そんなドタバタとしたトリントン基地から少し離れた砂漠のど真ん中でとある三人が怪しげな取引らを行っていた・・・
「これが依頼されたブツだ・・・間違い無いな?」
「ああ・・・確かに受け取った。」
綺麗な顔立ちだが多数のピアスと腕に彫られたタトゥーを持つ女性との取引が成立したのか黒髪の青年は相棒で有る金髪へコッチに車を回す様に手で合図した・・・
「流石に言うだけ有って上質だな・・・ニノ?」
「誰に言ってんだよ・・・それに今回はお礼も兼ねてるから相当気合いを入れてカットしたんだぜ?」
そうニヤニヤと満足気な顔でニノはショウとチャーリーがリンとアメリアへと渡す指輪を見せて来た。
「リンの誕生石がルビーでアメリアが翡翠石で良かったんだよな?」
「ありがとよニノ・・・これならアイツも喜ぶぜ!」
そんな声を上げるチャーリーにサンキュー!とショウも満面の笑みを浮かべると、じゃあ出しな?と喜ぶ二人の余韻を消し去る様にニノが右手を出した。
「お前ってホントに金に五月蠅いな・・・」
「何言ってんだい・・・こちとら商売でやってんだよ!」
「それは分かるけどよ・・・ちょっと高すぎやしねえかニノ!?」
指輪を買う為にとあっと言う間に溜めていた貯金の半分が消えたショウとチャーリーから不満そうな声が上ると・・・仕方ねえな。とニノは腕を組んだ。
「その代わりと言っちゃなんだけどさ・・・最近この辺りで物資不足のジオン兵が暴れ回ってるらしいんだ。」
中立地帯の町を纏めるニノからの情報に驚いたショウとチャーリーは顔を見合わせた・・・
「それって・・・この前ニノ達を襲った中立地帯の奴等とは別のって事か?」
「ああ・・・それなんだけどよ。どうも・・・西側の町も被害に有ってるらしいんだ。」
そう顔を曇らせるニノに事情を察知したショウとチャーリーは顔を強張らせた。
「聞いては居たけど・・・ジオンの奴等め・・・」
「勝手な理由で攻め込んで置きながら略奪とか有り得ないだろっ!!」
そう憤慨する二人落ち着けって?とニノが宥めていると・・・ピーピーと鳴るジープの無線機に気が付いた。
「基地からじゃないのか?」
首を傾げるニノに一体なんだ・・・?と不審気にチャーリーがマイクを取ると、大変ですっ!?とアメリアの焦った声が聞こえて来たのだ。
「おいおい一体どうしたんだよアメリア・・・?」
『今しがた基地へと第二小隊のミリィから救援を求める通信が入ったと管制塔のマリア曹長からコッチにコールが入ったんです!』
「救援って事は第二小隊が攻撃を受けてるって言うのかよ!!」
『詳細は不明です・・・こちらからの呼びかけにミリィが一切応じないんですよ!!?』
そんなアメリアからの切羽詰まった説明に冗談だろっ!?と声を上げるチャーリーに出すぞチャーリー!!とショウがジープのエンジンを掛けるとチャーリーはすぐに戻るぜ!とアメリアとの通信を切ると助手席へとのりこんだ。
「何だかトラブルみたいだけど・・・無茶はすんじゃ無いよ!」
「ああ、それと今晩はリンの店でパーティーをするからお前も絶対に来いよニノ?」
「分かったよ。最高の酒を持って来てやるからな。」
そう言いながらグッドラックと親指を立てるニノに見送られながらショウはアクセルを吹かすとジープを急加速させながらトリントン基地へと戻って行った・・・
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「推進剤の補充急げーーーっ!!それとブルパップマシンガンの予備マガジンはどうなってやがる!!」
「現在準備中ですってぇおやっさん!?」
「チンタラしてる奴はここオーストラリア大陸の砂漠にち埋めちまうぞ・・・さっさと起動準備を始めやがれ!!」
まるで戦場の様にハンガーの中をバタバタと走り回るホワイト大尉率いる整備班の姿をアメリアはイエーガーと共に苦笑いを浮かべながら眺めいていた。
「まさかここでリンス達が置いて行ったジムが役に立つとは皮肉ですね・・・」
「俺達の機体は既にウォルフ大尉のミデアに積み込みらしいからな・・・?」
因縁の有る元上官の機体に頼る事となり複雑そうな顔を浮べるアメリアに対しそう答えたイエーガーも困った様にガシガシと頭を掻き始めた。
「せめて予備機の陸ジムでもと思ったんですけどっ・・・先日の戦闘でまだメンテが終わって無くてっ・・・」
「そんな顔をしない下さいよ・・・ミリィと通信が出来ない以上は私も陸ジムに乗れませんからね・・・?」
そんな申し訳なさそうな顔をするソフィーにアメリアがフォローを入れていると・・・悪りぃ!!と叫ぶチャーリーがショウの運転するジープでハンガーの中に飛び込んで来た・・・
「それで状況は!!?」
キュキュ!とタイヤを鳴らしながら急停車したジープから飛び降りたチャーリーはショウと共にアメリアとイエーガー達へと駆け寄った。
「あまり芳しく無いです・・・通信途絶する前にミリィと交信したマリア曹長からの報告によると墜落するミデアを見た。と言う報告を最後に一切返事が返って来ないそうです・・・」
「マジかよ・・・」
後輩で有るミリィの事が心配なアメリアの浮かない顔にチャーリーも暗いを顔を浮べていると・・・所でさ?とショウは大忙しでリンス達が使っていたRGM-79・・・量産型ジムの整備をしているホワイト達整備班に首を傾げたので有った。
「ひょっとしてリンス達が使っていたジムで出撃とか言わないよなアメリア?」
「そのまさかです。まあ・・・操縦系のレイアウトは陸ジムと同じと聞いてますから問題は無い筈ですよ?」
「いやそれは知ってるけど・・・何かヤダな。」
「俺もだぜ・・・」
気分的な問題なのか・・・ショウとチャーリーがとてつもなく嫌そうな顔を浮べると、良いから準備しやがれ!と二人を小突いたイエーガーも内心嫌なのか溜息をついた。
「それで・・・目的地まではどうやっていくんだアメリア?」
「それに関してはブラックウィドウ隊のミデアを借りれないかウォルフ大尉がヒルダ中尉と交渉中です。」
それを聞いてイエーガーはまた空挺作戦か・・・と苦笑いを浮かべたので有った。
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