「それより聞いたかショウ?最近管制塔の方に新しい子が入って聞いたんだけどよ・・・凄っげえ美人らしいぜ!」
そう言いながらビールを煽るチャーリーにショウはそうなんだ?と興味無さげに首を傾げるが、たまには俺の話聞けよ!と、チャーリーからの抗議する声がショウの耳に聞こえて来ると、ショウは聞いてるって・・・と答えながらうんざりした顔になる。
「一応言って置くけどさ?士官学校の時みたいに火遊びはしないでよね・・・チャーリーの所為で何度酷い目に有った事か!?」
そう答えたショウがチャーリーをジロっと睨みだすと、そんな事も有ったな?と誤魔化すようにアハハ・・・と笑い出しながらチャーリーが、所で指令の話って何だったんだ?と急に真面目な顔になるのでショウはハァ・・・と溜息をつきだす・・・
「さっき見た試作機のテスパイしろってさ?しかも・・・その機体がどうも、MSと同じ出力を持った化け物らしいんだ・・・」
ショウはV作戦の事を大雑把に話すとチャーリーが成程な・・・?と首を傾げ出す。
「そのダサい作戦名聞いたことあるな・・・連邦もやっとMSの試作機ができて、各地に試作の量産型が配備しつつあるって、そして実戦配備しながらデータ取るって言う作戦だろ?」
「で、その一つに僕が乗るらしい・・・・」
そう答えながらガクっと項垂れるショウに、そりゃあ災難だなショウ?と、チャーリーがククっと笑いながらビールジョッキを傾けると、ショウはお前な・・・と呟きながらカツッと自分のジョッキを合わせ出す。
「まあ、お前なら乗りこなせるだろ・・エースパイロットさん?」
「そのエースって言葉は嫌いなんだけど・・・」
そう言って来るチャーリーにショウがジロっと睨むと、悪りい・・・とチャーリーから頭を下げられたショウはムスッとした顔でビールを一口飲んでいると、雰囲気の悪くなった空気を嗅ぎ取ったチャーリーが、えらく料理遅いなリン?と周囲を見渡していると、先程騒ぎが有ったテーブル席の方から再びリンの焦った声が聞こえて来る・・・
「おいショウ・・・リンが何か絡まれて無いか?」
「見たいだね・・・」
そう尋ねて来るチャーリーにショウが溜息交じりに答えると、助けに行かなくて良いのか?とチャーリーから首を傾げられると、向こうは陸戦部隊なんだけど・・とショウは苦笑いを浮かべ出す。
「じゃあジャンケンで決めようぜ?俺が勝ったらリンを助けに行くからよ・・・もし、お前が負けたら絶対に愛しのリンを助けに行けよショウ!」
そんな事を言って来るチャーリーの賭けにショウは内心リンの事を心配に思いながら、分かったって!と答えながらその賭けに乗りながらチャーリーとジャンケンをし始める。
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「ちょっと・・・離しなさいって!」
「金なら別にちゃんと払ってやるから少し付き合えよ・・・?」
大分酔っているのか・・・顔を寄せて来る陸戦部隊の隊長に、止めてよ!とリンが必死に腕を伸ばしながら助けを求める様に周囲を見回すが、勘弁してくれ!?と言った顔で近くに座っていた兵隊達は相手が上官なのかサッと目を逸らしてしまうので、リンは内心憤りながらアンタ達ね・・・!と舌打ちしていると
、お・おい・・・そこ酔っ払い!?と完全にビビっているショウの姿にリンは驚いてしまう。
「えっ、ショウ!?」
そう声を上げるリンの小さい言葉を遮った陸戦部隊の男から、あぁ?と凄まれたショウがまあ落ち着いてと、前に出した両手を慌てて振っていると・・・何だテメエは!と立ち上がったリーダー格の軍曹の隙を突いたリンはコイツっ!と持っていたトレイで殴りつけながらショウの背中へと逃げ込んで来る・・・
「何だテメエっ・・・飛行隊のモヤシ野郎が、俺達陸戦隊に相手にケンカ売ろうってか!」
「滅相も無い!?」
ポキポキと拳を鳴らしながら言う軍曹にショウはハハっと苦笑いしながらリンを背中に隠して後ずさっていると、どこに逃げる気だ?と声を上げた二人の仲間が背後を囲みながらそう叫んで来る。
「ちょっとショウ!?助けに来た割りはあんまり状況が変わって無いんだけどっ?」
「自分で言うのもなんだけどさ・・・僕って喧嘩弱いんだ?」
そう告白して来るショウにリンから、そんな事は重々承知だって!?と焦った声が聞こえて来ると、お喋りはお終いかっ!?と陸戦部隊の軍曹がそう叫びながら殴りかかって来るので、こなくそ!と叫んだショウはリンを抱きかかえて咄嗟に避けると、ククっと笑みを浮かべたチャーリーから、ご苦労さん?と足を掛けられた軍曹は物凄い勢いで頭から壁に突っ込んで行くのであった・・・
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