ガンダム nearmiss    作:ヨッシー♪

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マドラス基地強襲・・・その6

「複座でしかも後席か・・・なあチャーリーちゃんとマニュアルは読んだんだろうな?」

 

「大体な・・・まあなんとかなるって!」

 

相棒の性格上サラッと見ただけだなコイツ・・・と前席で操縦担当のチャーリーからピースサインを

見せられたショウは頭を抱えながら自分のジャンケンの弱さを悔やんでいると、ピーっと管制タワーから二人の乗るガンダムGT-FOURへ通信が入った。

 

『マドラスコントロールからタキシング中の試作機へ、先の攻撃でA滑走路が使用不可の為にB滑走路へへの侵入を許可します。』

 

「こちら・・・そう言えばコールサインはどうするチャーリー?」

 

ソフィーの思い付きから突然この機体に乗る事となった為にふと思ったショウが前席の相棒に尋ねると、そうだな・・・と思案顔を浮かべたチャーリーからこれはどうだ?と悪戯っぽくニヤリと笑みが浮かんだので有る。

 

 

~~~

 

 

「あれ・・・おかしいわね?」

 

今さっきまで試作の誘導していた女性管制官の様子に何か有ったのか!?と気が付いた基地指令のフィッシャーが慌てて近づくと、急に返事が返って来なくなったんですよね・・・と首を傾げる女性管制官にまさか機体トラブルか・・・?とRX計画絡みの機体と言う事も有って不安な顔をフィッシャーが浮べていると・・・通信繋がりました!と女性管制官からパッと顔が上がった。

 

 

「試作機のコールサインはCBP1・・・マドラスコントロール了解。こちらの指示が有るまで滑走路前で待機せよ!・・・一体何だったんでしょうね?」

 

「分からんが・・・基地守備隊の方が余り芳しくない。さっさと上げて上空で待機させるんだ・・・」

 

本社(・・)の厄介事には関わり合いたくないって事ですか?」

 

「当たり前だ・・・派閥なんてものに私は興味はないからな・・・」

 

そう答え、手をヒラヒラと振りながら自分の席に戻ろうとするフィッシャーに女性管制官はハハっ・・・と苦笑いを浮かべながら、まあ確かにね・・・と思うと滑走路前で離陸前の最終チェックをしているショウとチャーリーが乗るガンダムGT-FOURへ通信を繋いだ。

 

 

~~~

 

「エルロン、エレベータ、ラダー、フラップ・・・全ての可動翼の動作チェック良し・・・エンジン種出力もアイドリングのまま安定しているぜショウ!」

 

 

「了解・・・FCS(火器管制)のロック解除、自機のIFF(敵味方信号)と基地とのデータリンク確認した・・・システムオールグリーン!」

 

 

久々に行った離陸前のルーティンが済み一息ついたショウになあ・・・?チャーリーから苦笑いが浮んだ・・・

 

「本当のソフィーの作戦通りやるのか・・・」

 

「既に実弾(・・)まで積んだんだから今更怖気づくなよ・・・それに援護に向かうんなら派手な方がお前も好きだろ?」

 

そう答えながらククっと笑うショウに、まあそうだけどよ・・・とチャーリーから困った顔が浮かぶと同時に、聞こえますかCBP1?とピーと鳴る通信アラームと一緒にマドラス基地の女性管制官からの声が聞こえたショウは感度良好と答えた。

 

 

『宜しいCBP1、これより離陸を許可します。』

 

「ありが・・・」

 

「サンキュー、マドラスコントロール!その可愛い声が素敵だぜ!!」

 

今まで交信していた後席のショウを遮る様に軟派な声を上げたチャーリーがスロットルを全開に上げると、おいチャーリー!!と後席のショウから抗議の声が上った・・・

 

「アメリアの事を心配してたんじゃ無いのかよ!?」

 

「ああっ?あんなのただの挨拶だって・・・そんな事よりもさっさと速度を読めって!」

 

「アメリアにバレて殺されても知らないからな・・・!!」

 

アメリアとくっ付いて大分落ち着いたと思っていた軟派癖にショウは呆れながらディスプレイに映る離陸速度を読み上げると、同じく管制塔でチャーリーから突然ナンパ染みた声を掛けられた女性管制官も呆れた顔をしながら滑走路加速して行く試作機に首を傾げていた・・・

 

 

~~~

 

 

(あんな能天気なパイロットも居るのね・・・?)

 

 

聞いた声の無い二人組のパイロットにジャブローも人手不足らしいと感じた女性管制官は腕を伸ばしながら、まあこのまま大人しくしてくれれば・・・と呟いたのだが・・・大変です!と叫ぶレーダー官の声に慌てて立ち上がった基地指令のフィッシャー准将からどうした!?と焦った声が上ったので有る・・・

 

 

「沖合の敵潜水艦からミサイルの発射を確認・・・!方位から見て目標はここ・・・司令部です!?」

 

「くっ・・・基地内に通達!戦闘員には対空防御を密にと、絶対に司令部をやらせるなよ!!」

 

レーダー官から第二波の攻撃を受けたフィッシャーの指示により司令部の動きが騒がしくなると同時にハッとした女性管制官も慌ててヘッドセット掴み離陸中のCBP1へ通信を繋いだ。

 

 

「今の通信聞こえてたわね!急いで離陸を中止して安全な場所まで退避を・・・」

 

『悪いが離陸速度をv1を超えた・・・このまま飛ぶぞ!』

 

もう減速しても止まれない速度に達したと言うショウに対し、ならばそのまま上空に逃げて下さい!と言葉濁さずはっきりと言って来る女性管制官の言葉にククっと笑ったチャーリーはヤーだね!とまるで子供みたいに反抗すると操縦桿を目一杯引いた・・・

 

 

「何あれ・・・機体が急に空に向かって急上昇した・・・!?」

 

 

「あれはハイレート・クライムだ・・・まさかあの難易度の高い技を試作機でするとは相当肝が据わった奴か・・・何も考えて無いバカだな。」

 

 

キョトンする女性管制官の隣で呟いたフィッシャーは非常時にも関わらずその綺麗な機動に思わず感心したので有ので有ったが・・・勿論それは後者だった事はすぐに思い知る事になる・・・

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