ガンダム nearmiss    作:ヨッシー♪

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離れる二人距離その15

 

 そしてそんな一方・・・音信不通となっていたジャック率いるカスケード隊第二小隊は少し小高い丘に不時着したミデアを中心に下から様子を伺っているジオンのMS部隊と睨み合っていた・・・

 

CSD4(ジャック)から各機へ残弾数を報告しろ!」

 

『こちらCSD5(レオン)、マシンガンの残弾は今のと合わせて残りマガジン2つ!』

 

CSD6(ユウヤ)はバズの残弾3に100ミリマシンガンのマガジン一個のみですね・・・』

 

ヘッドセットから聞こえて来る部下からの報告にジャックはチッと舌打ちした。

 

「俺も残りはこれを入れて残りのマガジンは二つだけだ・・・」

 

FCSで確認したジャックがこれからどうするか思案顔を浮かべ出すと、あのジャック隊長・・・?と二番機のレオン機から不安そうな声が聞こえて来た・・・

 

「こんな状況で本当に基地からの援軍は来るんですかねぇ・・・」

 

「分からん・・・だがその為にミリィが頑張ってるんだから俺達の使命はあのミデアを守るだけだ!」

 

こんな絶望的な状況にも関わらず諦めないジャックの声に多少は士気が上がったのかレオンから了解!と力強い返事が返って来ると、頼むぞミリィ!とジャックの陸ジムは奮闘している彼女が居るミデアの方を少しだけ見るとすぐに正面に展開する敵MS部隊にジムライフルを構えたので有った。

 

 

~~~

 

「どうです・・・直りそうですか・・・?」

 

「メインは生きてるから多分・・・落ちた衝撃で基盤のどれかが死んだだけだと思うですけどねぇ・・・」

 

墜落した時した怪我をしたのか・・・ミリィは頭に包帯を巻いた不安そうな大尉にそう答えながら潜り込んでいたミデアの操縦席から出て来るとすぐにコクピットの横に有ったボックスの蓋を開けた。

 

「えっとぉ・・・これかなぁ・・・?」

 

「お若いのにお詳しいんですね・・・!?」

 

自分よりも随分と若い伍長・・・しかも女性で有るミリィの手際の良さに機長の大尉が驚いていると、姉の影響なんですよねぇ・・・とミリイは苦笑いを浮かべた。

 

 

「それよりも・・・ウチの部隊が持つかが問題ですねぇ・・・?」

 

「大丈夫です。こうしてあなた達の部隊が我々を助けに来てくれたんです・・・絶対に神は私達を見捨てない筈です。」

 

そういう宗教を信じてらしい真剣な顔をする機長にミリィはだと良いんですがぁ・・・と苦笑いを浮かべながらつい一時間前の事を思い返した。

 

 

~~~

 

 

定期パトロールの為にトリントン基地から出撃した第二小隊はスケジュール通りルートの索敵をしながらぐるっと基地に戻る予定だったのだが・・・その途中でミリィが操縦するウィスキードッグⅡにピピッと反応が入ったのだ。

 

 

「ウィスキードッグⅡから第二小隊全機へセンサーに感有り・・・」

 

そう言いながら停車する彼女のホバートラックにジャック達の陸ジムも立ち止まると、おいミリィ!と先頭のジャックの陸ジムが上空を飛ぶミデアを確認した・・・

 

 

「アレじゃ無いのかミリィ?」

 

「いや・・・これはMSの熱源ですぅ!!」

 

ミリィがそう叫んだと同時に上空を飛んでいたミデアが下から攻撃を受けたので有る。

 

「なっ!!?」

 

「こちらウィスキードッグⅡ!トリントン基地へ至急・・・友軍機の墜落を確認ですぅ!?救援部隊の要請をっ!!」

 

 

『え・・・リィ!?ノイズが酷・・・上手く聞き取れないわ・・・もう一度・・・』

 

恐らくマリアらしいノイズ混じり声がミリィのヘッドセット聞こえて来ると冗談っ!?と焦った彼女は運転席のキーボードを咄嗟に叩いた。

 

 

「ミノフスキー粒子が戦闘濃度にまで上がってるぅ!!?」

 

「マジかよ・・・それじゃあ基地と連絡が取れないってか!」

 

「ううん・・・一応マリア曹長にはコッチのピンチは伝わったと思うよぉ?」

 

そう言いながらミリィが首を傾げると、それを信じるしかねえな・・・とモニター越しでジャックは困った様に頭を掻き出した・・・

 

「CSD4から各機へこれより墜落したミデアの捜索に向かう。恐らく敵機との戦闘も有るから気を引き締めろよ!」

 

「了解・・・CSD5はそんなジャック隊長の正義感の強い所が好きですよ?」

 

「CSD6も同じくです。」

 

そう答えながらニヤニヤと笑って来るレオンとユウヤに向かってジャックからうるせえ!と怒鳴り声が上ると・・・ジャックっ!!と叫んだミリィのセンサーに突如ピーっと反応が出るとヒートホークを構えたザクが現れたのだ。

 

 

「チッ・・・!!」

 

「隊長伏せてぇーーー!!」

 

そう声を上げるレオンのジムが撃ったバズがうおっ!?と驚くジャックの陸ジムの頭をスレスレに通り抜けるとヒートホークを振り降ろそうとしたザクの頭部を吹き飛ばした・・・

 

「危ねえだろユウヤっ!?」

 

「助けてあげたんだから文句言わないで下さいよ!!」

 

「喧嘩は後!さっきの通信を傍受されたのか敵機の反応がどんどんコッチに集まって来てるよぉ!」

 

アクティブソナーで周囲の索敵を終えたミリィが二人を窘めながら離脱しようとした瞬間にピーっと鳴るMSの接近アラームと同時にホバートラックの操縦席からバチっ!と火花が上がったのだ・・・

 

「ミリィーーー!!」

 

突如現れた青いMS・・・MS07グフが放ったヒートロッドの高電流により動きを止めたウィスキードッグⅡにジャックが焦って叫ぶ中・・・一体何が!?と全くエンジンが掛からなくなり無線も使えなくなったミリィはホバーを諦めると上部銃座からグフと対峙しているジャックの陸ジムに向かってジャックぅーーー!!と叫んだ。

 

『ミリィ!?良かった・・・怪我はないんだよな』

 

「無いけどホバーは無理っぽい!!」

 

外部スピーカーでそう答えて来るジャックにミリィが大きく手を振ると、ここは自分が!とグフにむかって牽制射撃をする二番機のレオンの陸ジムと入れ替わりながらジャックは陸ジムの左手をホバートラックへと向けた。

 

「しっかり掴まれよミリィ!」

 

「うんっ!!」

 

ジャックの言う通りミリィが陸ジムの指にしがみ付くのを確認したジャックはフットペダルを踏み込んだ・・・

 

「全機離脱するぞ!!一斉射ーーー!!!」

 

バーニアを吹かすジャックと同時にレオンとユウヤの陸ジムがマシンガンとバズーカーを撃つと、流石に一機じゃ無理と判断したらしいグフも離脱して行くのを確認すとジャック達は不時着したミデアとどうにか合流を果たした・・・

 

だが・・・その時の墜落で乗組員は無事だったがミデアの通信機が破損していので

学生時代に電気工学を専攻していたミリィが修理に志願したのだ。

 

(これさえ直れば先輩達・・・第一小隊とも通信が繋がる筈!)

 

無茶な指示ばかりだが仲間想いのアメリアの筈・・・絶対に救援に向かっていると信じていたミリィは焼けた基盤の交換を急いだので有った・・・

 

 

 

 

 

 

 

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