「こんな時にアメリアに告白するとか何考えてんだよチャーリーの奴!?」
ショウはムードの欠片も無い戦場でのロマンスを無線で聞きながら呆れていると、後方から追い掛けて来るドムから度々聞こえて来るロックオンアラームに向かって舌打ちした。
「チッ・・・良い加減しつこいんだよぉっ!!」
ドムのロックオンから逃げ切る為に陸ジムのバーニアを吹かしたショウがビルの物陰に隠れながら後方のドムに向かって100ミリマシンガンを撃つと、ヒューンとドムもホバー移動で攻撃を回避しながら対面のビルの物陰へと隠れた・・・
「残弾数がマズイな・・・次の一連射と残りマガジン1って割と詰んでないかコレ・・・?」
(イザって時にウェポンコンテナは隠して有るけど・・・あんな機動性を持つ奴から陸ジムで振り切るとか無理ゲーだしな・・・?)
その場所までMSなら一分も掛からないが、装備の換装時間を懸念したショウがどうしようか・・・?
?と考えていると、CSD2聞こえますぅ?とこんな切羽詰まった状況でも間延びしたミリィから通信に聞こえてるよ!とショウは若干イラついた声で答えた。
「そんなに怒らなくても良いじゃ無いですかぁ・・・現在CSD2の救援にCSD1と3が向かっており到着予定時刻は120秒程ですう!」
「CSD2からウィスキードッグへ、こちらの弾薬が乏しい!もっと急かす様に言ってくれないか!?」
「そんな事言われても・・・ってぇ、イエーガー隊長ぉ!?」
急に慌て出すミリィの声に、んっ?と首を傾げるショウにおいショウ聞こえてるな?といつもながらハスキーなカスケード隊の中隊長兼自分達の小隊長で有るイエーガー=バウスネルン中尉の声にショウはギョッとしながらがら聞こえてますが・・・?と苦笑いを浮かべた。
「コッチはこっちでちゃんと支援してやるからショウ・・お前は自分の仕事をしやがれ良いな!」
「・・・信じて良いんですねイエーガーさん?」
「舐めんじゃねえぞ・・・問題児のお前とチャーリーを見て来た俺が何を考えてるか分からない訳無いだろうが!」
ホバートラックのモニターを見ながら怒声を上げるイエーガーに了解です。と何だかんだ言いながらもイエーガーの事を信頼しているショウから通信が返って来ると、おいミリィ?とイエーガーが二人のやり取りに呆けている女性オペレーターにと声を掛けるとほえっ?と変な声が返って来た。
「そこで待機している第三小隊に仕事だと伝えろ。今からショウの援護の為に支援砲撃をするぞ!」
「それってショウ少尉の居るポイントにガンタンク隊で支援砲撃するって事ですよねぇ!?」
イエーガーからの指示にミリィが慌て出すと、それがどうした?とイエーガーは不思議そうな顔で首を傾げる。
「タンクはプロだ。絶対にショウに当てるなんてヘマはしない。」
「しかし訓練データでは1キロ圏内の命中率は65%・・・CSD2が居るのに支援砲撃を行うのは危険すぎますぅ!!」
アメリアから補佐としてこのカスケード隊に配属されたミリィだが彼女が一番欲しがったのはミリィの長けている情報処理でこれには隊内の全員が納得している。
「それは誘導しでの話だろ?ぞれならミリィ・・・お前が俺に指示を出せ!」
「えぇ!?タンク中尉まで・・・」
急にタンクが通信に割り込んで来ると、僕もミリィを信じてるからさ?とショウからも自分を信じると言って来るのでミリィはどうなっても知りませんよぉ!?と声を上げながらヘッドセットを掴みアクティブソナーの感度を上げた・・・
「ウィスキードッグよりCSD2へ準備オッケーですぅ!!」
「CSD2了解・・・さあて乗って来いよスカート付き・・・?」
緊張気味のミリィに答えたショウも腹を括くりながら時間を作る為に一度だけ牽制射を行い最後のマガジンと入れ替えるとミリィがスリーカウントを数えた。
「CSD2!ゴーゴーゴー!!」
「こなくそーーーっ!!」
ミリィの声に反応したショウがフットペダルを踏み込み陸ジムのバーニアを吹かすと、タンク中尉!とミリィはヘッドセットを掴みながらドムの動き出す音を拾った。
「ウィスキードッグからCSD7へスカート付きはCSD2を追ってポイントD03から06を移動中ですぅ!」
「CSD7了解した。第三小隊各機へショウの事は気にせず撃ち方始めぇ!!」
ミリィからの指示に小隊長機で有るタンクとレティが搭乗するCSD7では無くCSD8と9がピンポイント砲撃が行われると、良いんですか隊長・・?と操舵担当のレティからこの命令違反にジロっと睨まれたタンクは良いんだよ!とスコープを覗き込みながらニヤついた。
「マジで撃って来やがったっ!?」
第三小隊のタンクが率いるガンタンク隊の砲撃を避けつつビルの上を跳んだショウの陸ジムが更に牽制でドムの居た場所に100ミリマシンガンを撃ちきると、見つけた!!とウェポンコンテナを隠して置いた場所にと到着した。