ガンダム nearmiss    作:ヨッシー♪

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敵MS調査その3

 

 その日の夕刻、手の空いていた隊員達と共に夕飯の準備をしていると、これで良し・・・とショウは出来上がった味噌汁の出来に満足そうに笑みを浮かべた。

 

「味噌汁なんて久しぶりですよカノウ少尉っ!!」

 

その中の一人で第二小隊の三番機パイロットのユウヤ=シンジョウ准尉が鼻息を荒くし尋ねると、そうだろ!?とショウも興奮気味に答える。

 

「この前の非番の時にたまたま中立地帯の町で見つけたんだよ?」

 

「へえ・・・僕も今度行って見ようと思います。」

 

同じアジア人で年も近いユウヤとショウは仲も良く、取り合えず武器は携帯して行けよ?とショウからの謎のアドバイスにユウヤがはい・・・?と不思議そうにしていると、全員居ますねっ?!と若干焦った様子のアメリアが補佐のミリィを連れて夕飯前のキャンプへと現れたので有る・・・

 

「おいアメリア!何か有ったのか?」

 

「ええ・・・夕飯前で悪いんですが、これよりブリーフィングを始めます。」

 

カスケード隊の中隊長と第一小隊長を兼任しているイエーガー=バウスネルン中尉が実際に隊の指揮を執っているアメリア=アン=ウォーカー軍曹からの指示に全員敬礼!と号令を上げると同時にカスケード隊全員が起立しアメリアの顔を見た。

 

 

「では、これより状況の説明を始めます。お願いしますねミリィ?」

 

「はいは~い。」

 

彼女の癖で有るミリィ=タニグチ伍長の間延びした返事を聞いたアメリアは既に常設されている簡易的なプロジェクターにこのベースキャンプと監視対象で有る廃墟都市を中心としたマップを表示させた。

 

「今より50分程前に例の重MSらしきジオン軍の新型MSが友軍の前線基地が襲ったとオーストラリア方面軍本部から通信が入りました。ここから見ても距離は約60キロとかなり近いので補給の為に戻って来る可能性が有ります。」

 

アメリアの声に合わせて繋いだノートPCでミリィからプロジェクターに線を結ばれると、因みに被害は・・・?と手を挙げながら尋ねたショウに大丈夫ですよぉ?と答えたミリィがあざとくクスっと微笑んだ・・・

 

「近隣の基地には先輩の名前で防衛に徹するように注意喚起を促して置きましたから被害の方は軽微とことですぅ。」

 

「いつの間にそんな事をっ!?」

 

何も聞いて無かったのか・・・ミリィの報告にアメリアから驚いた声が上がると、それなら良かった。とショウはホッとした。

 

「全然良く有りませんってショウ・・・!ただでさえ目立つ行動を控える様にとバリサム指令からキツく言われてるんですよ私は?」

 

「まあまあ、お前のその名前のおかげで被害が少なかったんだから良いじゃ無い?」

 

恐らくこれは各基地へと教導訓練をしていた時の賜物だな?と感じたショウが苦笑いを浮かべると、まったくもう・・・!とアメリアからも声が上がると同時にムゥと不機嫌そうな顔が浮かんだ。

 

「それはそうとしてだが・・・接敵までどれくらいだミリィ?」

 

「えっとぉ・・・向こう迂回すると考えてぇ、、到着予定時刻は30分後ですねぇ?」

 

「そうか・・・って!?30分後だぁーーー!!」

 

話を変えようと聞いた第二小隊長のジャック=アルヴィン中尉だったがミリィからの言葉に嘘だろ!?と驚くと慌てて第三小隊長のタンク=ビンセント中尉を見た。

 

「取り合えず俺の隊が先行するから支援は頼むぞタンク!!」

 

「任せとけ。それよりもせっかく良いのを見つけたんだ・・・無茶はするなよ?」

 

そう言いながらニヤつくタンクにうるせえな・・・とジャックが照れ臭そうに顔を赤くすると、どう言う意味だ?と二人の話を聞いていたイエーガーから不思議そうに首が傾げられた。

 

「ジャックの奴ミリィと付き合いだしたんだとよ・・・」

 

「ほう・・・それは知らなかったな。お前もそろそろ身を固めたらどうだタンク?」

 

「お前に言われたくはないね!」

 

トリントン基地に所属する一部の隊員からは三バカトリオと呼ばれている三人だが・・・それは何だかんだ言いながらも仲の良い彼らに対する愛称で有り決して蔑称では無い事は近くで話を聞いていたショウとユウヤも周知している事実で有る。

 

 

「せめてスープだけでも飲んで下さいねジャック隊長?」

 

「おっ、ありがとうなショウ?お前の作る食事だけがこの遠征中の楽しみなんだよ・・・」

 

しみじみとした顔で答えるジャックにアハハ・・・と苦笑いを浮かべたショウが味噌汁と先に握っていたおにぎりを手渡すと、コイツは良いな?とジャックから少し驚かれた。

 

「これならコクピットの中でも食べられると思ったので・・・」

 

「確かにな。ユウヤも適当な所で抜けろよ?」

 

そう言いながらジャックが自分の機体へと駆けて行くと、僕も行きますね!?と慌て出すユウヤにショウもああ・・・と頷いた・・・

 

「僕も合流するから後でなユウヤ・・・?」

 

「ハイ。それではまた後で!」

 

そう答えたユウヤが敬礼しながら隊長のジャックを追うと、絶対にだからな・・・とその背中に向かって呟いたショウの言葉は慌ただしく聞こえる喧噪によって消えたので有った。

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