「ちょっとねえ・・・ホントにこんな所に有るの・・・!?」
老婆の言った通り路地裏を進むショウ達にリンから不安な顔が浮かぶと、もう少し進んで見ましょう・・・と先頭歩くアメリアも少し緊張気味に答えた。
「おい止まれ・・・ここから先は関係者以外立ち入り禁止だ。」
もう少し進んだ所で開けた広場に出たショウ達は明らかに堅気では無い雰囲気の二人組にゴクッと息を飲む見ながら先程の老婆から貰ったこの場所の鍵らしいマッチ箱を見せたので有る。
「果物屋の婆さんから貰ったんだが・・・?」
「婆さんの紹介か・・・良し通って良いぞ。」
老婆から渡されたマッチ箱を確認した男の一人が奥へと親指を指すとショウ達は広場に一面に広がる様々な武器や弾薬に貴金属と言った一般的に売りにくい商品を取り扱っている闇市へと恐る恐る足を踏み入れた・・・
「連邦やジオンの武器まで置いてますね・・・」
「これじゃあトリントン基地の武器庫も顔負けだな?」
多様多種な銃器が並ぶその品揃えにチャーリーからヒューッと口笛が鳴ると、ここじゃない?とショウは老婆から渡されたメモを見ながらその店の看板を見た。
「フェアリー・・・ね?」
闇市と名乗る場所からは程遠いファンシーな店名に苦笑いを浮かべたショウが店の中を覗くと丁度気付いた店主らしい女性からお客さんかい・・・?と出て来た瞬間何故か急に腰から抜いたデザートイーグルを突きつけて来た・・・
「テメエら軍人だな・・・どうやってここに入って来やがった!」
「ッツ・・・!?」
アメリアもそれに反応し慌ててバックに手を入れた所でチャーリーがその手を押さえながら間に割って入った来たので有る。
「まあまあ落ち着こうぜ・・・?」
「・・・どうやらガサ入れじゃ無さそうだな。」
二っと笑みを浮かべるチャーリーに敵意が無い事を知った女店主が銃を腰に戻すとショウはフゥ・・・と安堵しながら老婆のマッチ箱を見せたので有った。
~~~
「婆さんの紹介ならそう先に言えよな・・・」
「いきなり銃を突き付けて来たのはそっちじゃ無いですか!」
誤解が解けたのか悪りいな?と謝って来るこの店の女性店主のニノにアメリアが怒っていると、ショウはフェアリーの店内に飾られている銃の種類にこれは凄いね・・・!?と驚く声を上げた。
「AKにステア・・・それにFALまで有るし・・・」
「へえ・・・詳しいねアンタ。じゃあコイツ何かどうだい?」
ニヤニヤと楽しそうなニノが出して来たハンドガンにギョッとしたショウはその銃とニノの顔を二度見した・・・
「これってCZ75だよね・・・しかもファーストモデルっ!?」
「この辺りの銃が好きそうだなって思ったんだけど・・・どうやら大当たりみたいだな?」
ニノの言う通りマニアックな銃が好きなショウからずっと欲しかったんだよ!と興奮する声が上るのを見てそこまで指輪を求めて無いリンはクスっと微笑んだ。
「そんなに欲しいんなら私の指輪じゃ無くてその銃にしたら?」
「えっ・・・いや!今日はリンの指輪を買いに来たんだからね!!」
そう答えながら首を横を振るショウに良く言ったぜ相模・・・とチャーリーから二っと笑みが浮かぶと、ねえ・・・チャーリー?とアメリアが綺麗な赤髪を振りながら首を傾げて来た・・・
「私は指輪じゃ無くても良いですよ?」
「じゃあ何が欲しんだよ・・・」
「ここに有るグロック39でどうです?」
そう答えながらアメリアが愛用するグロックの小型拳銃を指差すとチャーリーから即座に却下・・・と返って来た。
「もうちょっと色気の有る物を選べねえのかよ!!?」
「ええ・・・こんなに小っちゃくて可愛いのに・・・」
そう答えながらムゥ・・・と唸ったアメリアはじゃあこれならどうです?とグロックの予備マガジンを見ると、その瞬間にドドドッ!!!と鳴り響くマシンガンの銃撃にこの場に居る全員から悲鳴が上がった・・・
「ッツ・・・これってザクの120ミリっ!?」
聞き覚えの有る音に反応したアメリアの声にショウ達が顔を見合わせると・・・大変だーっ!!?と見張りをしていた男達が焦りながら叫び出した。
「ジオンの連中がMSごと乗り込んで来やがったっ!!」
「ちょっと待てっ!ここは中立地帯って知ってて来たのか!?」
ここの中心的なリーダーなのか慌て出すニノに中立地帯の住民達が集まり出すとアメリアは腕を組みながらハァ・・・と溜息をついた・・・
「どうやら最悪なタイミングでここに来たみたいですね・・・?」
そう呟いたアメリアにショウもそうだね・・・と答えると不安そうするリンの肩を抱いたので有った。
~~~
そんなピンチなショウ達と打って変わり、トリントン基地の食堂でランチを取っていた第三小隊CSD7の操舵手を担当しているレティ曹長は目の前でニコニコとしている教導訓練で来ているブラックウィドウ隊のジャン=ノベル准尉に向かって不思議そうに首を傾げていた・・・
「なあ・・・あの時のお礼がランチの奢りで良いのか?」
「ハイ♪レティさんに奢られるなんて僕は嬉しくてあまりの幸せに死にそうです。」
「死なれたら困るんだけど・・・」
子犬の様に懐かれ過ぎて困惑するレティの様子を少し離れた席でククっと楽しそうタンクが見ていると、変わった組み合わせね・・・?と急に現れたマリアにギョッとしたタンクは何だよ・・・答えながら冷めたコーヒーを啜った・・・
「部下の幸せくらいそっとしておいたら?」
「バーカ・・・男っ気の無いアイツの為に俺は見守ってんだよ。」
「ただ面白がってるだけのくせに・・・」
そう答えながらフン!と鼻を鳴らすタンクに向かってマリアが呆れた様子で離れようとすると・・・あっそうだ?と何かを思い出したのか急に手をポンと叩き出した。
「ついさっきだけど・・・ウチの偵察機が近くに有る中立地帯の町近くでジオンのMSを見かけたらしいからスクランブルが掛かるかもよ?」
「それってショウ達が居る場所じゃねえか!!」
そう答え慌てて立ち上がるタンクにどう言う事よ!?とマリアが叫ぶと・・・その様子に気付いたレティとジャンは不思議そうに顔を見合わせたので有った・・・