ガンダム nearmiss    作:ヨッシー♪

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マドラス基地強襲・・・その7

「チッ・・・ソイツをやるならやるって言えよなチャーリーっ!!」

 

 

 

 

 

テイクオフ直後の加速から一気に機体をほぼ垂直にズームアップさせるハイレート・クライムを予告も無しに行うもんだからショウは急激な機体の引き起こしから来る強烈なGに顔を歪ませながら前席のチャーリーへと抗議の声を上げた。

 

 

 

「悪りい悪りい・・・それにしてもコイツの上昇力凄えな!もう1000フィート近くまで高度が上がったぜ!?」

 

 

 

「ったく・・・ソフィーが言うにはコアブースターの1.4倍の出力が有るらしいからもっと丁寧に扱えよな・・・!」

 

 

 

興奮気味のチャーリーに向かってショウが呆れた顔をしながら注意すると、ピーっと警告音を鳴らすレーダーにお出でなすった様だな・・・と呟いたショウはマドラス基地とリンクさせた情報をパイロットのチャーリーへと送った。

 

 

 

「取り合えず先に基地への攻撃を防ぐ・・・このままの位置で上昇を続けろチャーリー!」

 

 

 

「了解ーーっ任せろって・・・!!」

 

 

 

そう指示を飛ばすショウにHUDに映る敵潜水艦から発射された対地ミサイルへとチャーリーがGT-FOURを更に上昇させると、良し見えたぞ・・・とシートの後部から引き出した精密射撃のゴーグルでロックしたショウは右手のサイドスティックに有るトリガーに指を掛けた・・・

 

 

 

「CBP1・・・フォックス3!」

 

 

 

戦闘機と言いながらも対空ミサイルを装備していないこの機体だが・・・機首に4門胴体に2門の30ミリバルカンに機体上部にはコアブースターにも実装された二基のビームキャノンと固定兵装は充実しているのだが急な離陸の事も有りメカニックのソフィーが見落としたのかショウとチャーリーが乗るガンダムGT-FOURからばら撒かれた大量の銃弾と大出力ビームは進攻する対地ミサイルとはまるで明後日の遥か彼方に飛んで行ったので有る。

 

 

 

「おいショウっ!!?」

 

 

 

「なっ・・・射線軸がコンマ3はズレてるぞコイツ!?」

 

 

 

すぐにFCSを確認するショウにどうするよ!とチャーリーから焦る声が聞こえると、やるっきゃないだろ!と叫んだショウはさっきの射撃データから自分の勘と経験で射線軸を調整すると更に照準をマニュアルに切り替えた・・・

 

 

 

(基地にはソフィーは勿論・・・アメリアやイエーガーさん達カスケード隊の仲間が居るんだ。今度こそ絶対に当ててやる・・・!)

 

 

 

「チッ・・・これ以上はミサイルと近すぎる。ラストアタックだからなショウ!!」

 

 

 

そう焦るチャーリーの声に上等だ・・・!とさっきと同様にゴーグルを覗き込んだショウは今度はロックオンせずにサイドスティックと連動させた6門のバルカン砲とビームキャノンを操作するとこちらの少し上を飛ぶ対地ミサイルを捉えた。

 

 

 

「CBP1・・・フォックススリーーーーっ!!」

 

 

 

そう叫んだショウがトリガーを絞ると同時に発射された6門の30ミリ弾と2門の高出力ビームは先程と違い機体に対し真っすぐ飛ぶと高度を落とし炸裂しそうな対地ミサイルを全て叩き落としたので有った・・・

 

 

 

「よっしゃーーービンゴ!!」

 

 

 

「流石ショウだぜ!?凄えぜホントによ!!」

 

 

 

あまりの嬉しさにガッツポーズを取るショウに向かってそう叫んだチャーリーが手だけ後席に見せるとショウはだろっ?と珍しくドヤ顔をしながらその手を叩いた。

 

 

 

 

 

~~~

 

 

 

 

 

「し・・・指令?こちらに向かっていたミサイルが全て撃破された模様です・・・!?」

 

 

 

何が起きたのか分からないと言った顔で報告して来るレーダー官の様子にフィッシャーはずっと見ていた上空から目線を下すと分かっている・・・と答えながら溜息をついた。

 

 

 

 

 

「ハァ・・・一体何者なんだ?ジャブローのクソ真面目なパイロットがあんな無茶な事するか普通!?」

 

 

 

「そんな事言われましても・・・」

 

 

 

近くに居た所為か急に頭を抱えだすフィッシャーに女性管制官が苦笑いを浮かべていると、緊急です!?とまた新たな問題が起きたのか焦った声を出す部下に向かって今度は何だ・・・?と少し疲れた顔をしたフィッシャーは目を覆った・・・

 

 

 

「ハッ!港に展開中の防衛部隊からなのですが・・・どうも敵MSの上陸阻止に失敗したらしく救援を求めています。」

 

 

 

「チッ・・・やはり付け焼刃のMS隊では無理か・・・先程支援を申し出てくれた教導隊に向かう様に要請を頼む。」

 

 

 

ここは練度の高いブラックウィドウ隊とカスケード隊に望みをかけるしかないな・・・と思ったフィッシャーがそう指示を飛ばすと同時にピーっと自分のヘッドセットに通信が入った女性管制官からギョッとする顔が浮かんだのだ。

 

 

 

「あの指令・・・?」

 

 

 

「・・・聞きたくない。」

 

 

 

「CBP1から自分も港への援護に向かうと言ってますが・・・」

 

 

 

それを無視して説明する女性管制官が首を傾げると、もう好きにしてくれ・・・と答えるフィッシャーの疲れた様子に了解しました。と答えた女性管制官は同情しながらも何かしそうなCBP1の働きに期待するように一言一句間違い無く伝えたので有った。

 

 

 

 

 

「おいチャーリー聞いたか・・・好きにしろってよ!?」

 

 

 

「何か知らねえが話が分かるじゃねえか・・・それじゃあ行くぜショウ!!」

 

 

 

まさかの命令無視を許す許可に驚くショウに向かって叫んだチャーリーによってイヤッホオォー!!とダイブしたGT-FOURは機体を反転させながら敵機と交戦中らしいヒルダが率いる教導隊のブラックウィドウ隊と自分達が所属するカスケード隊の救援へと急行した。

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