ガンダム nearmiss    作:ヨッシー♪

75 / 147
チャーリーの一日その5

(向こうはライフルを持ったのが二人・・・って言うか何で武器担いで中立地帯の街にいるんですか!バカなんですか!?)

 

内心チッと舌打ちしながら悪態を吐いたアメリアは腕を組みながら思案顔を浮かべた・・・

 

「さて・・・連邦軍の私としてはこのまま様子見するのが正解なんでしょうが・・・」

 

出来上がった野次馬の中でアメリアがそう独り言ちていると、屋台の老婆から何か言われたのか、俺達から金を取んのかぁババァ!!とジオン兵達がヒートアップすると、この酔っ払い共め!と老婆も負けず怒鳴り返した・・・

 

「もう一度だけ言ってやるから良くお聞きっ?ここに書いて有る金額も読めない様な奴に売るもんは無いよ!!」

 

「チッ・・・このババァ言わせておけば!?どうせこの戦争は俺達ジオンが勝つんだっ!今の内に俺達に媚びを売っていた方が良いと思うぜ・・・」

 

「ハっ!連邦もジオンも無くなっちまえば良い・・・わたしゃどっちも嫌いだからねぇ?」

 

フッと呆れた顔で老婆がジオン兵の顔を杖で指すと、喧嘩売ってのかババァーーーっ!!とバカにされたリーダー格のジオン兵はライフルを振りながら店先の果物を地面へと叩き落とすとそのまま銃身を突きつけた・・・

 

(ちょっとお婆さんやり過ぎですって・・・って言うか確かに何の役にも立って無いかも知れませんが私たちも必死に戦ってるんですよ!?)

 

アメリアが老婆からの言葉に若干心を痛めねがら三人のやり取りをハラハラしながら見ていると、何すんだいっ!と老婆が再び怒鳴り出すので、ああ?とライフルを向けようとするジオン兵の行動にマズイ!?と思ったアメリアは肩に掛けていたバッグの中に手を入れるとサーッと顔が青くなる・・・

 

(しまった!出かける前に慌ててカバンの中身入れ替えて・・・銃もナイフもテーブルの上に置いたままじゃないですかぁ!?)

 

「ほら・・・どうするよ婆さん?役に立たない連邦の連中にでも助けを呼んでみたらどうだ!」

 

「そりゃいい!ほら呼んでみろよ?俺達ジオンがいつでも相手してやるってよ!」

 

ククっと笑いながら煽るリーダー格のジオン兵に乗っかり部下の方も調子に乗ってライフルを向けるので、ひっ!?と老婆は勿論の事、周囲に居た住民達からも悲鳴が上がる中、チッ・・・と舌打ちしたアメリアは履いていたミュールを脱ぎ捨てながらこの混乱の中を駆け出した・・・

 

「ああもうっ!!」

 

「なっ!なんだぁっ!?」

 

左右にフェイントを掛けながら突っ込ん来るアメリアに気付いたジオン兵だが、酔って狙いが定まらないのか銃身をふらつかせると、フっ!!と声を上げたアメリアは一気に間合いを詰めると小柄な体を活かししゃがみ込みなが掌底でライフル打ち上げた。

 

「デヤァァァーーーっ!」

 

「ガアっ・・・!?」

 

 

そのまま身体をクルっと捻り目の前のジオン兵の側頭部に鋭い回し蹴りを決めたアメリアは、えへ・・・ピンクだ・・・と言いながら気を失うジオン兵にハッとしながらワンピースの裾を押さえた・・・

 

「良くも見ましたねっ!!!」

 

顔を真っ赤にしたアメリアが止めと言わんばかりにダウンしたジオン兵の下半身を思いっきり潰すように踏みつけると、なんて残忍な・・・と一人残ったリーダー格のジオン兵から抗議の声が上がったので有る。

 

「お・・・お前それでも人間かよ!?」

 

「民間人に向かって銃を向けた奴が何をいってるんですかっ!!」

 

彼女の容赦ない攻撃にビクつくジオン兵に今度はアメリアが呆れた顔で異議を申し立てると、あんまり舐めてんじゃねーぞっ!!と怒声を上げながら飛び掛かって来るリーダー格のジオン兵にやれやれ・・・と呟いたアメリアは首を横に振った。

 

「正直言って子供のケンカじゃないんですよね・・・?」

 

 

殴り掛かって来たジオン兵の拳を難なく弾いたアメリアはギョッとするジオン兵の腕をすぐに掴み取ると素早く背中から背負いながら、せやあぁぁーーっ!と勢い良く地面へと叩きつけた。

 

「グハぁっ!?」

 

苦しそうな声を上げ動かなくなったジオン兵に向かって安堵したアメリアはフゥ・・・と息を吐いた。

 

「せっかくのオフが台無しですね・・・」

 

そう独り言ちたアメリアの背後から危ないよっ!?と叫ぶ老婆の声に振り向いたアメリアはハッとしながら身構えた・・・ある意味再起不能にさせたジオン兵が殺気だった目でハンドガンを抜いていたからだ・・・

 

 

 

 

「アメリアの奴・・・遅っせえな・・・一体どこまで買いに行ったんだよ?」

 

そしてそんなアメリアのピンチにチャーリーも帰りの遅い彼女を心配して屋台通りまで来てみると、前方に出来た人だかりにチャーリーは何だありゃ・・・?と首を傾げた。

 

(まさかアメリアが何かしたんじゃねえよな・・・)

 

知り合ってからというものトラブルメーカーとしての彼女の才能を散々見てきている事も有り、ちょっとゴメンよ?と言いながらチャーリーが集まった住民達を掻き分けると嫌な予感が的中してしまう・・・

 

「冗談だろ・・・クソったれめ・・・」

 

小さく悪態を吐いたチャーリーが到着したのはアメリアが一人目倒した所だった。そして二人目が飛び掛かろうした時にチャーリーは腰に差していたUSPを抜こうとするがそれは杞憂に終わった・・・速攻でアメリアが自分よりも大柄なジオン兵を投げ倒してしまったので有る。

 

(アメリア強ぇぇぇ!?流石元特務だぜ・・・)

 

改めてアメリアの強さを再確認したチャーリーが彼女を出迎えに行こうと前に出ようとした瞬間に危ないよ!と老婆が叫ぶので身構えたチャーリーはアメリアの背後で銃を抜いているジオン兵を見つけると、マジかよっ!?と声を上げながら腰から引き抜いたUSPの銃身をスライドさせるとアメリアの背後に居るジオン兵へと銃を構えた・・・

 

(クッ俺の腕じゃ・・・だけどこのままじゃアメリアがあぶねえ・・・!!)

 

 

「アメリアしゃがめぇーーーっ!!」

 

 

「えっチャーリー!?」

 

 

チャーリーの叫んだ声にアメリアとジオン兵もなっ!?と言った顔で驚き固まってしまうと、貰ったぁ!!と叫んだチャーリーはUSPのトリガーを引くと、パンっ!と乾いた音と同時にジオン兵の肩が撃ち抜かれたので有る。

 

「ギャアァァ・・・」

 

「オラ!これ以上動くなよ・・・これ以上こんな所でドンパチしたくねえからな・・・」

 

肩を押さえ悲鳴を上げるジオン兵の傍に有った銃を駆け寄ったチャーリーが遠くに蹴とばすと、今撃ったのチャーリーですか?と呆然としたアメリアから声を掛けられた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。