そしてほぼ同時刻・・・食料調達の任務を与えられていたショウ達兵站部隊はその道中に知り合ったオーガスタ研所属のタカナシ技術大尉からの招待と同隊のソフィーからの強い希望によって試作機の見学に付き合っていた・・・
「なあソフィー・・・さっきRXナンバーの型式を言ってたけどこれもガンダムって奴なのか?」
何だかんだ言いながらショウとチャーリーも興味が有るのかMSでは無い大型戦闘機のGT-FOURに
首を傾げるのを見たソフィーはクスっと笑みを浮かべた。
「この機体は可変機なんですよっ♪」
「可変・・・って変形するのかコイツは!?」
まさに男のロマンと言った顔で目をキラキラとさせる二人を視ながらあの・・・?と思案顔を浮かべたソフィーは隣のタカナシを見たので有る。
「因みに完成度ってどれくらいなんですっ・・・?」
「そうですね現状としては約70%・・・取り合えず跳ぶし変形は出来るんですがそこからの運用方法に難が有ると担当者からは聞いてますね。」
そう苦笑いを浮かべるタカナシに向かってソフィーからアレっ・・・?と違和感を覚えた・・・
「GT-FOURの担当は|カタナシ《・・・・』大尉じゃ無いんですか!?」
「私は現在ここに向かっている上官の代わりですよ?それと私の名はタカナシなのですが・・・」
「えっカタナシじゃっ?」
「いえ・・・もう良いです。」
アジア人の発音を表現するのが難しいソフィーに理解を求めるのを諦めたタカナシはちょっとこちらへ・・・と三人を更にハンガーの奥へと案内を始めた。
「さっきも言った通りGT-FOURの担当は他に居まして・・・私が現在開発中なのはコイツです。」
そう紹介するタカナシがトレーラーに載った長尺のライフルを見せるとショウ達はギョッとした・・・
「ワタクシのプロジェクトチームが製作中の後方支援特化型MSに装備する予定の高射程、高出力タイプのスナイパーライフルで我々はロングレンジライフルと名付けました。」
「コイツはまた凄いな・・・」
カスケード隊の中でもアメリアに次いで銃火器マニアのショウから再び興奮する声が上ったのだが、ですが・・・とタカナシが困った様にポリポリと頭を掻き出すのでソフィーとショウ達は顔を見合わせながら首を捻った。
「確かに上層部からの度重なる要求に応えそのスペックに辿りついた武器は出来たのですが・・・肝心の機体の方がジェネレーターの出力問題も有ってまだまだ完成には程遠いんですよ。」
まさに本末転倒と言うべきかソフィーが機体よりも先に武器を完成させてしまったタカナシへと不思議そうな顔を浮べたのだ。
「それじゃあ・・・何でその武器をここへ持って来たんですかっ?」
「ええ、それは運用試験の為にジャブローに向かってると言う実験部隊へ引き渡す為なんですよ。」
そう説明するタカナシにそれってひょっとしてっ・・・?と首を傾げだすソフィーの頭上から突然ヴィーッ!ヴィーッ!!と何かの警告音が鳴りびき出した・・・
「何ですかこれは・・・!?」
当たり前だがオロオロとする実戦経験のないタカナシに向かってシッと指を立てたショウは恐らくすぐに入って来るだろう基地からの指示に耳を澄まし始めた・・・
『司令部から緊急、緊急ー!当基地沖合からミサイルらしき物体の発射を確認・・・総員、速やかに退避を急げ・・・繰り返すーーーー』
案の定聞こえて来た最悪の事態を知らせるスピーカーの音声と同時にズズン・・・と近くに弾着したのかチッと舌打ちしたショウは全員伏せろーっ!!とすぐ傍に居たソフィーの背中を押しながら倒れ込む様にコンクリートの床へと寝そべったので有る。
「全員無事か・・・?」
パラパラと落ちて来る天井からのコンクリートの破片を頭から払いながら起き上がったショウはじゅぶんの右手がムニっと何やら柔らかい物を掴んでいる事に気付いた・・・
「えっとショウさんっ・・・」
「悪いソフィーっーーー!?」
不可抗力とは言え慌てて退きながら謝るショウに別に良いですけどっ・・・と助けたくれた事と胸を触られた事に対し怒るべきかお礼を言うべきか困ったソフィーは顔を真っ赤にしながら取り合えず俯いたので有った。
「それでラッキースケベのショウ・・・これからどうする?」
「変な名を付けるなって!・・・取り合えずウォルフ大尉のミデアに戻ろう。僕らも防衛に回らないと不味そうだし・・・」
ショウからの提案にそれが妥当だな。と相棒で有るチャーリーからの承諾も得たショウはマドラス基地防衛の為にとハンガーの外に止めているジープへと急ごうとしたのだが・・・ちょっと待って下さい!とオーガスタ研のタカナシ技術大尉から焦った声が聞こえて来たので有る。
「それではGTーFOURはどうなるのです!?」
「放って置くしかないんじゃないかな・・・」
タカナシには悪いがどうしようも無いと言った顔でそう答えるショウに合わせてアンタも早く逃げた方が良いぜ?とチャーリーからも申し訳無さそうな顔が浮かぶと・・・あのっ・・・?とソフィーから手が挙がった。
「あの試作機の完成度は70%と言ってましたが・・・それは運用的な問題で実用には問題無いんですよねっ?」
「ええ・・・先程も言いましたが機体としては完成してますけど・・・ひょっとして飛ばす気ですか!?」
ギョッとするタカナシにそのまさかですっ♪と答えたソフィーはエヘへと笑いながら頭を抱えているショウとチャーリーに向かって指示を飛ばした。
「私がGT-FOURの最終チェックをしてる間に二人は耐Gスーツへと着替えて来て下さいっ!」
「はいはい・・・こうなったら乗るしか無いぞチャーリー・・・?」
メカに対する愛情は誰よりも深いソフィーのスイッチが入った事にショウが諦めた様に溜息をつくと、まあ・・・ソフィーのおっぱいを揉んだしな?と揶揄うチャーリーにアレは事故だって!?と抗議したショウはタカナシと共にGT-FOURのコクピットで機体のチェックを行っているソフィーを横目にハンガーの奥に有る更衣室へと駆け出したので有った。
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