ガンダム nearmiss    作:ヨッシー♪

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厄介な奴等 その4

「あのぉミラー少佐・・・何故私達を指名したのかお聞きしてもぉ?」

 

 

 

翌日ホバートラックのオペレータ席でミリィが首を傾げると、んっ?とこの辺りの地図データをタブレットで確認していた情報部のミラーから顔が上がった。

 

 

 

「ウォーカー達は今動けないからな・・・それに貴官はオペレータとして優秀だと彼女から聞いているぞミリィ=タニグチ伍長」

 

 

 

「はあ・・・どうも・・・」

 

 

 

そう素っ気ない態度を取るミリィに対しミラーからフフッ・・・と笑みが浮かぶと、今日はジャックとゆっくりするつもりだったのになぁ・・・とミリィがボソッと呟くと何か言ったか伍長・・・?とミラーはジロっと睨みながら諸事情で不在にソフィーに代わってホバーの操舵手を務めている部下で有るケイ=キタムラ少尉に向かって叫んだ。

 

 

 

「おっと・・・そこを右だケイ!」

 

 

 

「はいはい・・・」

 

 

 

上官からの命令に渋々と言った様子でケイがホバートラックのハンドルを目一杯切ると、あの・・・ミラー少佐?と尋ねて来るケイに向かってミラーは何だ?と首を傾げた。

 

 

 

「ホントに良いんですか・・・勝手にトリントン基地のMS部隊を動かして?」

 

 

 

「そんなに心配するなケイ・・・基地指令のバリサム大佐からもオフレコで許可は取って有る。」

 

 

 

そう答えながらニヤリとするミラーに分かりましたよ!と答えたケイがホバートラックを更に前進させると、妙に近いな・・・?とミリィ達が搭乗するホバートラックを守る様に周囲に展開していた第二小隊長で有るジャックの陸ジムから妙な声が聞こえた。

 

 

 

「何が近いのぉジャック?」

 

 

 

「訓練地域だ・・・俺達が良く使うコロニーの残骸のすぐ傍だぞ。」

 

 

 

ジャックからの報告に、本当だねぇ・・・?と声を上げたミリィはケイにホバーを停車させる様に言うとすぐに音紋ソナーを地面へと突き刺す・・・

 

 

 

「音紋及び各ソナーの展開を開始しますよぉ・・・!!」

 

 

 

そう言いながらヘッドセットを掴んだミリィが周囲の音を拾おうと耳を澄ますのだが・・・

 

 

 

「何も反応が有りませんねぇ・・・?」

 

 

 

「フム・・・トパレス曹長からの情報ではこの辺りを哨戒していたリンスの部隊と通信が途切れると言っていたが・・・」

 

 

 

そう言いながら腕を組みだすミラーにまあ確かに・・・とミリィはこの周囲に展開するミノフスキ粒子の濃度を見せた。

 

 

 

 

 

「これだけ高いと基地との通信はおろかレーダーの方も微妙ですぅ・・・」

 

 

 

「ふむ・・・これ以上の探索は止めておいた方が良さそうだな。」

 

 

 

ミリィからの報告と長年の情報部としての勘が働いたミラーが撤収命令を出すと、ホントに良いんですか?と操舵席のケイから振り返りながら首を傾げられた。

 

 

 

「借り物の部隊に何か有るとマズイしな・・・それにこれ以上藪を突くと蛇が出そうじゃないかケイ?」

 

 

 

「確かにそうですね・・・」

 

 

 

ミラーの言葉にケイ自身も妙な雰囲気を感じるこの場所に違和感を感じていると、ちょっと良いか?とホバートラックの周囲を守っていたジャックの陸ジムから通信が入った。

 

 

 

「コイツの試射は良いのか?」

 

 

 

「おっとそう言えばぁ・・・もう少しでソフィーに怒られるとこでしたよぉ!?」

 

 

 

ヒルダ達ブラックウィドウ隊がジャブローから運んで来た大量の運用試験用武器の一つで普段カスケードの陸ジムが使っている100ミリマシンガンよりも長尺のライフルを掲げるジャックにミリィは慌てながら助かりましたぁ・・・とお礼を言った。

 

 

 

「それじゃあ・・・的はっと・・・」

 

 

 

「適当にそこら辺に有るコロニーの残骸で良いんじゃないですかぁ?」

 

 

 

ジャックは割と適当なミリィの提案にまあ良いっか・・・と呟くと次期主力機用と謳われているライフルを陸ジムの両手で構えるとメインモニターに適当な的をロックオンをさせた。

 

 

 

「じゃあ撃つぞ!!」

 

 

 

そう声を上げたジャックがサイドスティックのトリガーを絞るとダラララッ!!とフルオートで発射された90ミリの弾丸がコロニーの外壁に着弾した。

 

 

 

「集弾性は良好みたいですねぇ・・・撃った感じはどうですかぁジャック?」

 

 

 

「中々良いな・・・ジムライフルって言ったかコレ・・・」

 

 

 

「ハイ。口径は下がったけど貫通力が上がった事により威力が向上しているらしいですよぉ?」

 

 

 

ミリィからの説明に成程な・・・とジャックの陸ジムが好感触と言った様子でライフルを下ろすと、ちょっと待ってぇ!!?とミリィの焦った声にジャックは慌ててライフルを再び構えた・・・

 

 

 

「おいどうしたウィスキードッグ・・・?」

 

 

 

「今微かにですがぁ・・・陸ジムでは無いMSの駆動音が聞こえた様なぁ・・・??」

 

 

 

「本当かよ!?・・・おいCSD5にCSD6!ウィスキードッグを中心にデルタフォーメションだ!!」

 

 

 

驚くCSD4ジャックからの指示にユウヤとレオンの陸ジムもミリィ達が搭乗するウィスキードッグを護衛する様に配置に付いた。

 

 

 

「どうだ伍長・・・反応は?」

 

 

 

「・・・完全にロストですぅ。私の気のせいだったのかなぁ・・・?」

 

 

 

そう言いながらヘッドセットを外すミリィからの報告に少しだけホッとしたミラーはふう・・・と息を吐いた。

 

 

 

「何にせよすぐにこの場から離脱するぞケイ!」

 

 

 

「了解です。」

 

 

 

ミラーからの指示でケイの操縦するウィスキードッグとジャック達カスケード隊第二小隊が全速でこの場から離脱して行くと、ブン・・・とその姿を見ていた赤い目が複数光ったので有った。

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