『情報を制する者は世界を制す・・・これは例え自分が弱くても強くなれるおまじないだからねミリィ・・・』
4つ上の姉から小さい時に教えて貰った言葉を何度も反芻し覚えた技術を駆使したミリィはジッとアメリアを見つめながらその経歴を説明する。
「アメリア=アン=ウォーカー元少尉・・・UC0077年オランダに有る士官学校を首席で合格し、その後は異例にも特殊任務部隊に拝礼され様々な任務で優秀な活躍を残すと有りますし・・・MSに対する訓練も受けているとの事ですがその辺りどうなんですかぁ先輩・・・?」
「何でその事を・・・!?」
ミリィの説明にアメリアが目を見開きながら驚いていると、マリアからちょっとミリィ!と怒声が上がり出す。
「調べろとは言ったけどバラせとは言って無いわよ!」
「そんな事言ってる場合ですかぁ?ここは先輩の素性を知らせた方が手ッ取り場合ですよぉマリア曹長?」
そんな事を言って来るミリィに困った顔したマリアがうっ・・・と返す言葉に詰まっていると、ミリィの言う通りです。とアメリアは苦笑いしながら司令部に居る全員を見渡す・・・
「彼女の言う通り私は元特務でMSに対する訓練も受けてはいます。それでどうしますバリサム指令?」
こうなったら開き直るしかないと思ったアメリアがジッと基地指令のバリサムを睨んでいると、そのバリサムから勝算はどれくらい有る?と尋ねられたアメリアはそうですね・・・と腕を組みだす。
「もし私の要求が全て通れば負けはしませんが?」
「どうせハナから負け戦だしな・・・宜しい君の指揮権を条件を呑むとする。」
「バリサム指令有難うございます。因みですが・・・では早速彼らの出撃許可をお願い出来ませんか
?」
そうニコっと微笑むアメリアの声に何だ一体・・・?とバリサムが滑走路の方を見ると、第一小隊のイエーガーのFF-4トリアーエズにショウのFF-7bstコアブースター、チャーリーのFF-3セイバーフィッシュに続き第二小隊のジャック率いる戦闘機部隊も滑走路も滑走路上でタキシングを行っている。
「いつの間に・・・これも君の差し金かねウォーカー軍曹?」
「いえバリサム指令、そう言う訳では有りませんが・・・この基地を元よりすぐ傍に有る町を守る為にも承認をお願いします。」
そんなワザとらしい事を言って来るアメリアに向かってバリサムがガシガシと頭を掻いていると、整備班のホワイト大尉から入電ですが!?と補佐官から声を掛けられたバリサムは繋げ・・・と答えながら頭を抱えだす・・・
「もう良い・・・どう転んでもこのトリントン基地の戦力ではMS相手には太刀打ち出来ん。こうなったら俺が全ての責任を取るからウォーカー軍曹・・・君に託すぞ」
どうせ一枚噛んでいるんだろうと思ったバリサムがジロっとアメリアを見ると、了解しました。と答え実戦指揮官と言う大義名分を得たアメリアはフフッと微笑みながらヘッドセットを装着するので有った。
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「アメリアの奴まだかよ・・・」
「落ち着けってチャーリー・・・多分アメリアにも考えが有るんだと思うしさ?」
このまま出ても軍機違反になります!と言うアメリアの注意の下ショウがチャーリーを窘めていると、ほう・・・お前もこの短い間で自分と成長したみたいだな。と自分が所属する第一小隊長のイエーガー=バウスネルン中尉から驚いた様にニヤニヤと笑われるとショウはどう言う意味ですか!と抗議の声を上げる。
「俺が言った通りだ。今までのお前ならすぐにでも飛び出そうとしただろう?」
「そんな事は・・・無いとは言い切れませんね・・・」
ショウの性格を承知しているイエーガーからの言葉にそう答えながらショウがそう答えているとピーと鳴る通信アラームと同時にアメリアから各飛行隊へ!と通信が入り出す。
『CB1CB2及び第一第二小隊へ通達です。これより各機はトリントン基地指令バリサム大佐の一任により私アメリア=アン=ウォーカーが指揮を執ります。』
そんなアメリアから指示に第一第二小隊の面々からへっ!?と驚く声が上がる中・・・いち早く反応したのがアメリアの事を気にしているチャーリーだった。
「俺は良いぜ?アメリアの指示なら間違いねぇしな!」
「僕もチャーリーの意見に賛成・・・アメリアと指令のやり取りは全員聞いてたしね?」
そんな事を言って来るショウに第一小隊長と第二小隊のイエーガーとジャックからもククっと笑われたアメリアはちょっとミリィ!とそんな事が出来る後輩に向かって叱り出す。
「勝手に通信回線を弄らないで下さい!」
「あれぇ?おかしいなぁ・・・いつの間にズレたんだろうぉ?」
そうワザとらしく首を傾げるミリィに向かってアメリアがまったくもう!と声を上げていると、全機上げるわよ!と叫んで来るマリアにアメリアは慌てながらお願いします!と答るので有った。