「ここだ・・・貰ったぞドップの野郎めっ!!」
コアブースターのコクピットの中で叫んだショウはHUDに映るジオン地上軍の戦闘機であるドップをロックオンし操縦桿に有るトリガーを絞ると、コアブースターの後部ユニット装備された戦艦クラスの威力を持つとマニュアルにも書かれたいたビームキャノン砲から放たれたビームがドップの向かう方向と明後日の方に飛んで行くのがショウのディスプレイにも綺麗に映り出さすと、ちょっと何やってるんですか!?とアメリアから抗議の声が通信で入って来る。
「五月蠅いな!ビームキャノンの射線軸がズレてんだよコッチは!?」
「ちょっ!?そんな機体でまともに戦える訳有りません!CBP1はすぐに離脱を・・・」
ショウはそう言い掛けるアメリアにチャーリーを見捨てろって言うのか!と怒声を上げると、試作機を敵に渡すつもりですか?とアメリアが淡々とした声を尋ねて来るので、ショウはそんな訳無いだろ・・・と答えながらコクピットのサイドコンソールに有るキーボードを叩きながら先程の感触を頼りに射線軸調整を行っていると、ショウ危ない!?と高度を上げたチャーリーから焦った声が聞こえると同時に急降下して来たもう一機のドップが30ミリバルカン砲をばら撒いて来る。
「邪魔するなってコイツ!?」
高度を下げるしか逃げ場の無いショウは操縦桿を左上に倒しながら左脚のラダーペダルも蹴るとドップからの攻撃を避ける為にコアブースターを左へとダイブさせると先程まで背後を取っていたドップがシメシメ・・・と言わんばかりに高度を取って行くので、そっちに一機行くぞチャーリー!と今度はショウが焦った声を上げだす・・・
「分かってぜショウ・・・舐めんなよコイツ!!」
そう答えながらチャーリーのトリアーエズがドップに対抗するかの様に急降下して来るので、あのバカ!?と声を上げたショウはコアブースターのアフターバーナーを吹かしながら急上昇を掛けると急にコクピットの中へビーっとなるアラーム音とメインモニターに警告文が表示され出す・・・
「メインエンジンの温度が異常・・・このままだとオーバーヒートだって!?」
そう声を上げたショウは慌てて機体のテレメトリーを確認すると右エンジンの油圧が急激に下がっているのを確認すると、基地の方でも状況を把握しているのか整備班長のホワイトから言わんこっちゃねえ!とショウのヘルメットに怒声が聞こえて来る。
「このまま飛んでたら機体ごと吹っ飛びかねんぞ!一旦離脱しろ坊主!?」
「嫌ですよ?このままチャーリーを見捨てる訳には行きませんからね?」
ホワイトからの焦った声を無視したショウがニット笑みを浮かべながらチャーリー機の方へと向かうドップへ更に距離を詰めると、今度こそ・・・と呟いたショウはHUD内に捉えたドップに向かってビームキャノンの照準を合わせると食らえ!と声を上げながらトリガーを引くとコアブースターから放たれたビームはドップの右翼を掠るだけに終わってしまう・・・
「まだ甘いっ・・・!?」
そう焦った声を上げるショウにイヤッホウッ!!と叫んだチャーリーのFF-4トリアーエズが降下しながらふらついて速度を落とているドップ向かって20ミリバルカン砲を正面当てながら撃墜すると、今度はフォックス2!!と言いながらショウの背後に張り付こうとしていたドップに向かって残った赤外線
ミサイルを全弾放つが・・・ドップの方も分が悪いと思ったのかフレアを焚きながら離脱した行く。
「チッ逃げられたか・・・!」
「見たいだね・・・けど良くこんな状況でしのぎ切ったよ?」
そう言いながら二っと笑みを浮かべるショウに確かに♪と隣に並んだトリアーエズのキャノピー越しチャーリーがグッと親指立ててくると同時に警告アラームが鳴ると、ようやく到着ですね?苦笑いを浮かべたアメリアから通信が入って来る。
「こちら第2小隊長のジャックだ・・・折角来てやったのにもう終わったのかよショウにチャーリー!?」
「すみませんジャック隊長?美味しい所は俺が頂きましたよ!」
少し残念そうな声を上げるジャックにチャーリーがニヤっとしながらそう答えていると、あまり調子に乗るなよチャーリー!と前方から勢い良く飛んで来たイエーガーのトリアーエズがチャーリー機をスレスレにすれ違いながら旋回すると、危ないじゃないですかイエーガー隊長!とチャーリーから抗議する声が上がり出す。
「普段無茶ばっかやってるお前が言うな・・・しかし慌てて飛んで来たのに二人共無事みたいだな?」
「まあ何とかです・・・コイツの性能のお陰で何とかっ!?」
イエーガーにそう答えていたショウはボッ!と後方から聞こえる音に驚くと同時にコアブースターのコントールを失いだすと何だ一体!?と慌てた声を上げるショウに、落ち着けショウ!と声を上げたイエーガーのトリアーエズが追随して来る・・・
「どうやら一番エンジンが音を上げたみたいだな・・・1番をカットして2番エンジンの出力を上げて機体を立て直すんだショウ!」
「了解ですイエーガーさん・・・こなくそっ!!」
ショウはイエーガーの指示通り片肺ながら左足のラダーペダルを踏み込み地表スレスレで機体を立てながら、どうにか生きてるな・・・と呆然とした顔で呟いていると、流石だなショウ?とニッと笑みを浮かべたイエーガーのトリアーエズがローリングしながら左に並んで来る。
「ハハハ・・・そうでしょ?」
「良し、今度はそのまま着陸だ。くれぐれも気を抜くなよショウ!」
そう言いながら離脱して行くイエーガーにショウはマジで!?と声を上げるといつの間にかトリントン基地が目の前に見えてきている・・・
バリサム
50代
180センチ
地球連邦軍大佐
髪は灰色で体格が良い
トリントンの基地指令、ウォルフ大尉とホワイト大尉とは旧知の仲である。元はウォルフの部下で有ったが降格処分も有りバリサムが出世し今に至りバリサムも元戦闘機パイロットと言う裏設定も有る。
連邦軍特有の官僚タイプの指揮官と違い戦闘機パイロットからここまで出世して来たバリサムは叩き上げの実戦指揮官でショウ達現場のパイロットからも信頼も厚いが・・・普段の緩さの所為かジャブローからの評価は低い様である。