ガンダム nearmiss    作:ヨッシー♪

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敵襲

 

「って言うか先輩って試作機の専属オペレーターになったって聞きましたけどぉ・・・なんだか大変そうですねぇ?」

 

「ホントですよ・・・聞けばあの二人ってこの基地でも有名な問題児って言うじゃ無いですか?」

 

「確かにそうですけど腕は確かですよぉ。ここトリントン基地の撃墜数だけで見るとカノウ、ウィルソン両少尉がワンツーで・・・その次に僅差で彼らの上官で有るバウスネルン中尉ですからねぇ・・・」

 

そう説明しながら首を少し傾げ出すミリィに腕だけ良くても困るんですよ・・・と答えたアメリアが苦笑いを浮かべていると、管制官のリーダーで有るマリア=トパレス曹長からちょっと私語が多いわよ?と叱咤される。

 

「それとミリィにはアメリアがこんな状況だから今日は一人で定期便のエスコートを頼むわね?」

 

「えぇ~私だけでやるんですかぁ!?」

 

「元々アンタが先任なんだからアメリアに甘えないの!」

 

そう指示を出して来るマリアに分かりましたよぉ!とミリィが不貞腐れた声を上げると、頼みますねミリィ?とアメリアも彼女を宥める様にクスっと微笑むのでマリアから私もフォローするから?と二っと笑みが浮かび上がる。

 

「アメリアもこの前みたいなヤバい状況になったらすぐ報告する事。私が間に入って対応するからね?」

 

「あんな状況になる事なんか早々無いと思いますが・・・もしもの時は頼みます。」

 

そう答えながらヘッドセットを付けたアメリアがCBP1、2聞こえますか?とショウ達に通信を繋ぎだすと、何も無ければ良いけど・・・とマリアは妙な無騒ぎを感じながら自分の席に座ると上面に設置された大型のレーダーサイトに映る作戦空域へと向かう二つの光点に向かって絶対に帰って来なさいよ二人共・・・と小さく呟きながら腕を組みだす。

 

 

~~~

 

 

 

「CBP1、2そろそろ作戦空域です。今回はコアブースターのビームキャノンを使っての対地攻撃のテストを行いますので、いつもみたいにふざけてると怪我しますから気をつけて下さいよショウ!」

 

「分かってるってアメリア・・・」

 

アメリアからの指示にそう答えたショウがコアブースターのスロットルを一気に絞ると行くぞ!と声を上げながら左脚のラダーペダルを蹴っ飛ばし右前へとスティックを倒しながらショウはコアブースターを目標へと攻撃を仕掛ける為に急降下を仕掛ける。

 

「目標はコロニー残骸に隠した的ですが・・・本当に見えてるんですかCBP1?」

 

「そんなのとっくにロックしてるって・・・貰ったっ!!」

 

オペレーターで有るアメリアからのフォローを借りずにショウが操縦桿のトリガーを絞るとコアブースターから放たれた二門のビームが的を貫きその直後にドンっ!と土煙が空に向かって高く上がり出す・・・

 

「ビンゴ・・・そっちでも確認したろアメリア?」

 

「え、ええ勿論です。まさか修正も無しに一発で当てるとは正直驚きましたね・・・」

 

ショウはこういうの得意なんだ?と言いながらモニターに映っている呆気に取られた顔のアメリアに向かってニヤニヤとしていると、俺もビックりしたぜ!?と上空で警戒していたチャーリーからも通信が入って来る。

 

「あんなダイブしながら的に当てるなんて流石はエースのショウだな?」

 

「エースって言うなって!それに動いない的に当てるのなんて簡単じゃないか!?」

 

チャーリーに対しショウがそう言いながら急に怒り出すと、ちょっと二人共・・・とアメリアはああだこうだと言い合いを始める二人に対しストップを掛けようとした瞬間にレーダーを表示させているモニターから警告音がピーっと鳴り響き出す・・・

 

「レーダーサイトに未確認機を複数機確認です!」

 

「コッチでも確認してるけど・・・定期便のミデアじゃないのミリィ!?」

 

そう焦った声を上げて来るマリアに半分正解ですねぇ・・・とヘッドセットを外したミリィから困った顔をしながら返事が返って来る。

 

「IFF《敵味方識別信号》の確認を確認した所・・・3機の内1機は友軍機のミデアで残り2機はジオン軍機ですよぉマリア曹長?]

 

「ちょっと・・・それって定期便が襲われてるって事じゃない!?」

 

マリアがバンっ!と自分のデスクに手をつきながらそう驚き叫び出すと何か有ったのかねマリア?とどうにも騒がしい3人の所へとトリントン基地司令官で有るバリサム大佐が不安そうな顔でコーヒカップを片手に尋ねて来る。

 

「そ、それが・・・ジオン機に追われて来たのか定期便のミデアが訓練空域に進入して来たんですよ!?」

 

「定期便のミデアだと!?・・・機長が誰かすぐに調べろ!」

 

そう言いながら急に慌て出すバリサムにマリアがどうしたのかしら・・・と普段は温厚な指令を見ながら了解と答えると、出ましたよぉ?と普段はのんびり屋だがこういう情報系には強いミリィからすぐにパイロットの情報がモニターへと表示される。

 

「IFFと照合した結果・・・機体番号からアレクサンダー=ウォルフ大尉となってますがぁ?」

 

「ブッ!ウォルフ大尉の機だとっー!?」

 

そう叫びながらコーヒーを拭き出すバリサムにちょっと指令!とマリアが抗議の声を上げると、いやスマン・・・と平静を取り戻したバリサムはコホンと咳払いするので有った。

 

 




ウォルフ

ドイツ系

60代

180センチ


背も高いが全体的に大柄である。

幅も有るが太ってるわけでは無い。

地球連邦軍少佐⇒大尉

地球連邦軍トリントン基地輸送隊⇒カスケード隊専属のミデアパイロット

一人称はワシ


搭乗機体 ミデア、ホバートラック




ワハハハと豪快に笑うのが特徴。

通称疾風ウォルフ、現役時代は空軍では有名な戦闘機パイロットでスピードキングと言わるほどの高速機動が得意である。ウォルフ自体は後数年で退役なのだが未だにその名は残り各地の散らばる教え子が語ってる模様で有る。

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