「しっかしマジで強いなリー=フェイは・・・」
「お前も筋は悪くない。後は恐れずにもっと前に出ろ・・・その方がこの手の武器は相手にとって脅威になるからな?」
午前中の模擬戦でリー=フェイのジム・ライトアーマーとの一騎打ちで負けたチャーリーが昼飯を食いながら二人で反省点を話し合っていると、頑張ってますねチャーリー・・・と小さく呟いたアメリアは嬉しそうにクスっと微笑んだ。
「ふ~ん・・・ホントに好きなんだ・・・?」
「ちょ!?急に何なんですかケイ!!?」
背後から声を掛けて来たケイにアメリアがビックリしながら振り返ると、いや何でも・・・?とニヤつきながらケイはその隣に座りながらショウとリー=フェイが作ったカレーを口へと運んだ。
「ところで・・・何でスープなの?」
「私もMSで出る可能性が有るからですよ!」
ワザとなのかニヤつきながら首を傾げて来るケイに向かってアメリアが悔しそうな顔を向けた。
(今日の晩御飯はリンさんの店で絶対にカレーを食べてやります・・・)
ショウが作る物より絶対に美味しいリンのカレーを想像しながら心の中で誓っていたアメリアに向かって来たみたいよ?とケイからスプーンで指差されたアメリアはベースキャンプに近づいて来るリンス率いる基地守備隊のジム隊を視認した。
「お客さん達も揃って来たようですね・・・」
「お出迎えの準備の方は?」
「昨日の内に何とか!?」
「後は向こうの出方次第って事ね・・・」
士官学校時代さながらのテンポの良さに少し嬉しくなったアメリアはそうですね。とクスっと楽しそうに微笑んだ。
「それじゃあちょっとミラー少佐に言って来るからこれ宜しくね?」
「あっ!もうケイったら・・・」
ケイの食べ終えたトレイを押し付けられたアメリアはまったくもう・・・と独り言ちながら近づいて来たリンス率いる基地守備隊のMSを見上げた・・・
(RGMー79 ジムか・・・ソフィー曰く陸ジムに比べて汎用性に振った機体と聞いてますがリンス達の実力と合わせてどの程度の物か今から楽しみですね?)
ソフィーが仕上げた機体とショウ達の実力を知っているアメリアがそう考えながらクスっと笑みを浮かべていると・・・
「随分と余裕そうじゃないですかウォーカー?」
そう言いながらコクピットから降りて来る元上官に対し先日の一件も有りアメリアは大人しく下げた。
「これはこれは・・・リンス少佐。」
「なんだ・・・模擬戦に勝てないと見て私に媚びを売りに来たのかウォーカー?」
そう答えながらニヤつき出すリンスに対しアメリアからはあ・・・!?と驚く声が上った。
「いや・・・仰っている事の意味が分かりませんが・・・」
「だってそうで有ろう。そもそも我々アースノイドで構成されたエリートで有る特務隊がお前みたいな下賤なスペースノイドの居る部隊に負ける筈が無い!」
相変わらず地球至上主義が絶対なリンスの演説にイラっとしたアメリアは腰に有るグロック17Lを抜くのを必死に我慢した・・・
「私はともかく・・・私が鍛え上げたカスケード隊を舐めていると痛い目に逢いますよリンス少佐?」
「ほ、ほう・・・そこまで自信が有るのならこちらも容赦しないからなウォーカーーーーっ!!」
そう怒鳴り上げながら部下達と立ち去って行くリンスに向かって相変わらず短気な人ですね・・・と煽り耐性の低さにアメリアが苦笑いを浮かべていると、まったくだな・・・とミラーの声が背後から聞こえたのでアメリアは慌てて振り返った。
「ミラー少佐にケイ・・・」
「おいウォーカー・・・後始末は私とケイで請け負ってやるから好きな様に暴れて来い?」
そう言いながら煙草をくわえだすミラーと親指を立てて来るケイに了解です!とアメリアは敬礼した。
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「それでは、我が教導隊主導による模擬訓練を行います。双方とも危険行為の無い模範的行動をお願いいたしますね?」
ジャブロー本部所属ブラックウィドウ隊の指揮官で今回の審判で有るヒルデガード=ウィンチェスカ中尉の言葉にカスケード隊の隊長で有るイエーガー=バウスネルン中尉が搭乗するRX-79「G」陸戦型ガンダムとトリントン基地守備隊の隊長で有るリンス=デイヴィッド少佐のRGM-79ジムが握手したので有った・・・
「ガンダムタイプと来たか・・・お前に乗りこなせるのか中尉・・・」
「ええ・・・そちらこそ慣れないMSにお気をつけ下さいシャンプー少佐殿?」
「私はリンスだーーーっ!!」
イエーガーに揶揄われたリンスのジムが掴み掛かろうとすると、こう言う時の為に待機していたブラックウィドウ隊のイワンのジムが二人の間へと割って入った。
「まあまあ?ここは落ち着いて・・・」
「貴様はウィンチェスカの・・・!?」
そう驚くリンスのジムがイワン機を振りほどくと、余りいい気になるなよ・・・?睨んだリンスが部下達と共にスタート地点に向かおうとした所でそのリンスからそう言えば・・・?とアメリア達は声を掛けられた・・・
「ミラー少佐も共に?」
「ああ、お前が負ける所を特等席を見させてもらうかと思ってな・・・?」
そう答えながらニヤニヤとカスケード隊のホバートラックへと入るミラーの姿にあの女狐め!!と声を荒たリンスはコクピットの中でぐぬぬ・・・とイラつく声を上げた。
「おい、こうなったら全員始末する様に別働隊に伝えろ!」
「ハッ・・・」
控えていた自分の部下に指示を出したリンスはククっと楽しそうに笑みを浮かべた。
「我が主に逆らうとどうなるかその身で知ると良い・・」
そう呟くリンスで有ったが・・・こうなる事を気づいていたアメリア達の反撃を知る由も無い無い彼は既にカスケード隊の手の内に有る事まだ知らないので有った・・・