「良っし・・・メンツも揃った所で始めるぞカンパ―イ!!」
今回は基地の防衛任務も有りミデア救出作戦に参加出来なかったタンクの音頭で皆がジョッキを掲げると同じく乾杯!!と歓声が上がると早速マリアは今回の作戦で一番ピンチで有ったと言うジャックとミリイをジロっと睨みだした。
「もう・・・今回ばかりはホントにヒヤっとしたわよ二人共!」
ビールジョッキを置きながら叱って来るマリアにアハハ・・・とジャックとミリイが苦笑いを浮かべると私もですよ!とアメリアもムゥっと唇を尖らせた。
「ミリィは私の後を継いでこの部隊のオペレーターとなるんですからあんな無茶を今後はしたらダメですよ
「アメリア・・・アンタのどの口が言ってんのよ!?」
そうツッコんで来るケイにそうそう・・・とマリアも呆れた顔を見せると、どう意味ですか!?と驚くアメリアにそっかぁ・・・とミリイは寂しそうな顔を浮かべる・・・
「本当に居なくなっちゃうんですねぇ・・・」
「そんな顔をしないで下さいってミリィ・・・ちゃんと手紙を書きますから?」
明日にはインド方面軍の主要基地で有るマドラスへと飛び立つアメリアに約束ですからねぇ・・・とミリイから泣きそうな顔で左腕をギュッと抱きつかれたアメリアは約束しますって・・・と答えながらその頭を撫でたので有った。
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「ビールのお代わり2つ!!」
「もう注いでるから持って行って頂戴!」
自分達カスケード隊第一小隊の送別会だとだと言うのにいつも通りリンと共にCASCADEの台所に立ったショウはいつも以上に心地よさを感じていた・・・
(またこうしてリンと一緒にここに立てるのかな・・・)
明日からしばらく会えなくなる愛おしい恋人の顔をショウが不安そうに見ていると・・・ちょっとショウ!と腰に手を当てたリンがムスっとした顔を向けて来た。
「新しい料理が出来たから早く運んでよね!」
「ゴメン・・・ちょっと考え事しててさ!?」
そう言いながら謝るショウにまったくもう!とリンが腕を組むのを見たマリアはビールジョッキを片手にねえ二人共・・・?と少し酔ったのかニヤニヤしながら首を傾げた。
「噂で聞いたんだけど・・・今日の送別会ってちょっとしたサプライズが有るんだよね?」
「いや・・・私は初耳だけど・・・ショウは何か聞いてる?」
突然振られたマリアからキラーパスを返す様にリンから尋ねられたショウはえっと・・・と困った様に頭を掻きだした。
「おいマリア・・・」
「良いじゃない・・・早く渡しちゃいなさいって?」
そう答えながらマリアが楽しそうにクスクスと笑い出すと、ハァ・・・と腹をくくったショウは集中する視線を感じなながらリンの手を引いて店の中央で膝まづいた・・・
「えっとショウ・・・?」
「もう分かってると思うけど・・・僕と結婚して欲しい。」
そんな真剣な眼差しを向けて来るショウにウン・・・と顔を赤く染めたリンからコクっと頷くと同時に司
会進行役のタンクがまるで自分がプロポーズを承諾された様によっしゃーーー!!と叫ぶとケイは少し不満そうにねえ!とジトっと睨んだ。
「何だよケイ・・・そんな顔をして!?」
「別に・・・」
何故か急に機嫌を損ねるケイにタンクが不思議そう首を傾げていると・・・ねえリン?と膝まづいていたショウは今回の作戦前にニノから受け取っていた指輪が入ったケースを開けてた・・・
「これって・・・この前の?」
「うん・・・今日の為に頼んで置いたんだ。」
中立地帯に有るフェアリーと名乗るニノと呼ばれる勝気な女性店主によってショウがカッティングされた自分の誕生石で有るサファイヤの指輪を嵌められると・・・綺麗ね。と呟いたリンは満足したのかすぐに外したので有った。
「じゃあ返すね?」
「え・・・リン!?」
そう言いながら固まるショウにちょっとリンっ!?とマリアから驚く様に声が上ると、ちょっと待って!とリンは周囲を見渡しながら頭を下げた・・・
「ゴメンなさい・・・皆が私とショウの幸せを願っているのは分かってるけど、この指輪はまだ受け取りたく無いの!」
そんな声を上がるリンに頭を抱えたマリアは理由を聞いても良いかしら・・・?と首を傾げると理由は簡単よ?とリンからクスっと笑みが浮かんだ。
「もし私がこの指輪を受け取ったとして・・・ショウがピンチになった時どうする?」
「それは・・・非常に答えにくいな。」
リンの意地悪な質問にショウが困った様に頭を掻き出すと・・・そういう事よ。と答えたリンは恋人で有るショウを指差した。
「一緒になるのは良いけど・・・その指輪を渡したければもう一度私の前で膝をつく事ね?」
「ハイハイ・・・分かりましたよ。」
要は・・・最初に交わした約束の通り生きて帰って来いと言って来るリンの言葉にショウも頷くと・・・そろそろ良い時間ね・・・と二人の様子にマリアが声を上がるとCASCADEでの送別会は一旦お開きとなったので有った・・・