炎は背中ですでに燃えているため正面に回すことはできない。しかし呪詛師は術式なしの拳を放とうとしたがーー

 

「残念、こちとらカウンター前提で動き作っとんのや。」

 

直哉のカウンターで意識を沈ませることになった。

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