ガンダム nearmiss    作:ヨッシー♪

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離れる距離その24

「あれ・・・もう朝!?」

 

ピピピっと鳴り出す目覚まし時計のアラーム音に目を覚ましたリンはまだ眠い目を擦りながら隣を見るとハッとして慌てて起きると。

 

「ショウっ!」

 

「ど、どうしたリン!?」

 

台所からショウがフライパンを片手に出て来ると良かったっ・・・とリンはホッと胸を撫で下ろした・・・

 

「いや隣に居ないから・・・黙って基地に向かったかと思ってちょっと慌てちゃった。」

 

「先に目が覚めたから朝飯を作ってたんだよ!」

 

変な誤解をされた事でショウからムスっとする顔が浮かぶとゴメンって。とその頬にキスしたリンは床に落ちていたシャツを取り合えず羽織ると私も手伝うからね?と言いながらシャワーを浴びに浴室へと向かおうと思ったのだったのだが・・・

 

「動けない・・・」

 

昨晩の行為が祟ったのかリンがそのまま床にうずくまると苦笑いを浮かべたショウから何かゴメン・・・と謝られたので有った。

 

 

「ねえ私が送るって!」

 

「良いから・・・それにまだ辛いんだろ?」

 

結局の所ショウに朝ご飯の仕度から何もかも任せてしまったリンはまあ・・・そうだけどと答えながらお大人しく助手席へと乗り込んだ。

 

「まあ帰る頃にはまだマシになってるんじゃない?」

 

「誰の所為だと思ってんのよ・・・」

 

そう答えながらリンがジトっと睨んで来るとショウからそれじゃあ出すよ!と誤魔化しながらトラックを発進させた・・・

 

「何かこうしてると初めて二人で出かけた時の事を想いだすね・・・」

 

「初めてって・・・リンの買い出しに付き合った時の事?」

 

海岸線を流しながら答えるショウに向かってうん・・・と小さく答えたリンはコロニーの落下によってシドニー湾と名付けられた海を助手席から眺めた。

 

「また二人でこの風景を見れるのかな・・・」

 

「生きて帰って来いって言ったのリンだった筈だけど」

 

「だけど・・・」

 

そう言い掛けたと同時に急にキイ!と停まるトラックにどうしたの!?とリンが横を振り向いた瞬間には口を塞がれていた・・・

 

「んっ・・・」

 

「その先は聞きたくない。絶対に戻って来るからその時は約束だからねリン・・・」

 

顔を離しながら自分に贈る筈の指輪をネックレスにしたショウから真剣な顔を見せられたリンは分かった・・・と頬を染めながらコクっと頷いた。そしてこの止まった場所は偶然なのか以前ショウに自分の身の上話をした所でこのシドニー湾に眠る両親にも見られてたかな・・・とリンは内心気恥ずしくなったので有った。

 

 

 

~~~

 

 

「もう着いちゃった・・・じゃあ気をつけてね。」

 

「ああ・・・届くのは遅くなると思うけど絶対に手紙書くから!」

 

うん待ってる・・・と到着した基地のゲート前で助手席から降りたリンがショウと運転を代わり帰ろうとしていると、少尉!といつもの警備兵が手を振って来たのだ。

 

「基地指令から許可を貰ってるのでリンさんと一緒にどうぞ!」

 

そう説明しながらゲートを開け始める軍曹にええっ!?と驚いたショウはリンと顔を見合わせるとその指示に従い基地内へとリンのトラックを進めたので有る。

 

 

「民間人なのに本当に良いのかしら・・・」

 

「まあ良いんじゃない。バリサム大佐の許可らしいしさ?」

 

どこか不安そうなリンに向かって二っと笑ったショウは良い所有るじゃないか・・・と改めてバリサムの懐の深さを再認識すると内心感謝しながら仲間達が待つハンガーへとトラックを飛ばした・・・

 

 

「やけに遅いですね・・・」

 

そう呟きながら腕時計を見るアメリアに頭の後ろで頭を組んだチャーリーからククっと揶揄う様に笑い声が浮んだ。

 

「誰かさんみたいに激しかったんじゃね?」

 

「それ以上喋ると殺しますよ・・・」

 

そう答えながらジロっと睨んだアメリアが腰のホルスターに手を掛けるとそれを見たチャーリーから分かった!分かったから落ち着けって!?と焦る声が上がった。

 

「何が激しかったんですかねっ?」

 

「・・・俺に聞くな。」

 

そんな二人を遠目に見ていた首を傾げるソフィーにイエーガーが目を逸らしているとキュキュっとタイヤを鳴らしながらショウの運転するリンのトラックがハンガーの中へと滑り込んで来たので有る。

 

「ゴメン遅れちゃって・・・」

 

「えっと・・・私からもゴメンなさい。」

 

何故かショウと一緒にリンも降りて来るとアレ?とアメリア達は不思議そうに顔を見渡した。

 

「良くリンさんと一緒に基地の中まで入って来れましたね。」

 

「多分だけど僕達の見送りにバリサム大佐が融通を利かしてくれたんだと思う。」

 

そう話すショウ達の後ろからそれはちょっと違うわよ?と元情報部で基地指令付きの補佐官をしているケイ=キタムラ少尉の声がハンガーの入り口から響いた・・・

 

「私がバリサム大佐に無理言って入れて上げたんだから感謝しなさい!」

 

ツカツカと歩きながら指を指して来るケイにあ、ありがとう!?と戸惑った顔するショウからお礼を受け取ると次にケイはキョトンとしているリンを見た。

 

「彼女の事・・・アンタの居ない間は私が守って上げるから安心して行って来なさい。」

 

「それってどういう・・・」

 

そう言い掛けるリンに分かった・・・とその役目を知っているショウがケイにコクっと頷いていると時間が来たのかそろそろ行きますよ!とアメリアの声がハンガー内に響き渡った・・・

 

「本当にこれで暫く会えないんだね・・・」

 

「うん・・・」

 

滑走路へと向かうトラックの荷台でショウとリンが名残惜しそうに身を寄せ合っているとチャーリーの運転するリンのトラックは暖気中のミデアの横へと静かに停まった。

 

「悪いなチャーリー・・・」

 

「良いって事よ。それよりも・・・挨拶はもう良いのか?」

 

そう言いながらニヤっと笑ってくる相棒にショウは泣きそうな顔をするリンをギュッと抱きしめた・・・

 

「またね・・・ショウ」

 

「ああまたな・・・リン」

 

最後にショウが別れのキスを額にするとリンは支える様に肩を抱くチャーリーと共にミデアの中へと入って行くショウをケイと共に見送ったので有った。

 

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