「なあ前から君の声は綺麗だなって思ってたんだ俺は・・・」
「えぇ~少尉の事は先輩達からは遊び人だから気をつけろって言わるんですけどぉ?」
「そんなの噂だって!?俺がどれだけ紳士って言う事を教える為に今度飲みにでも行かないか?」
そんな無線が聞こえて来る隣に座って居る後輩の管制官とチャーリーとの会話にアメリアはちょっとミリィ・・・?とジロっと睨みだす。
「どうしよっかなぁ・・・ってなんですか先輩?」
「何ですかじゃ無いですよ!発進前のパイロットと何バカな事話してるんですか!?」
「だってぇ~向こうが誘って来たんですよぉ?」
ここトリントン基地のオペレーターとしては任期が長いが年下で階級も一個低いミリィ=タニグチ伍長があざとく首を傾げると、もう良いです!とアメリアは手元に有るスイッチを切り変える。
「じゃあさ今夜辺りとかどう・・・」
「すみませんが話はそこまでですCBP2!・・・さっさと任務に戻りなさいっ!」
イラつくようにそう怒声を上げたアメリアに対しチャーリーは元より隣のミリィもヒッ!?と悲鳴を上げてしまうので、ミリィは関係有りませんから?とアメリアが手を振りながらジェスチャーすると、ホントに貴方って人は!とプライベート回線を使ってヘッドセットの向こうに居るチャーリーへと怒り出す。
「私の事が気になるとか言いながら気軽に別の女性を誘って・・・私に喧嘩でも売ってるんですか!」
「ちょ、ちょっと待て待て!?お前こそ昨日素っ気ない態度であしった癖に・・・まさか俺にやきもちでも焼いたのかよ?」
そう言いながらヘヘっと笑いだすチャーリーに誰がアンタなんかに!?とヘッドセットを掴んだアメリアが顔を真っ赤にしながら抗議の声を上げていると、ねえ先輩~?とミリィから肩を叩かれる・・・
「何ですかミリィ!」
「痴話喧嘩はシフトが終わってからにしてくれないかなアメリア・・後ろでバリサム指令も睨んでるからさ?」
苦笑いを浮かべながらそう耳元で囁くマリアにギョッとしたアメリアは慌ててCBP2準備は良いですか!?指示を飛ばし始める。
「コッチはいつでも良いぜ?」
「了解です。CBP1も良いですね?」
通常回線に切り替えたアメリアからの声にオッケーと答えたショウは何話してたの?と二人に尋ねると、他の女に声を掛けるなってよ?とチャーリーがニヤニヤしながらそんな事を言って来るのでそれホントとつい聞き返してしまう。
「自分の都合の良い様に解釈しないで下さいチャーリー!?それとショウもチャーリーに感化されずに与えられた任務を真面目にこなす様に頼みますよ!」
まるで上官の様な物言いに違和感を感じたショウとチャーリーがコクピット越しに顔を見合わせていると、あっそうそう!と何故か妙に楽しそうな彼女の上官で有るマリアの声が割り込んで来る。
「今日からアンタ達が携わっているコアブースタープランの専属オペレーターにアメリアを置く事にしたから命令違反すると後が怖いわよ?」
「そう言う事なのでCBP1・2へ今日も頑張って行きしょうか?」
そう言いながらニコっと微笑んで来るアメリアにマジかよ・・・と呟いたショウは隣のチャーリーが手を肩まで上げながらお手上げのポーズを取って来るのを見ながら了解と答えながらハァ・・・と溜息をつきだす。
「こちらCBP1了解だ・・CBP2も良いな?」
「CBP2了解した。エスコート頼むぜアメリア!」
ショウとチャーリーの返事を聞いたアメリアがこちらこそお願いしますね。と真面目な顔になると、ショウとチャーリーもコアブースターとトリアーエズのエンジン出力を徐々に上げながら滑走路を加速して行く・・・
「こちらトリントンコントロール周辺空域に異常無し、CBP1、2へ幸運を」
「サンキュー、トリントンコントール!CBP1離陸する!」
「CBP2も行くぜっ!」
アメリアからの言葉にショウとチャーリーの二機が綺麗に揃って離陸すると、ドンっ!と急にアフターバーナーを吹かしながらハイレートクライムをかましながら急上昇を行う二機にアメリアはCBP1、2!と怒り出す。
「緊急出撃《スクランブル》じゃ無いんですから、試作機にそんな無茶しないで下さいよ!・・・後でホワイト大尉に怒られても知りませんからね?」
「無茶させた方がすぐに欠陥が分かった良いと僕は思うけどな・・・」
「無茶するのはショウの勝手ですが、その機体にどれだけの人員とお金がかかってると思ってるんですか?良いから予定通りの飛行ルートに戻りなさい!」
アメリアからの溜息息交じりの言葉にショウは分かりましたよ?と答えながらチャーリーのトリアーエズと共にコアブースターの高度を下げながら作戦空域の有る方へと下げながら機首を向けるので有った。