ガンダム nearmiss    作:ヨッシー♪

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強行偵察!?

「先程、トリントン基地司令部から近くの友軍補給基地へ所属不明が接近中との報告が有り、状況確認の為に我がカスケード隊へ強行偵察を命じられました。」

 

 

 

急に開かれたブリーフィングでアメリアからそう説明を受けたカスケード隊の面々はざわざわと騒めき出す。

 

 

 

 

 

「おいアメリア・・・まさか強行偵察って事は実戦も有り得るって事なのか?」

 

 

 

「その可能性は充分に有り得ると思います。」

 

 

 

「マジかよ・・・」

 

 

 

不安な顔を浮かべるイエーガーからの質問に答えたアメリアは隊員達の前に立つとニヤっと楽しそうに笑みを浮かべた。

 

 

 

「ホントこんなに早く訓練の成果が試せるとは皆さんは良かったですね?」

 

 

 

 

 

「「「「「全然良くねえよ!」」」」」」

 

 

 

カスケード隊総員からのツッコミの五月蠅さに耳を塞いだアメリアがちょっと良いですか!とジロっと全員を睨みだした。

 

 

 

「我々は試験実験部隊なんですよ?こんな時に経験値を積まないでどうするんです・・・」

 

 

 

「「「「「?!」」」」」

 

 

 

ビクつく隊員達を叱りつけたアメリアは小隊長で有るイエーガーとジャックの両名に向け更に続ける。

 

 

 

「分かったらMSを空挺装備に換装する。ハリー!ハリー!」

 

 

 

 

 

「「りょ、了解!?」」

 

 

 

と答えた二人が互いの部下を纏めて慌てて準備をしようと思った所・・・ちょっと待てよ?と思ったイエーガーとジャックは揃ってアメリアの方を振りかった。

 

 

 

「おいアメリア・・・今、空挺装備って言ったか?」

 

 

 

「ええ、どうせだから空挺訓練も一緒にしようかと思いまして?」

 

 

 

「思いまして?じゃねえよ!?そんな装備どこに有んだよ!!」

 

 

 

そう詰めかかって来る二人にアメリアが落ち着いて下さいって!と二人を宥めていると、ゴォォォ・・・と轟音が頭上から聞こえて来た・・・

 

 

 

「どうやら来たようですね。装備はあの中に詰まれてますよ二人共?」

 

 

 

そう答えながらニヤっと指を差したアメリアの目の先には降りて来る二機のミデアの姿が有った・・・

 

 

 

 

 

~~~

 

 

 

 

 

「なあアメリア!なんで俺達第三小隊だけここで待機何だよ!!」

 

 

 

「借りれるミデアがこれしか無かったんですよ・・・それに一応偵察任務なのでガンタンクが必要になるとは思いませんし・・・」

 

 

 

「威力・・偵察だろうが!火力なら俺達の方が有るし、ジャックの第二小隊と・・・」

 

 

 

「くどいですね・・・良いからタンクはその下手くそな射撃がもう少しマトモになる様に訓練でもして置いて下さい!」

 

 

 

アメリアからの下手くそと言う強烈な言葉のパンチを食らったタンクがダウンした様に膝から崩れると、早く出してください。とミデアに乗り込んだアメリアは操縦を担当するウォルフガング=アレクサンダー老大尉を見た。

 

 

 

「了解了解・・・しかし嬢ちゃんもキツイのう?」

 

 

 

「あれくらい言ってやらないとプライドの高い奴は言う事を聞かないんです。」

 

 

 

そう答えながらアメリアがコクピット後部に有る座席に腰を落ち着かせると、ハァと困った様に溜息をつく彼女にウォルフはそうじゃのう・・・と苦笑いを浮かべた。

 

 

 

「それじゃあ離陸するぞい!二番機も良いのう?」

 

 

 

『オール・グリーン・・・と言いたい所ですがMS何か積んだ事無いのでちょっと・・・』

 

 

 

「そんなのワシも同じじゃ・・・行くぞい!!」

 

 

 

そう声を上げたウォルフがフルスロットルでミデアを加速させると、重いのう!といつもより長い滑走距離に舌打ちする・・・元々ミデアはVTOL垂直離陸が出来る機体では流石に荷物MSが重すぎて失速する可能性が有る為に通常での離陸を行っている。

 

 

 

 

 

「すみませんウォルフ大尉・・・無理を言ってしまって・・・」

 

 

 

 

 

「なあに・・・嬢ちゃんが謝る事じゃ無い。それにワシはショウ達に借りが有るからのう?これくらいの輸送任務はやらせてもらうさのう?」

 

 

 

 

 

少しすまなそうな顔をするアメリアに答えたウォルフがワーハッハッハッ!と豪快に笑いだすのでアメリアも釣られてクスクスとつい笑ってしまう。

 

 

 

「そう言えば・・・チャーリーから聞きましたけどウォルフ大尉って皆の教官をしていたって本当ですか?」

 

 

 

「そうじゃ。今乗せているイエーガーやジャックは勿論の事、あの基地に居る大体の戦闘機乗りはワシが教官をしていた頃の教え子じゃな・・・」

 

 

 

それ以上は話そうとしない寂しそうなウォルフの声に何かを察したアメリアは内心しまった・・・と話題のチョイスに失敗した事に気付くと、そうですか・・・と取り合えず答えた。

 

 

 

(そうですよね・・・マリア曹長の戦死した旦那さんもウォルフ大尉の教え子筈なので絶対に辛い筈です・・・)

 

 

 

そう考えながらアメリアが沈痛の想いで頭を抱えていると、作戦空域に入ります。と副操縦士で有る少尉から声が上がった・・・

 

 

 

「良し、このまま高度を維持し旋回するぞい?」

 

 

 

「了解です大尉。二番機にも我が機に続く様に伝えます・・・っておいどうした!」

 

 

 

「何じゃ一体・・・何か有ったのかの?」

 

 

 

「いえ・・・それが妙にノイズが酷くて?」

 

 

 

 

 

そう報告を上げて来る副操縦士に対しノイズじゃと?とやり取るする二人に違和感を感じたアメリアはレーダー通信士の席へと近づいた。

 

 

 

「あの・・・ちょっと教えて欲しんですけど、現在のレーダーの解析度と基地への通信状況はどうなってますか?」

 

 

 

「それが・・・実は不明瞭で基地にもさっきから通信が繋がらないんだ。」

 

 

 

アメリアに答えた通信士が不安そうに答えると、これはヤバそうですね・・・と腕を組みだした。

 

 

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