初めての対MS戦闘その1
「えっ!?何コレ・・・何の音なの?」
「・・・空襲警報ですね。敵機が基地近くまで接近しているのかと・・・」
「って事はここが戦場になるのアメリアちゃん!」
「大丈夫ですよリンさん。そんな事は私達がさせませんから・・・取り合えずショウはリンさんと住民の皆さんを連れて地下のシェルターへ!」
冷静な顔でそう指示を飛ばして来るアメリアにショウが分かった。と答えながらリンの手を引いて酒蔵庫を兼ねたシェルターへとたまたま店に来ていた住民共々押し込むと、ねえショウ・・・と心配そうな顔で袖を引っ張られる。
「ショウも飛ぶんだよね・・・」
「まあね。ちゃん帰って来るから心配しないでよリン?」
「絶対だよ!約束破ったら承知しないんだから・・・」
「んっ、分かってるって、じゃあ行って来る。」
リンと軽く唇を合わせたショウが駆けて行くとその背中に向かってリンはショウだけじゃ無く皆も無事に・・・と祈り様に手をギュッと握るので有った。
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「ゴメン遅くなって・・・」
「いえ、リンさん達は平気でしたか?」
「アメリアのおかげで今の所は落ち着いてるね。」
「そっか・・・それでこれからどうするかプランを聞いても?」
「そんなの有る訳無いじゃないですか・・・あれは一般人を混乱させない為のフェイクで今から作戦を考えるですよ!」
アメリアから聞こえて来る抗議する言葉にマジかコイツっ!?と彼女の冷静さに騙されたショウが呆れた顔で周囲を見渡すとイエーガーとジャックが店内に居ない事に気付く。
「隊長達は?」
「二人共真っ先に基地に戻りましたよぉ?おかげで全然ジャック中尉と話せなかったですぅ・・・」
「それはご愁傷様・・・取り合えず僕らも基地に戻ろうよ!ここに居ても仕方無いし・・・」
残念そうな顔でガクっと項垂れるミリィにそう声を掛けながらショウがチャーリーとアメリアを見ると、そうですね。と思案顔をしていたアメリアから顔が上がり出す。
「そうと決まれば急いで戻りましょう。何だか嫌な予感がします・・・」
そう言うが早く店を出たアメリアを先頭に四人でジープに乗り込むと、よっしゃ飛ばすぜ!と声を上げるチャーリーがアクセルを踏み込むと、ギャギャギャ!と砂埃を上げながらトリントン基地へと急行する。
「見てよ!もう
その道中でジープの荷台からショウが滑走路を飛び立とうとするFF-4トリアーエズの編隊を指差すと、ありゃあアラート待機中の第三小隊だな!と叫び返したチャーリーは見えて来た基地ゲートに合わせて減速しだす。
「何スピードを緩めてるんですかチャーリー?緊急事態何ですよ!」
「お前バカか!?強引にゲート何か突破したら警備兵に撃たれちまうだろうがっ!!」
「時間が勿体ないです。良いから突っ込みなさいっ!!」
チャーリーは助手席からそんな声を上げながらゴーゴーっ!!と指示して来るアメリアに向かってどうなっても知らねえからなぁ!!と叫びながらギヤをシフトダウンさせると、おいおいっ!?待て待て!!と声を上げながら停止を求めている警備兵を無視してゲートをぶち壊して基地内への侵入に成功する・・・
「バッカヤロウっ!!」
「顔はみたからなウィルソンっ!!」
そう叫んで来る警備兵二人をバックミラーで確認したチャーリーは俺の事バレてんじゃん・・・と苦笑いを浮かべる。
「まあ幸い犠牲は一人だけで済みましたし・・・後は私達三人で挽回しましょう!」
「「了解」」
「ちょっと待て!俺って捨て駒なのかよ!?」
何事も無かったかの様に纏めてくるアメリア達三人にチャーリーが異議有り!と答えている中・・・トリントン基地司令部では基地指令で有るバリサム大佐の焦った声が響き渡っていた・・
「ホントに敵機で間違い無いんだなマリア曹長!?」
「IFF《敵味確認信号》は勿論の事、連邦軍の共用チャンネルから国際チャンネルまでありとあらゆるアプローチを掛けましたが有りませんって!」
「チッ!こんな端に有る田舎基地にまで進攻して来るとはジオン共め・・・迎撃機はどうなっている!」
バリサムからの声に応えたマリアがキーボードを叩きながら頭上の大型モニターに既に上がっている第三小隊計九機を表示させると、バリサムはムゥ・・・右手で顎を擦りながらムゥ・・・と唸り出す。
「第三小隊接敵までおよそ30秒です。更に一分後に第二小隊が上がるとの事です指令!」
「ジャックの奴早いな・・・良しマリア!たった三機程度の爆撃機でこのトリントン基地を陥落出来ると思っていた連中に対しに鉄槌を下せっ!」
「イエッサー!第三小隊エンゲージ、敵航空部隊へ先制攻撃を開始せよ。」
バリサムの指示に従いオペレーターのマリアが攻撃許可を出すと、了解!と返して来た第三小隊長の声と同時に九機の戦闘機がミサイルを発射するのがレーダーにも映るがそれが即座に迎撃され第三小隊の機影も次々とレーダーから消えて行く・・・
「お、おい・・・何が起きている!」
「冗談でしょう・・・トリントンコントールより第三小隊っ!?」
バリサムの声にマリアが慌ててキーボード叩きながら飛行第三小隊長へと通信繋ぎだす。
「トリントンコントロールより第三小隊へ状況は!」
「こちら第三小隊・・・敵機は爆撃機にあらずモビルスー・・・」
「応答せよ!応答せよ・・・バリサム指令第三小隊全機のシグナルロストです・・・」
モニターを見ながらザーと聞こえて来るノイズ音にマリアが顔を伏せると、最後に第三小隊長から報告が有りました。と言って来るのでバリサムは悲痛な顔のままな今度はなんだ・・・と尋ねる。
「敵機は爆撃機では無くモビルスーツが居るとの事です・・・」
「なっ!?本当かそれは!」
更に追い打ち求めて来るマリアからの報告にバリサムがこれほどの不幸が有って良い物かと打ちひしがれていると、遅れましたっ!!とアメリアとミリィがまるで遅れて登場するヒーローの如く飛び込んで来るので有った。
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