「よっしゃ久々のオフだ!」
そう叫んだチャーリーだったが・・・正直に言って彼にはする事は無かった。
「最近は訓練と言う名のアメリアがやるCQC近接格闘訓練で心も体もボロボロだからな・・・ちょっとナンパでもして誰かに癒されるか・・・?」
せっかくの休日を楽しもうとチャーリーがそんな事を考えながらニヤニャしながらトレーニングルームの前を通り過ぎると、んっ!?と何かに気付いたチャーリーはすぐに引き返すとギョッとしながら中を覗き込んだ・・・
「イ、イエーガー隊長っ!こんな所で何をしてるんですか・・・!?」
「おっ、チャーリーじゃないか?お前もトレーニングか・・・」
「トレーニングか・・・じゃ無いですよ!ドクターストップ掛かってるんでしょう・・・無理するなって!!」
先日行った作戦の後日に分かったのだが・・・実はザクのマゼラトップ砲の直撃をシールドで受けて吹っ飛ばされた際にイエーガーはアバラにヒビが入っていた事が判明したので有る。
「もう三日も立つんだぞ・・・痛みも無いしもう直ったって!」
「そんなすぐにくっ付く訳ないでしょう・・・アメリアに報告されたく無ければすぐに止めて下さいね?」
「分かったって!ったく・・・身体を鍛えると言う俺の唯一の趣味を邪魔しやがって・・・」
「そんな汗臭い事が趣味なんて・・・」
「何だとっ!もう一回行って見ろチャーリー!!」
ボソっと呟いたのが聞こえたのかイエーガーが掴み掛かる様な勢いで指を差して来ると、違いますって!?と慌てて両手を振ったチャーリーにイエーガーはフン!と鼻を鳴らしロッカールームへと入った。
「そう言えばお前の相棒はどうした。一緒じゃないのか?」
「ショウは年上美人の彼女と買い出しデートだそうですよ・・・」
「ああ・・・リンとか。お前も誰か誘って出かけたらどうだ?」
軍服へと着替え終わったがイエーガーはそんな提案をしながら出て来ると、何でオフなのにっ?とチャーリーが不思議そうなジェスチャーでイエーガーを見た。
「俺は良いんだよ!それよりもお前だ・・そろそろ女っタラシのチャーリーとか言う悪名を捨ててショウみたいに真剣な愛に目覚めたらどうだ?」
「俺がショウみたいに真剣に・・・?勘弁して下さいイエーガー隊長・・・こんな俺がマジで恋愛なんて・・・」
「そんな事を言う割りにはアメリアの事を気にしてたじゃないか?」
そう答えながらニヤつくイエーガーにチャーリーはえっとそれは・・・と困り出す。
「単純にアイツは可愛いし・・・ちょっとヤレたらラッキー?みたいな・・・」
「それはホントか?それが冗談じゃ無かったら俺はお前をぶん殴らないといけなくなるが・・・」
そんな物騒な事を言ったイエーガーがジロっと睨みを利かせると、いや冗談だ・・・とチャーリーから慌てて両手を振られたイエーガーはそれで?と首を傾げた。
「実はかなり意識してる。ホントマジで・・・」
「ほお・・・基地の内外関係無くあれだけ遊び回っていたチャーリー=フォン=ウィルソン少尉様がついに真剣な恋に目覚めたと!?・・・・これは明日のトップニュース間違いないな?」
「マジで止めてくれよイエーガー隊長・・・そんなのバラされたら俺は愛した達の全員から刺されちまうって?」
「どうせ一晩限りの付き合いのクセに何を言ってやがる・・・」
呆れた顔をするイエーガーにチャーリーが痛い所を突くな・・・と苦笑いを浮かべると、どうせ暇だろう?と誘って来るイエーガーにチャーリーはえっ・・・?と首を傾げるので有った。
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「あのイエーガー隊長・・・朝飯に行くんなら食堂はアッチですよ?」
「ああ知っている。良いからちょっと付き合えチャーリー・・・」
そう言いながら基地のレクリエーション施設出たイエーガーに連れられて辿り着いたのはハンガーで有りチャーリー達カスケード隊のMSが置いて有る場所でも有る。
「まさか俺に陸ジムの扱い方のおさらいでも?」
「まあな・・・詳しくは彼女にでも聞いてくれ?おいアメリア!!」
「えっ!おいイエーガー隊長まさか俺をここに誘ったのは・・・!?」
そんな狼狽える声を上げだすチャーリーに向かってイエーガーがニヤニヤと意地悪そうな笑みを浮かべると、イエーガー!?と驚いた声を上げた彼女から陸ジムのコクピットハッチに装備されたワイヤーで降りて来たアメリアはチャーリーの姿を見ると二度ビックリした。
「ちょっとイエーガー・・・チャーリーまで連れて来て?昨日も言いましたがドクターの許可が出ない限り私はMSのパイロットには復帰させませんよ!」
「その件じゃない・・・そうじゃ無くてコイツが話しをしたいって言うから連れて来たんだ。」
「チャーリーが・・・?」
急に出て来た名前にアメリアから不審そうな顔を向けられたイエーガーにチャーリーは肩を掴みながら背後を向いた・・・
「絶対に無理だって!」
「最初から諦めるなよチャーリー!?とにかく食事くらい誘って見ろって!!」
「わ、分かった・・・アンタを信じて見る。」
情けない話し合いを終えた二人にアメリアからあの・・・?首を傾げられたチャーリーはコホンと咳払いをした。
「なあ・・・俺と朝飯・・・はもう遅いから昼飯を食いに出かけねえか・・・アメリア?」
「私と・・・二人で・・・ですか?」
コクっと頷くイエーガーを見ながら尋ねるチャーリーが勇気を振り絞り、ああ・・・と答えると、ソフィー?とアメリアは上で作業をしているカスケード隊のメインメカニックで有る彼女へと叫んだ・・・
「ちょっと半端な時間ですが休憩にしましょうか?」
「分かりましたアメリアさんっ♪」
そんな陽気な声を上げるソフィーが一番機で有るイエーガーの陸ジムのコクピットから手を振って来ると、今は何をしてるんだ?と気になったイエーガーが尋ねた。
「ちょっとソフィーに頼んでフットペダルの調整を・・・しかし良くあんなに固いペダルを踏めますね?」
「俺は固いのが好みなんだよ!」
「あれは筋トレですって・・・それじゃ行きましょうかチャーリー?」
突然そんな事を言って来るアメリアにチャーリーからヘッ・・・?と素っ頓狂な声が上がるとアメリアはクスっと微笑んだ・・・
「私とお昼に行くんでしょう?取り合えず私服に着替えて来ますからそうですね・・・30分後にここで待ち合わせましょう?」
「お、おう・・・分かった。」
「では後程・・・」
そう答えながら過ぎ去っていくアメリアに答えたチャーリーはバクバクと跳び跳ねる心臓を手で押さえると、ヤベェ・・・足が無ぇ!?とハンガーの中に向かって入って行った・・・