あれから数日が経った・・・。
新部隊設立の為に必要な物資と人材を運んで来たマチルダ=アジャン中尉もまさかの実戦データが取れたテスト機で有るFFーX7BSTコアブースターを引きとり再びジャブローへと帰路へと立った。
そんな中・・・
「大分お疲れの様ですねぇ先輩?」
「当たり前です私はただの軍曹ですよ軍曹っ!なのに何でこんな事に・・・」
「まあ元少尉で特務出身の軍曹ですけどねぇ?」
「・・・・」
無言で答えるアメリアの前にコーヒを置きながら痛い所を突いて来る彼女はミリィ=タニグチ伍長と言い先日まで一緒に管制タワーで管制官をしていた後輩で有る。
彼女は前回のジオン軍強襲の時に見せた
「軍事裁判有罪となり降格して、やっと面倒臭い奴等から解放されたと思っていたのに・・・何でこうなったんでしょうね。」
「それは何だかんだ言って上も先輩の能力を買っているからじゃ無いですかぁ?」
「その上の一部の方々から私がスペースノイド言うだけでジオンの仲間と言うレッテルを張られたんですが・・・」
首を傾げるミリィに答えたがアメリアが苦笑いを浮かべていると、コンコンと詰め所の扉がノックされこの試験実験部隊
「アメリア、頼まれていた俺が精査した転属願を持って来たぞ?」
2メーター近い身長と筋肉質な身体から脳筋かと思われがちイエーガーだが・・・実は性格は細かく几帳面で有りこういった書類仕事は得意な事も有り、任せたアメリアはありがとうございます。と答えながら書類を受け取った。
「思っていたより多いですね・・・もうちょっと絞れなかったんですか?」
「無茶いうな。これでも悩みに悩んで半分を切ったんだからな!」
そう難しい顔をするイエーガーにアメリアはムゥ・・・と唸りながら腕を組みだす。それは何故かと言うとここトリントン基地に配備される予定のMSの数は全部で9機で有り三個小隊一個中隊なのである・・・
「仕方有りません・・・志願者の皆さんには悪いですが、テストと言う名のふるいに掛けて希望者の人数を減らすしか有りませんね。」
そう答えながら意地悪い笑みを浮かべるアメリアにどんな方法でやるんだ・・・?とイエーガーが怪訝そうな顔で首を少し傾げる。
「その辺は考えて置きます。それよりも機種転換の方はどうです?私のスコアくらいもう抜きましたか??」
「こんな短期間で出来るかよ!?って言うかマニュアル片手にシュミレーターって鬼畜過ぎるだろう!」
「だって仕方無いじゃ無いですか?本来なら私が教えるべき何でしょうが・・・見ての通り書類処理が多くて?」
そう言いながら自分のデスクにアメリアがイエーガーの持って来た試験部隊の志願者リストを広げると、さっきまで億劫そうにコーヒー飲んでたのになぁ・・・と補佐官のミリィからボソっと呟かれる。
「おいアメリア・・・?」
「ハイハイ分かりましたよ・・・それじゃあちょっと指導に行くとしましょう。」
ジロっと睨んで来るイエーガーにそう答えたアメリアはミリィに如何なる手段を使い更にイエーガーのリストを絞る様に指示すると、金蔵音が鳴り響くハンガー内へと二人揃って出たので有った。
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「MSのジェネレータには幾重のもプロクテトが掛けられてるって言うのはこの前も話したと思うんだけど・・・それは核融合炉の安全面からで実際にはリミッターさえ解除すれば更なる出力向上が望めますねっ。」
「けどもしジェネレータが暴走したら大変な事にになるんじゃ?」
「その限界点を見極めるのが私達エンジニアの仕事ですっ♪」
地球連邦軍本部の有るジャブローでMSに対する専門的な知識を学んだソフィー=ホワイト伍長による講義にトリントン基地整備班主任のシバ=シゲオ曹長からいやぁー流石おやっさんのお孫さん!!と太鼓判を押す様にパンと手を叩いて来る。
「こうなったらもうおやっさんは引退っすね?」
「おいシゲ手前ぇ・・・勝手に俺をロートル扱いすんじゃねえぞ!」
そうニヤつくシゲにホワイトが噛みつく様に睨むと、アワワ・・・と怯えているソフィーに近寄ったアメリアがイエーガーを連れながら相変わらず賑やかですね・・・?と呆れた顔でその肩に手を置いた。
「ホワイト大尉?若いシゲさんに遅れを取り苛立つのは分かりますが・・・貴方がこの基地の整備班の柱なので、ソフィーを筆頭にシゲさんと仲良くやって下さいよ?」
「まったく・・・嬢ちゃんに言われちゃ仕方ねえな・・・」
二回り以上は年下に窘められたホワイトが困った様な顔でフッと苦笑いを浮かべた。
「所でショウ達を探してるんですがどこに居るか知りませんか?」
「それなら上だ。」
そう言いながら指さすホワイトにアメリアは成程・・・と答えながらハンガーにそびえ立つ陸ジムを見上げた。