それなりの時間と言う事も有り店内の客もまばらになると、リンはじゃあまたね?と店から出て行く客を見送ると、まだ良いの?と店に掛かっている時計を見ながらイエーガーと談笑しながら飲んでいるマリアに首を傾げると、あっ!と自分の腕時計見たマリアが慌てて帰り支度をし始める。
「もうこんな時間なんだ・・・悪いけどそろそろ帰るわねリン!」
「うん、早くママが帰って上げないと息子ちゃんが拗ねちゃうからね?」
そう揶揄う様にフフッと笑ったリンが首を少し傾げると、五月蠅いわね・・・と答えたマリアからも二っと笑みが浮かび上がる。
「久々だったけどリンと飲めて本当に楽しかった。また時間を作って寄るわね?」
「ええ、いつでも良いから前みたいに気軽に寄ってよねマリア?」
そう言いながら立ち上がったマリアをリンが見送る為にドアに手を掛けようとすると、慌ててウィスキーの入ったロックグラスを飲み干したイエーガーからちょっと待てマリア!と呼び止める声が聞こえ出す。
「何よそんなに慌てちゃって?」
「いや、外は暗いし俺が宿舎まで送って行く・・・」
そう言いながら立ち上がるイエーガーにマリアが別に良いって!?と遠慮する様に両手をヒラヒラと振り出すが、ダメだ。と声を上げたイエーガーも問答無用と言った顔で食い下がって来る。
「ちょっとリン・・・送り狼なんていらないってアンタからも言ってよ!」
「誰がお前何か襲うか!?流石の俺にだって好みって言うのが有るんだからな・・・」
基本的に紳士な事を知っているイエーガーに対し何も心配をして無いリンはまあまあ二人共・・・と宥めていると、それはそうとショウの事をどうすんよ?とマリアから尋ねられるとイエーガーがそうだった・・・と言いながら困った顔になる。
「ショウの事なら私が面倒見るから大丈夫。流石に閉店までには起きると思うしね・・?」
イエーガーに答えながら首を傾げるリンにふ~ん・・・?と何故かマリアがニヤニヤとして来るのでリンは何よその顔!?と少し慌て出す・・・
「いや別に・・・まあ、アンタがそう言うんなら任すわ?」
「ちょっ・・・違うからね!?」
リンはそう意味有り気な事言いながら店から出て行こうとするマリアに抗議の声を上げると、どう言う意味だ・・・?とイエーガーがキョトンとした顔で首を傾げて来る。
「イエーガー中尉には関係無いって!?良いからマリアの事を頼むわね!!」
「分かった分かった!?それと・・・ショウが起きたら明日は非番だって伝えて置いてくれないかリン、テスト機の修理に明日一杯は掛かるってな?」
顔を真っ赤にしながら背中を押して来るリンにショウへの伝言を頼んだイエーガーが
「あ、ああ・・・じゃあショウにはゆっくり休む様に伝えてくれ?」
「うん、分かった。」
そう短く答えるリンに不思議そうな顔でイエーガーがそれじゃあ行くか?とマリアの方を見ると、また今度話を聞くね♪と妙に上機嫌なマリアにイエーガーから酔ってるのか?心配されると、早くソイツを連れて帰って!とリンはシッシ!と犬を追い払う様に手を振り出す・・・
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「まったく・・・そんなつもりじゃないって言うのにマリアの奴ったら!」
イエーガーとマリアの二人を見送ったリンはそう独り言ちながら溜息をついていると、今日も美味しかったよリン!と最後の団体客がタイミング良く立ち上がる。
「今日はこれでお終いかな・・・」
先程の団体客を見送ったリンは店の扉に掛けていた札を
と呟きながらいよいよと二人きりとなった店内に緊張してしまう・・・
「起こした方が良いのかな・・・けど、店を閉めてたら起きるかも知れないし・・・」
一人でブツブツと右往左往していたリンが取り合えず寝かせて置こうと考えを纏めて店の後片付けを行ったのだが、それから数十分後店を完全に占めたリンは全然起きないし・・・と思っていた以上に深い眠りについている様子のショウにハァ・・・と溜息をつきだす。
「こうなったら仕方ないか・・・明日は非番って言ってたし一日くらいなら外泊しても良いよね?」
そう自分に言い聞かせるようにリンがショウの右手を掴みながら肩に担ぐと、う~ん・・・とショウから寝言が聞こえて来る。
「起きたのショウ!少しだけ歩けない?」
「う、うん・・・分かったリン・・・」
寝ぼけながらもそう答えるショウにリンがじゃあ行くわよ?と声を掛けながらゆっくりと螺旋
状の階段に足を掛けながら自分の部屋と滅多に使う事の無い客室が有る二階へと上がるとリンは再び土どうしよう・・・と困り出す。
「自分の部屋にはベッドが一つしか無いし・・・ましてや客室なんてここ一年は入ってないから多分埃まみれの筈・・」
そこに寝かすには流石に申し訳無いと考えたリンが仕方なく自分の部屋へショウを運ぶと、もうちょっと頑張って?と再び眠さで動き鈍くなり出すショウをどうにか自分のベッドに寝かせる事に成功したのだが・・・そのままもつれてショウの胸に飛び込む姿勢となったリンはうわっ!?と変な声を上げながら顔を真っ赤にしてしまう・・・
「うぅ・・・これじゃあマリアの思った通りのシチュエーションじゃない・・・」
まるで下心が有って自分の部屋に連れ込んでしまった様な状況にリンはハァ・・・と溜息をつきながらベッドの上に寝ているショウのお腹に跨ると、ショウが悪いんだからね?と小さく呟くとそのまま抱きつくようにその頬へチュッと口づけるので有った。
こんばんはヨッシーです♪
更新が遅れて申し訳ありません・・・最近妙に残業が多く、エブリスタの連載で手一杯の状況が続いてます。
もう少しページが進めば修正も減ると思うのでコンスタンスに掲載が出来ると思うので暫くお付き合いください!
ヨッシー♪