あれから暫くして基地指令のバリサムの執務室へとと通されたマチルダは目の前でう~むと唸りながら顎を擦るバリサムへとお気に召しませんか・・・と怪訝そうな顔で尋ねた。
「まあな・・・しかしこの命令書に書かれているのはホントかねマチルダ=アジャン中尉・・・?」
「ハイ勿論です。そこに書かれている通り、ここトリントン基地にジョン=コーウェン准将を責任者としMSの運用テストを兼ね備えた実戦部隊を設立します。」
そう淡々と答えるマチルダに一応確認したバリサムだったがバサっと自分のデスクに投げた書類には地球連邦軍総司令官で有るヨハン=エイブラハム=レビル将軍のサインも有りバリサムはハァ・・・溜息をつきだす。
「コーウェンの奴は正気なのか?こんな田舎基地にそんな部隊を設立するとは・・・」
「その事に関しては先日この基地で起きた対MS戦闘が要因と聞いてますが?」
そう首を傾げるマチルダにマジでか・・・とバリサムが頭を抱えていると、この部屋をコンコンとノックする音が聞こえて来る・・・
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「クッソ・・・痛ってなぁ・・・」
「バカかお前は・・・あんな機動すりゃあ身体のどこか痛めるに決まってるだろうが!」
チャーリー向かってそう叱り出すイエーガーに向かって静かにして下さい!と窘めたアメリアはバリサムの部屋の前で着崩した軍服の襟を正しだす。
「何でこのメンツで呼ばれたのか分かりませんが粗相の無い様にして下さいね。」
「そうだな・・・ショウとチャーリーも良いな!」
そう指示を出すイエーガーに向かってショウとチャーリーも了解!と答えながら身だしなみを整える。
「それじゃあ行きますよ・・・」
そう声を上げたアメリアが緊張しながらドアをノックすると、良いぞ入れとバリサムから返事が返って来るのでアメリアはゴクっと息を飲みながら部屋の中へと入った。
「イエーガー=バウスネルン中尉以下3名参りました!」
イエーガーの声に少し遅れてアメリア達三人が敬礼すると、取り合えず座り給えとバリサムが自分のデスクの前に有るソファーを進めて来るのでアメリアはどうも・・・と答えながらイエーガー達と共に腰を落ち着かせた。
「それで・・・何故私達を呼びつけたのかお聞きしても?」
そういきなり口火を切るアメリアに驚いたのは対面に座るマチルダで有った。
「ふ~ん成程ね・・・報告書通り好戦的な性格のようねウォーカー元少尉は?」
そう言いながらクスっと微笑むマチルダにえっ!?と三人から驚かれたアメリアは内心チッ・・舌打ちする。
「おっと・・・怒らせるつもりは無いのよ。むしろ私は同じ女性としてウォーカー軍曹がした事は間違っていないと思ってるわ!」
「・・・その気持ちは有り難いです。ですがまだ私は仲間に明かしていませんのでこれ以上の事はご内密にお願いします・・・」
そう俯き出すアメリアにゴメンなさい・・・と謝ったマチルダが申し訳無そうな顔を浮かべるので、ここからは俺が話そう・・・と困った顔した基地指令のバリサムからフォローが入る。
「唐突なのだが・・・実は
「・・・状況は理解しましたが、新たな部隊とは一体・・・?」
ここで三人よりも階級の高いイエーガーが尋ねると、それがな・・・と言い難そうに薄くなった頭をガシガシと掻き出すバリサムに代わって私から説明します。とマチルダが立ち上がる。
「ここトリントン基地にMSの試験運用を主とした実戦部隊を設立します。」
そう言いながらニコっと微笑むマチルダに数秒遅れてアメリアはちょっと待って下さいよ!?と慌て出す・・・
「正気ですかっ!?こんな田舎基地にそんな部隊を設立って!ノウハウも何も無いんですよ!!」
「あら、それなら
そうワザとらしく聞いて来るマチルダに私の事を完全に調べきってますね・・・?と思ったアメリアはハァ・・・と溜息をついた。
「それで・・・私に何をしろと?」
「話しが早くて助かるわ・・・貴女には先程バリサムが説明した。ジョン=コーウェン准将が進めている連邦軍が開発したMSを用いた
そう説明したマチルダがニヤっと笑みを浮かべると冗談でしょう・・?とアメリアは苦笑いを浮かべる。
「私が軍事裁判で降格処分となった事を知って置きながらそんな事言うなんてコーウェン准将とは相当
「言い方は様々ですが、考え方は独創的な方だと思ってるわよウォーカー軍曹?」
そう挑発的にクスっと微笑むマチルダにアメリアはムゥ・・・と不満そうにジロっと彼女を睨みだす。
「良いでしょう。その命令には従いますが、勿論人事と装備に関しては私に一任して貰えるんですよね?」
「ええ、この基地で部隊を作るので人事に関してはウォーカー軍曹に任せます。それと装備に関しては私達のミデアが運んで来たのが既に用意して有ります。」
そうニコっと微笑むマチルダとアメリアのやり取りに基地指令のバリサムに第一小隊を率いるイエーガー達三人もヒヤヒヤしているとコンコンとノックする音が聞こ得るので有った。
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