ガンダム nearmiss    作:ヨッシー♪

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強行偵察その6

「ぐッ・・・軍曹ーーーっ!」

 

このザクの小隊を率いている少尉が突然ドンッ!と目の前で爆散してしまった部下の機体に驚いた声を上げると、軍曹がっ!?と同時に横に居た上等兵の機体からも焦った声が聞こえてしまった少尉は落ち着け・・・と自分を窘める。

 

「小隊長・・・軍曹が軍曹が・・・早く助けに行かないとっ!!」

 

「落ち着くんだ・・・目の前の事実を直視しろ上等兵。軍曹は死んだんだ・・・」

 

まるで自分にも言い聞かせるかの様に答える小隊長で有る少尉に上等兵からウゥっ・・・と泣く声が自分のコクピットに聞こえて来た少尉は泣きたいのは俺の方だ・・・と内心焦りつつ頭を抱えた。

 

(まさかな・・・連邦にもMSが配備されつつ有るとは聞いていたが、ここまで動きが良いとは聞いてないぞクソッタレめ・・・これでは藪蛇じゃ無いか!?)

 

どうやらカスケード隊の事を随分と侮っていたらしい少尉は上等兵のザクを下がらせつつも悪化しつつ有るこの状況を作ってしまった左方へと展開している別動隊へと通信を繋いだのだったが・・・

 

「こちらドラゴンだ!タイガーへ状況が芳しくない。一旦基地まで後退するぞ。」

 

「タイガーからドラゴンへ!!こちらの連邦の抵抗が激しく後退が難しい・・・支援を頼む!」

 

向こうもジャック達の第二小隊からの攻撃に大分手こずっているのかそんな事を言って来るタイガー隊の指揮官に向かって少尉はふざけるな!と怒鳴ったので有る。

 

「大体お前達が先走って戦端を開いた所為でこんな事になったんだぞ!自分のケツくらい自分で吹くのが筋だろうが!!」

 

「何だと!?テメエだって自分の手柄欲しさにノコノコと出て来た癖に大きな口を叩いてんじゃねえ!!」

 

 

そんな醜い言い争いをタイガー隊の指揮官としていた少尉のザクにピーっと敵機接近のアラームがコクピットに鳴り出すと、もう来たかっ!?と基地へと逃げそびれた少尉はモニター正面に見えつつ有るチャーリーの陸ジムに向かって120ミリマシンガンを構えた。

 

「こうなったら迎撃するぞ上等兵!」

 

「イ、イエッサー!」

 

そう気合い入れる指揮官に対し新兵で有る上等兵は慌てながら答えた。

 

それもその筈で地球降下作戦で降りて来た彼らは一定以上の戦果または何らかの手柄を立て昇進するかでしか故郷で有る宇宙にへと帰れないので有る・・・因みに例外が有るとすれば怪我などにより戦線復帰の目処が立たない事が条件だがそれは運で有るとしか言いようが無かった・・・

 

 

 

「軍曹には悪いが上等兵・・・ここで連邦のMSを撃破でもしたら大手柄だ。ひょっとしたら宇宙(そら)に戻れるかもしれんぞ?」

 

「本当ですか小隊長殿!?」

 

「あぁ・・・これでこの劣悪な環境から逃げ出せるってものだ。気を引き締めて掛かれよ!」

 

「了解っ!絶対に故郷へ・・・宇宙(そら)へと戻ってやるっ!!」

 

小隊長で有る少尉からの言葉に上等兵もその甘い誘惑に釣られてしまい気合いを入れながら120ミリマシンガンの照準を接近しつつ有る機体に合わせると、ヘヘっそう来なくっちゃなぁ・・!!とチャーリーは陸ジムのバーニアを吹かしつつ脚部にサーベルラックからビームサーベルを引き抜いた・・・

 

「何だコイツはっ!?死ぬ気かってぇっーーー!!」

 

そう叫びながら上等兵が左手のシールドを前に出しながら突っ込んで来るチャーリーの陸ジムに向かってザクⅡの120ミリマシンガンをガガガッ!!と連射すると、今だショウ!と叫んだチャーリーの陸ジムが地面を蹴り強引に左へと機体を逸らすと、その空いた射線によって後方で180ミリキャノンを構えていたショウの陸ジムは上等兵のザクを捉えた・・・

 

 

「先ずは武装を排除っ・・・!」

 

メインモニターに映るザクに向かって呟いたショウがトリガー引くと、ドンと響く銃声と同時に上等兵のザクⅡの右腕部を120ミリマシンガンごとドンっ!と弾き飛ばしたので有る。

 

「CSD2ビンゴっ!ケツは僕が持ってやるからドンドン突っ込め!!」

 

「オーライ頼むぜ相棒!!」

 

ショウの言葉を信じたチャーリーはそのまま回り込む様に陸ジムを上等兵の操るザクⅡへ肉薄させると止めを刺す為にビームサーベルを上段から振り降ろした・・・

 

「貰ったあぁぁーーーっ!!」

 

「コイツっ!舐めるなよ連邦めぇーーーっ!!」

 

意地でも死んでたまるかと言った咄嗟の抜刀でヒートホークで受け止めて来た上等兵のザクに対しビームサーベルとの鍔迫り合いでチャーリーはバチバチと火花を散らすメインモニターを睨みながらニヤっと笑みを浮かべると、上等じゃねえかよテメェっ!!と声を上げた。

 

「チッ・・・敵機と近すぎて撃てないや・・・!」

 

チャーリーを援護しようとしたショウもこの状況に180ミリキャノンを撃つのを躊躇っていると、ピーっと鳴る接近アラームに別の敵機・・・?とショウはメインカメラをその方向に向けるともう一機のザクが接近しようとしていたので有る・・・

 

「三時だチャーリー!敵機っ!!」

 

ショウからの警告に何だとっ!?と慌てて叫んだチャーリーの陸ジムが右を向くとこの部隊の小隊長で有る少尉のザクが既にヒートホークを構えていた。

 

「貰ったぞ連邦の新型ーーーっ!!」

 

「冗談じゃねぇ!オッラアァァーーーッ!!」

 

そう叫んだチャーリーが鍔迫り合いのまま右から迫って来た少尉のザクを乱暴に蹴っ飛ばすと、なぁっ!?と驚いた少尉は機体ごと後方へと吹き飛んでしまう・・・

 

 

「へえ・・・アメリアのCQC訓練も無駄じゃ無かったみたいだねチャーリー?」

 

「だな・・・咄嗟だったけどなんとか上手く行って良かったぜ・・・」

 

そんな物騒な事を言い合う二人に目の前で指揮官を吹き飛ばされてしまった上等兵は戦意を失ってしまった・・・

 

(連邦のMSは化け物か・・・絶対に無理だろこんな奴等に勝つなんて・・・)

 

確かに性能に後発機で有る陸ジムの方がスペック的に上なのは間違い無いがこの上等兵はまだ知らなかった・・・この事出来事が機体性能では無くアメリア=アン=ウォーカーと言う鬼畜指揮官のしごきによって生まれたと言う事に、、、

 

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