「そろそろ通信が途絶えた位置だな・・・」
ミリィが祈った様に実際に近くに降下したカスケード隊第一小隊はイエーガーの量産型ジムを先頭にアローフォーメションを組みながら第二小隊をロストしたポイントと進んでいた。
「この辺りはミノフスキ粒子が高すぎてレーダーがほとんど役に立ちませんね・・・」
「って事はそれが原因でミリィと連絡がつかないとかっ?」
メカニック兼ホバーの操縦担当でも有るミリィからそんな声が上ると、まあ・・・それも有るでしょうね。と最悪の事態を想定しながらアメリアが靄かかったレーダーからサーマルサンサーにモニターを切り替えていると・・・こちらCSD1!とイエーガーから緊張する声がヘッドセットに聞こえて来た。
「どうかしたんですかイエーガー・・・?」
「アメリアさんっ!!アレ見て下さいっ!?」
そう言いながら急ブレーキを踏むソフィーに一体何が・・・と彼女が指差す操縦席の窓の向こうにこのウィスキードッグと同型の指揮車両が見えたので有る。
「・・・イエーガー、第二小隊は・・・?」
「安心しろ・・・ウチのMSの残骸は無いぞ。有るのは乗り捨てられたミリィのホバートラックに撃破されたザクが一機だ・・・」
イエーガーからの報告に二人がホッとすると・・・ちょっと見て来ますね!と外に出たアメリアはミリィのウィスキードッグⅡを中心に周囲を警戒しているイエーガー達のジムに手を振りながら中へと入ると車内を見渡した・・・
(血痕の跡も無し・・・どうやら怪我はして無いようですね・・・)
まだ確信では無いが可愛い後輩の安否を確認したアメリアがホッとしながら操縦席のキーを捻るがウンともスンとも言わないので有る。
「エンジンどころかメインコンピューターまで死んでる・・・だから全然通信が繋がらなかったんですね。」
音信不通となった原因は分かったが行方不明となった第二小隊にアメリアはムゥ・・・と唸りながら上部銃座に上がると撃破されたザクの残骸を調べているショウとチャーリーに声を掛けた。
「何か分かりましたかー?」
「そんな事言われてもな・・・」
「コックピットから上が吹き飛んでるからどうしようも無いぜ・・・」
苦笑いを浮かべながらそう答え来る二人にアメリアは腕を組んだ・・・
「残されたホバーに撃破されたザク・・・そして消えた第二小隊・・・これはミステリーですね?」
「そしてその真相はっ・・・」
「ただの戦闘後だからに決まってるまってるだろうが!!」
そう怒鳴りながら馬鹿野郎っ!とツッコんで来るイエーガーにちょっとした冗談じゃないですか?と答えたアメリアは一緒に乗ってくれたソフィーにねえ?と一緒に首を傾げた。
「そんなに怒るとソフィーに嫌われちゃいますよイエーガー?」
「えっとっ・・・私も怖いイエーガーさんは嫌いですっ!」
『ちょっと待てっ!?俺は別に怒った訳じゃ・・・』
わざとらしくプイっと顔を逸らすソフィーにモニター越しのイエーガーがあたふたするのを見ながら本当に仲が好いですね・・・と思いながらアメリアはキーボードを叩きウィスキードッグの左右から振動を感知するクロ―を突き立てた・・・
「アクティブソナーを展開!第二小隊の救援を最優先とする為に全機散開して下さい!」
「CSD1了解した。じゃあまたあとでなソフィー・・・」
急に真面目な声で指示を飛ばして来るアメリアの声にソフィーと話していたイエーガーも隊長として真剣な顔に戻すと、気をつけて下さいねっ・・・?と不安そうな顔をする彼女に頷いたイエーガーはお前ら行くぞ!とショウとチャーリーのジムと共にバーニアを吹かすと少し距離を取った所で三機が別々の方向に散るとアメリアはヘッドセットを耳に押し当てながら・・・ねえソフィー?と興味本位で聞いてみた。
「前々から気になっていたのですが・・・ひょっとしてイエーガーの事が好きなんですか?」
「好きですよっ?イエーガーさんって何だかんだ言いながらご飯奢ってくれるしっ♪」
そう答えながらニコニコと満面の笑顔を浮かべて来るソフィーにそうなんですね・・・と苦笑いを浮かべたアメリアはまだまだ遠い恋模様の二人の様子にアハハと笑ったので有った・・
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「えーっくしょい!何だ風邪か・・・?」
急に鼻がムズっとしたイエーガーが鼻を擦っているとメインモニターにピーっと反応が現れた。
「CSD1からウィスキードッグへ・・・どうやらお目当てのミデアを発見した様だ。」
『データをリンク・・・すぐに
そう聞こえきたアメリアの声にイエーガーのジムは小高い丘の上に見えるミデアの周囲を確認しようと近くの茂みに入った瞬間コツンと・・・嫌な衝撃が左から感じたのだ。
「なんだ一体・・・?」
そう言いながらゴクッと息を飲んだイエーガーはジムのメインカメラを左に向けるとまさに
そのミデアを襲おうとしているジオンのMS部隊と一緒になったので有る・・・
「冗談じゃねえ!?」
物資調達の為に自分達が振り巻いたミノフスキー粒子の高さが災いを招いたのか突然現れたイエーガーのジムがブルパップマシンガンをばら撒きながらバーニアを吹かすと・・・何故ここに連邦の機体が!?と驚いたグフのパイロットもイエーガーからの銃撃をシールドで防ぎながら部下達と一旦間合いを取った。
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