一機だけ無傷のザクが真下の61式戦車隊へと攻撃仕掛けるのを確認したショウはメインエンジンをワザとカットしスラスターで強引に姿勢制御させながら急降下させ反転すると、どうしたショウ!?と小隊長のイエーガーから通信が入る。
「敵MSがまだ一機生きて居ます!このままじゃ戦車隊がっ!!」」
「タンクの奴撃ち漏らしたのかっ!?」
「僕が突入するのでイエーガーさんとチャーリーは支援を頼みますよつ!」
そう叫んだショウがイエーガーの許可を聞かずにコアブースターとそのまま急降下させると、あのバカっ!?と悪態つくイエーガーの声を聞きながらショウはザクと交戦中の機甲部隊へと通信を繋ぐ。
「地上の機甲部隊へ、今から対地支援を行う。全速で後退されたし!」
地上に降りつつ有るザクの持つ120ミリマシンガンでの攻撃に大分混乱しているのか通信回線がノイズ混じりで酷い・・・
(返答無しか・・・こりゃあ精密な射撃が要求されるって事だね・・・?)
そう思いながら溜息をついたショウがコクピッショウは直上からそのザクⅡの頭部へとコアブースターのビームキャノンの照準を合わせた・・・
「貰ったぁっ!!」
そう叫んだショウとザクⅡの方もロックオンされたのに気づいたのか上空へと120ミリマシンガンを撃って来る。
「戦闘機だとっ!?舐めるな連邦めがぁ!!」
ロックオンアラームが鳴るザクのコクピットから叫んだパイロットが急降下するショウのコアブースターへと120ミリマシンガンを撃ち込むが、バレルロールによる巧みな操縦技術により全弾回避されてしまう・・・
「あっ・・・当たらないだとっ!?」
「こなくそぉぉっーー!!」
その銃撃をバレルロールで回避に成功したショウは操縦桿のトリガーを絞りコアブースターに装備されたビームキャノンを発射する・・・
「クッ・・・ジーク・ジオンっ!!」
誰にも聞かれずそう叫んだザクのパイロットが乗機ともに爆散すると、地表スレスレで機体を彦起こしたショウはフゥ・・・と息を吐いた。
「どうにか間に合ったな・・・」
そう独り言ちるショウにピーと通信アラームが鳴り出す。
こちら
「機甲部隊指揮官のタンク=ビンセント中尉だ。対地支援を感謝すると共に部下を守ってくれた事に感謝するショウ・・・降りたらリンの店で是非奢らせてくれないか?」
「有難うございますタンク中尉・・・ですが今回の作戦が成功したのは参加した全員の力です。飲むんなら
それが今回の戦いで散って行った戦友も含めていると感じたタンクはそうだな・・・と答えながら丁度上空を跳び越すショウのコアブースターに向かって感謝を込めて敬礼したので有った。
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「てっ・・・敵MS部隊の反応消失っ!護衛の戦闘機も全機撃破ですぅ!?」
そう報告を上げるミリィの慌てた声にトリントン基地の司令部から一瞬時止まった様に静まり返ると
すぐに、ワアァーっ!?と歓声が上がり出す。
「こいつは驚いたなウォーカー軍曹・・・まさか本当にジオンのMSを撃破するとは!?」
そう言いながら目を見開く基地指令で有るバリサムと同じ思いなのか上官で有るマリアも驚いた顔でコクコクと頷くので作戦指揮官で有るアメリアはアハハ・・・と苦笑いを浮かべる。
「負けない様にと考えた作戦ですが・・・どうも皆の頑張りがドンピシャにハマった様ですね?」
「先輩っその皆さんがどうやら戻って来たようですよぉ!」
そう声を上げるミリィが指差す向こうに滑走路へと降りてこようとする第一、第二小隊の機体が明るくなる空の向こうに見えて来る・・・
「仕方無いわね・・私が管制を引き継ぐから二人は出迎えに行きなさいな。」
「えっ!?良いんですかマリア曹長?」
「マリアさん有難うございますぅ!」
マリアの提案にそう声を上げたアメリアとミリィの二人が勢い良く指令室から飛び出して行くと、
後輩思いで何よりだな?とニヤつくバリサムにマリアはフフッと少し照れ臭そうにヘッドセットを装着する。
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「なあショウ?滑走路の周辺に妙に人が居ねぇか・・・」
マリアの指示で着陸コースへと乗ったチャーリーセイバーフィッシュからの通信に確かに・・・とショウもそう答えながらコアブースターの高度を落とし出す・・・
「CBP1・2へ私からプレゼントが有るから着陸失敗なんて許さないわよ!
「そんなヘマする訳無いだろう・・・って言うかアメリアは?」
先程まで聞こえていたアメリアの声では無く急にマリアに代わった事にショウが違和感を感じていると、降りたら分かるわよ?答えて来る彼女の言葉にショウはチャーリーに引き続き滑走路へと着陸した。
「やれやれ・・・どうにか帰ってこれたな・・・」
そう言いながらショウがキャノピー前方で誘導棒を振るマーシャルに気付きそのままゆっくりと機体を進めながら駐機場に収まったコアブースターのキャノピーを上げてフゥと言いながらヘルメットを脱ぐと、ショウっ!?と叫んで来るリンの声にショウはギョッとする。
「何でリンがここに・・・!?」
コアブースターから降りたショウがそのまま自分の胸に飛び込んで来る愛おしい恋人に向かって驚いた声を上げると、リンから上目遣いでエヘヘ・・・と微笑まれる。
「私も詳しくは分からないけど・・・バリサムさんやマリアの指示で町の皆を基地の中に入れてくれたんだ。」
「そっか・・・二人には改めてお礼をしないとな?」
そう答えたショウがリンをギュッと抱きしめていると、チャーリーっ!!とその隣ではアメリアの泣きそうな声が響いていた。
「ようアメリア・・・ってっ!?」
そう驚くチャーリーにアメリアもリンと同様に抱き付くとチャーリーは困った様に頭をポリポリと掻き出す。
「あの・・・アメリアさん?」
「心配したんですよ・・・」
「悪かったって・・・」
そう泣きじゃくるアメリアの頭をチャーリーが撫でていると、先輩良いなぁ・・・とミリィは横目で見つつお目当ての機体が降りて来るのを待って居た。
「あっ、やっと来たぁ・・・!」
そう声を上げたミリィの向こうでジャックのフライアローが着陸した。
こうして、ここトリントン基地で発生したジオン公国軍との対MS戦は連邦軍の勝利に終わったが・・・この事に対し新たな展開が起こるとはこの場に居る全員にもまだ分からぬ事で有る。
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