ガンダム nearmiss    作:ヨッシー♪

113 / 147
離れる二人・・・その2

 

 その日の午後アメリアの後輩でカスケード隊のオペレーター補佐をしているミリィ=タニグチ伍長は戻って来た彼女の階級章を嬉しそうに付け替えていると、むう・・・とずっと唸っている彼女に一体どうかしたんですかぁ!とムスっとした顔を向けた。

 

「せっかく先輩が少尉に返り咲いたって言うのに~!!」

 

「ありがとうですミリィ・・・それとケイから聞きましたがリンスとの通信を細かく録音してくれて助かった。とミラー少佐経由でお礼を言われましたよ?」

 

「先輩の為にと思って徹夜して報告書を付きの証拠として提出したんですよぉ・・・もっと褒めて下さい!」

 

そう言いながら自分の頭を撫でろと出して来るミリィに向かってクスっと笑ったアメリアがはいはい・・・と甘えっ子な彼女を膝に乗せていると・・・

 

「おい全員集まれ・・・!」

 

いつも以上に難しい顔をするイエーガーの声に一体何だ・・・?と特務隊も居なくなり広くなったハンガーの中央にカスケード隊と整備班の面々が集まったので有る・・・

 

「何だよイエーガー?」

 

「ひょっとしてリンス達の件でボーナスでも出るのか!」

 

そんな声を上げるジャックとタンクの小隊長コンビにいやそれがな・・・といつもならツッコミが入るイエーガーの口籠る様子に二人は真面目な顔を向けた。

 

「おい・・・指令の所でなんて言われんだよ!」

 

「らしくねえぞイエーガー・・・」

 

「・・・実は転属の辞令が出てます。」

 

言い難そうなイエーガーの代わりに立ったアメリアの声にこの場に居る全員がざわつきだした・・・

 

 

「転属ってどこだ・・・!?」

 

「まさか最前線じゃ・・・」

 

「ここに家族も居るんだぞ・・・」

 

「五月蠅いっ!静かにしなさい!!」

 

特に聞こえる整備班からの慌てる声に怒声を上げたアメリアがふう・・・と自分を落ち着かせる様に息を吐くと、スマンな・・・と謝ったイエーガーは落ち着きを取り戻した隊員達にこれからの事を説明した。

 

 

「今言った様に転属とはなるが・・・ここをカラッポにする訳にはいかんから取り合えず先行して俺の第一小隊がジャブローに向かう事になる。」

 

「って事は・・・俺達も後で合流するのか?」

 

そう首を傾げ合うジャックとタンクにそれはまだ分からんな・・・?と自分達を迎え入れようとするコーウェン准将の真意が分からないイエーガーは苦笑いを浮かべた。

 

「それで・・・途中で戦闘も有るかもしれないので整備班からも一人欲しんだが・・・誰か希望者は居ないか?」

 

「そうは言われてもね・・・俺っちたちもそんなヤバい橋は渡りたく無い・・・」

 

「ハイッ!ハイハイッ私が希望しますっ♪」

 

整備班の主任をしているシバ=シゲオ曹長の声を食い気味にソフィーから手を上げると、あの・・・おやっさん?と恐る恐るシゲが整備班の班長で彼女の祖父でも有るホワイト技術大尉を見た。

 

「ダメかなっ・・・お爺ちゃん?」

 

「お前がそこまでして付いて行きたいんなら仕方ねえ・・・ソフィーの事はくれぐれ(・・・・)も頼むぞイエーガー?」

 

ポリポリと頭を掻きながらジロっと睨んで来るホワイトに了解で有りますっ!とイエーガーから咄嗟に敬礼が上がると、どうしたんだろう二人共っ・・・?とソフィーはキョトンとしながら首を傾げたので有った。

 

 

~~~

 

 

「えっ・・・転属!?ホントなのそれ・・・」

 

 

いつもの様に飲みに来たカスケード隊の面々にリンから驚く顔が浮かぶと・・・

 

 

「私達も困った事に覆す事が出来ない真実何ですよね・・・」

 

 

と答えたアメリアが命令ですので・・・とぼかしながら答えると、ホントなのねショウ?とリンは隣でカウンターを手伝う黒髪の青年士官を泣きそうな顔で見た。

 

「うん・・・アメリアの言う通りだよ。だけど・・・平気だって?これまでもアメリアの指揮で生き残って来たんだからさ!」

 

「そうですよ!私が保証します・・・命に代えてもショウをリンさんの下に帰しますから?」

 

「いや・・・それは流石に重たいかな・・・」

 

何か嫌な想像をしたのか目を瞑ったリンが慌てて頭を振り出すと・・・じゃあ指輪でも贈れよ?と言って来るチャーリーからの突拍子も無い声にヘッ!?と焦ったショウは顔を赤くするリンと顔を見合わせた・・・

 

「急に何を言い出すんだよ!」

 

「いや・・・もうどうするか決まってるんならさっさとしとけよ婚約をさ?」

 

そう答えながらチャーリーがニヤつくとそれならお前達もだろっ!!と言い返すショウに思わずボッと顔を赤くしたチャーリーとアメリアからウニャ!!?と変な声が上り反撃を食らった二人がショウと睨み合うと・・・分かったわよ!と開き直ったのかリンは顔を赤くしたままビシっとショウとチャーリーに向かって指を差した。

 

 

「こうなったら・・・私とアメリアちゃんの絶対に気に入る婚約指輪が見つかるまで付き合って貰うからねっ!!」

 

「「分かった!!」」

 

そんな乗り気な二人に私もですかっ!?と巻き込まれてしまったアメリアの驚く声がCASCADEに響き渡ると、こいつら大丈夫か・・・?と他のメンバーは浮足立つショウ達を見ながら不安そうな顔を浮かべたので有った・・・

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。