アニオタ直哉くん   作:浅辺太郎彦

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今週も直哉くんは生き延びれるのかなぁ


久しぶり直哉くん

呪詛師は目を覚ました。目を覚ますとそこには周り一面を岩に囲まれた海が広がっていた。それとともに自分もしめ縄で縛られて首から下が海に浸かっていることに気がついた。そのしめ縄を目で辿るとご丁寧に流されないよう陸上の岩場に縛って繋げられていた。

 

(たしか自分は直哉とやらに戦闘して、負けていたはず。となるとこれは捕縛されているということか。だがそれならばなぜ殺されていないんだ?)

 

「よお、起きよったか。ずいぶん遅いなぁ。」

 

声をかけられたほうを向くとはらに包帯を巻いた直哉が立っていた。

 

「どや?海に沈めたら流石の炎も出せへんやろ。」

 

「チッ、ああそうだよ。で、なんでオレを殺さないんだ?」

 

「まあその理由含めて今から話すわ。とりあえず時間かかってもあれやしさっさと本題に入るで。

 

ちゅーわけで本題の質問なんやがお前なんで俺の名前知っとったん?お前懸賞金に釣られてきただけの奴やろ。んで懸賞金ついたのほんのちょっと前のやから俺のことを調べるほど時間ないと思うんやけど、なんで俺のこと知ったんのや?」

 

「・・・」

 

呪詛師は沈黙を始め、それを5分ほど保っていた。それはせめてもの自らを負かしたものへの嫌がらせだったのかもしれない。そしてそれは直哉をイラつかせる結果となった。この沈黙がもし本当に直哉に対する嫌がらせを目的としたものであれは成功と言えるだろう。

 

「チッ、さっさと答えてくれや。五時間とかみたいにアホほど時間かかってしまうと五条達が戻ってまうしなによりポケモン見れんくなるわ。なんでさっさと答えてくれんか?」

 

「・・・オレのことを減刑する縛りを結べ。そうしたら教えてやる。」

 

「んあー、減刑ちゅーかなぁー、この戦闘自体隠蔽して俺とあんたは戦ってなかったってことにしたる。んで縛りにあんたが呪詛師から呪術師になってくれる、ちゅー条件と俺たちにもう攻撃を加えんって条件ならええよ。

 

正直あんた、まあ0.8扇、ああ扇ってのはうちのまた親戚の特別一級術師の親戚な。そんくらいには強いねんよ。やから味方になってくれたらこっちの仕事が減って助かるのよ。

 

それにあんたとの戦闘で大した被害でとらんから戦闘自体無かったことにするのもまあできんくもないのよ。やからこの戦闘を無かったことにして呪術師に転職の斡旋をする代わりに俺のことをなんで知ったってことを話すちゅー縛りなら結んだる。」

 

そうして呪詛師は直哉と呪術師へと転職の斡旋をし、なおかつ直哉一行及び星漿体に危害を及ばさないと言う縛りを結んだ後あと岩にまで上げてもらった。ただ呪詛師は海で体調が悪くなったのかも青ざめた顔で喋り始めた。

 

「ウッぷ、星漿体の懸賞金の懸賞金の二分の一の金額もお前の首にかかってて、それと共に強いってことも書かれてた。だからこいつを優先的に狙って殺すべきだとも。・・・すまん、後ろ向いてくれ。海にゲボ吐く。」

 

背後で呪詛師が吐く音を耳にしながら直哉は考え事をしていた。それはなぜ、自分にも懸賞金がかけられていたかだ。

 

(なんで俺にまで懸賞金がついとったんや。まず戦力的な意味なら悟がぶっちぎりでトップやろ。んで索敵なら傑の方が高い。やから俺だけを狙う意図がわからん。索敵能力が意味をなさんレベルのステルス持ちか?あー、分からん。とりあえず後で相談するか。)

 

「あ、そうだ。すまん呪詛師、あとで懸賞金サイトのURL送ってくれや。」

 

 

◆◆◆◆

 

 

「あークソっ、なんで俺だけ見張りやったんやっ!クソ!」

 

「さっきから直哉何回言ってるんだいそれ?」

 

「お前らみたいに沖縄満足してたやつらはよ!多くのアニメで登場した沖縄で聖地巡礼できんかった俺の気持ちわからんわ!それに昨日呪詛師のこと誤魔化すための書類やらなんやらかんやらで徹夜する羽目になったし。」

 

「その呪詛師って本当に大丈夫か?」

 

「ああ、そこは昨日その呪詛師の戸籍調べるときにちょっと驚くことがあったんよ。あの呪詛師の祖父な、うちの実家(禪院家)やったんよ。躯倶留隊やったんやがなんとかして抜け出したんだってさ。

 

そんな記録あったしたしか俺が実家にいた頃昔躯倶留隊の脱走者がいたって話聞いたことあるからたぶんあいつの祖父がその脱走者やろ。

 

んであの呪詛師はその脱走者の孫で父は術式は持ってなかったらしいんだが先祖返りでもしたんかな。構築術式が炎に限ってって形で発現したっぽいわ。」

 

「へえ、なかなか面白いな。」

 

そんなとりとめのない話をしながら高専の結界内まであと数歩のところまで直哉達はたどり着いた。

 

「悟、お前めちゃくちゃ疲れよるけど大丈夫か?」

 

直哉は親友がこれまでにないほど疲労している様をみて珍しく人の心配をした。その直哉の珍しい言葉で気が抜けたのか五条は防御を解いた。

 

「二度とごめんだ、ガキのお守りは。」

 

「お?!」

 

「まあまあ許したー

 

そう言いかけてた途中、五条が刺された。だがそれに気づいていたものはいた、直哉だ。直哉は本人の術式の関係上周りを詳しく知らなければならないため聴覚や視覚などの五感に敏感になるよう訓練しているからだ。

 

だがそれでも防がなかった、防げなかった理由は

 

「甚爾、君?」

 

この世で初めて直哉が他者を尊敬した、憧れたその人物、禪院甚爾その人だからだ。

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