「それで今日のテストはどうだったの皆?」
リンが三人の前にお酒と料理を置きながら聞くと、まあ上々だったかな?と答えたショウは二っと満足そうな顔を浮かべるが、一体どの口は言ってるんですか?とアメリアに取ってはそうでもないらしくビールジョッキ片手に抗議する声が上がり出す。
「この二人ったら私の指示を無視してジオン機に襲われている輸送機の援護へと勝手に行くし・・・」
「ちょっと待てよアメリア!お俺達の提案に乗ったのはお前じゃねえかよ!?」
リンが作ったシチューに入っているジャガイモを乗せたスプーンで指を差して来る行儀の悪いチャーリーにその辺は臨機応変って言うんです。と答えたアメリアからフィっと顔逸らされると、あらあら?とリンは随分と仲良くなった様に見える二人にクスクスと笑い出す。
「何だかチャーリーとアメリアちゃんの距離感がやけに近くなった様な気がするんだけどショウ♪」
「ああ、多分今日の一件じゃないかな?被弾したチャーリーがギリギリで基地に辿り着いたんだけど、その時アメリアがさ・・・」
カウンターの向こうか身を乗り出しながら聞いて来ようとするリンにショウが着陸後に起きた二人の出来事を話さそうとしたに瞬間にショウ!?と顔を真っ赤にしたアメリアから口を抑えられると、あっ!と聞き損ねたリンはまた後で聞こっと思いながらフフッと微笑む。
「所で遅いわねイエーガー中尉・・・ショウ達の帰還祝いって聞いたけどまだ誰か来るの?」
「えっと、後はジャック中尉と・・・アメリアも後輩を誘ってるんだよな?」
そう聞いて来るショウにはい。と答えたアメリアがカランコロンと鳴るカウベルに丁度着たみたいです。と閉まったドアの前でキョロキョロとしているピンク色のボブカットをした後輩を見つけると、ミリィこちですよ?と呼ぶ声にあっ居た居たぁ♪と声を上げながらミリィが歩いて来る。
「遅かったですねミリィ・・・マリア曹長の引継ぎになにか不備でも有ったのですか?」
「いえ、ただメイクを直してたら遅れちゃってぇ・・・所でジャック中尉はまだ来て無いんですかぁ!」
そう言いながら周囲を見渡しだす肉食系のミリィにまだ来てませんが・・・と答えたアメリアが苦笑いを浮かべていると、君がタニグチ伍長なんだ?とチャーリーから尋ねられたミリィは階級章を見ながらあっはい!と答える。
「俺はチャーリー=フォン=ウィルソン少尉で隣のコイツはショウ=カノウショウって言うんだけど・・・」
「あぁ!お二人の事は以前から知ってましたが・・・直接お話するのは初めてですねぇ?」
「確かに直接会う会うのは初めてだけどさ・・・やっぱり声と同じで顔も相当可愛いな?」
これはチャーリーの病気らしくムッとしたアメリアはえっとぉ・・・と少し困った顔する後輩を守る為にドスっと容赦なく鳩尾に肘打ちを叩き込むと、チャーリーからグフっとうめき声が上がり出す・・・
「あの・・・先輩?ウィルソン少尉は大丈夫なんですかぁ」
「あのバカは無視して良いです。」
椅子から転げ落ちながら悶絶しているチャーリーを心配そう見ているミリィに向かってフン!と機嫌悪そうにアメリアがそう吐き捨てながら自分の隣へ座る様に促すと、まあいつもこんな感じだから気にしないでね?と言って来るリンにミリィはそうなんですねぇ・・・と答えながらアハハと苦笑いを浮かべる。
「因みに私はそこに居るショウの恋人で、ここカスケードの美人店主のリン=ローダンセって言うんだけど・・・」
「あっ自己紹介が遅れましたぁ!自分はウォーカー軍曹の後輩でミリィ=タニグチ伍長ですぅ♪」
そうニコっと微笑むミリィが宜しくお願いしますねぇ?首を傾げると、宜しくミリィちゃん?と答えたリンから何を飲むと尋ねられたミリィは急に名前で呼ばれて少し驚きながらもではビールでぇ♪と答えながらアメリアの隣にちょこんと座り出す。
「ふ~ん・・・こんなお店が有ったなんて知らなかったですぅ?」
「私もショウとチャーリーの紹介されて知ったんですが・・・これほど心地よいお店は初めてですね。」
「そうですかぁ・・・」
まだ知り合って一月半程だが・・・いつも気難しいそうな顔をしている先輩の緩んだ顔にそう答えたミリィはこの人ホント可愛いなぁ・・・と思いながら上官で有るマリアから受けた仕事にハァ・・・と内心溜息をつきだす・・・
「どうしたのミリィちゃん?溜息なんかついて・・・」
「いえ、何だか色々と面倒臭いなってぇ・・・と世知辛い世の中に心の中で愚痴っていただけですぅ。」
リンはそう言いながら渡したビールをチビチビと飲みだすミリィにそうなんだね・・・?と良く分からないまま首を傾げるので有った。