ガンダム nearmiss    作:ヨッシー♪

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強行偵察その4

 

「一体どうなってるんですか・・・間違い無く今の攻撃は補給基地の方からでしたよね?」

 

「はい先輩。真正面の12時の方向から砲撃で間違い有りませんねぇ・・・」

 

通信回線を繋ごうとしながらも器用にキーボードを叩いたミリィからの報告にアメリアは更にムウ・・・と唸りながら深刻な顔になる。

 

「まさかとは思いますが補給基地が既に占領されているんじゃないでしょうね・・・!?」

 

 

状況証拠でしか無いが実際に攻撃を受けた事からもそう考えたアメリアがそこに行きつくと問題が一つ浮かび上がる。それは補給基地に居る筈の友軍部隊の存在だ・・・

 

(このまま攻撃を仕掛けるのは危険ですね・・・味方にも被害が有り兼ねませんし)

 

そう思案顔を浮かべるアメリアにアメリアさんっ!とソフィーから声が掛かった。

 

 

「取り合えずホバーをコロニーの残骸に隠しましたけどっ?」

 

 

「ありがとうですソフィー・・・それで状況の方はどうですかね。」

 

ソフィーからの報告にそう答えたアメリアは20ミリバルカン砲が備えられてる銃座から顔を出すと双眼鏡で覗きながら補給基地の方を見た。

 

 

「今の所は音沙汰無し・・・ですか。」

 

そう呟きながらアメリアが困った顔になると、おいアメリア!とチャーリーの焦った声がヘッドセットに聞こえてくるのでアメリアは何です?と散開しながらもコッチと同様に周囲に点在しているコロニーの残骸に隠れているMS隊を見渡した・・・

 

「何を躊躇してるのか知らねえけどよ・・・敵がいるんならさっさと倒しに行こうぜ?」

 

「焦るなってチャーリー?アメリアも考えが有るんだろうからさ・・・」

 

100ミリマシンガンを構えながらソワソワとするチャーリーの陸ジムをショウが窘めながら抑えているのを見ていたアメリアは良いコンビですね。とクスっと微笑んでいると、先輩ちょっと!と下からミリィの慌てた声が聞こえて来た。

 

「どうかしたんですかミリィ?そんなに慌てて・・・」

 

「良いからコレを聞いて下さいってぇ!?」

 

そう言いながらミリィがキーボードを叩くとアメリアの付けたヘッドセットに驚くような内容の会話が聞こえて来た・・・

 

『何で撃ったんだ!?向こうは友軍機だぞ!』

 

『五月蠅えなぁ・・・ここに来たって事は俺達の事を嗅ぎつけたって事だろう?だったら撃つしかねえな・・・だろっ基地司令官さんよぉ?』

 

『だがしかし・・・この事がバレたら私は!?』

 

『大丈夫だ!コイツ等は俺達が片付けるからお前さんはこの基地の防衛力じゃジオンのMS相手は出来なかったとか適当に行ってれば良いんだよ?』

 

『分かった・・・今の所正面のトリントン基地の奴等以外の基地からは出撃したと言う通信は上がっていないからすぐに片付けてくれよ!』

 

『へいへい・・・その代わりに弾薬と食料を頼むぜ?ここを俺達の前線基地とする代わりに契約したんだからな・・・』

 

『クッ・・・・』

 

 

そこで音声が途切れるとアメリアは嘘でしょ!?と声を上げながらミリィを見た。

 

「これって明らかに物資の横領に加えて敵への情報提供・・・どうやってこんなヤバい会話を拾ったんですか!」

 

「ああ、それは通信が難しそうだったから直接あの基地のホストコンピューターに忍び込んで通信回線の音声をコピーしたんですよぉ?」

 

「・・・・・」

 

確かにこれでジオンと癒着している補給基地へと攻撃する免罪符を得たアメリアだがその方法に無言で苦笑いを浮かべた。

 

「一応聞きますが・・・足跡とかは残してませんね?」

 

「その辺りは大丈夫ですよ先輩?私のハッキングは姉譲りなんでぇ♪」

 

「それはまたロクでも無い事を教えるお姉さんですね・・・」

 

そう答えながらニコっと満面の笑顔を向けて来るミリィにアメリアが呆れた顔になると、それじゃあ私も仕事しましょうかね?とアメリアもキーボードを叩き出す。

 

「アクティブ・ソナーを展開・・・各機へとリンクを開始します。」

 

そう言いながらアメリアがヘッドセットを抑えると同時にホバートラックの左右からセンサーを兼ねたアンカーが地面へと突き刺さる。これは周囲数キロ圏内の音を拾い索敵するには優れもの物ですぐにアメリアの耳に妙な音が聞こえて来た・・・

 

「音紋センサーにMSの起動音を確認・・・数は2・・3いや6機確認ですっ!」

 

「そんなに居るのか・・・ってクソっ!!」

 

アメリアからの報告にちょっと顔を出したイエーガーの陸ジムが先程シールドを吹き飛ばされた中距離支援機からの砲撃に驚くと、ちょっとイエーガーさんっ!とカスケード隊のマスコット・・もとい専属メカニックで有るソフィー=ホワイト伍長から抗議する声が上がった。

 

「それ以上その子を傷付けたら怒りますからねっ!」

 

「お前なっ!?その前に乗っている奴の事を心配しやがれ!!」

 

そう答えながらイエーガーから異議が上がると、真面目にして下さいよ!とアメリアが怒声を上げながらも指示を飛ばす。

 

 

「ウィスキードッグからCSD各機へ発砲を許可します。場合によっては撃破も構いません!」

 

「CSD2了解・・・エンゲージ(交戦開始)!」

 

そう答えたショウは物陰に隠れながらシートの裏から精密射撃用のスコープを引き出したので有った・・・

 

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