「CSD2が補給ポイントに到着し現在装備の換装中ですぅ!」
都市部と言う入り組んだ地形での作戦の為に予め隠して置いたウェポンコンテナが功を奏したのかイエーガーが安堵する様にふう・・・と息を吐くと、安心するのはまだ早いですっ!とカスケード隊のメカニックで有るソフィー=ホワイト伍長はモニターに映る第三小隊から放たれた砲撃を軽々と避けるドムの移動速度に違和感を感じた・・・
「ちょっとミリィ・・・おかしいってっ!?情報部のデータよりスカート付きの動きが速いよっ!!」
「ちょっ!?冗談きついってソフィー!!」
その機体データから砲撃ポイントを指定したミリィがソフィーからの指摘でドムが通過した速度を改めて
「嘘でしょこんなの当たる訳無いってぇ!?」
焦った声を上げたミリィが誤った砲撃データを修正する為に素早くキーボードを叩き出すと、適当な情報をやがって!とイラついたイエーガーはヘッドセットを掴みながらショウ達を追撃中のアメリア達に通信を繋いだ。
「CSD1へこちらウィスキードッグだ!まだ突破出来ないのか!!」
オペレーターで有るミリィと入れ替わりハスキーなイエーガーの声が自分のヘッドセット突然聞こ得て来ると、えっイエーガー!?とアメリアから驚いた声が上がった。
「情報部のバカ共の所為で忙しいミリィの代わりに今から俺が指揮を執る。それで現在の状況はCSD1?」
「何だか良く分かりませんが、現在
アメリア機からの芳しくない報告にチッと舌打ちしたイエーガーは更に通信チャンネルをタンク率いる第三小隊にも繋いだ。
「おいタンク聞こえてるな・・」
「ああ・・まあな。それで俺にどうして欲しんだイエーガー?」
長年の付き合いからかイエーガーが何を言うか分かっていた様にタンクがニヤニヤしながら聞くとイエーガーもフッ・・・と鼻で笑った。
「先ずCSD8と9にアメリア達と交戦中の敵MSへの砲撃支援をして欲しい・・・」
「ちょっとイエーガー!ショウを見捨てる気ですか!?」
「イエーガーさんの事を見損ないましたっ!!」
すかさずヘッドセットと直から聞こえるアメリアとソフィーの抗議にちょっと待て!とイエーガーがストップを掛けると、よく聞けよ・・・?と続けるイエーガーにこの通信を聞いている全員がごくっと息を飲んだ・・・
「どっちにしてもスカート付きの足が止まらないんならアメリア達の方をクリアにして援護に向かわせた方が得策だ・・・それにショウだってすぐにやられる様なタマじゃ無いってお前達も知ってるだろう?」
「要はショウの悪運に賭けるって事ですねイエーガー?」
ショウの腕をよっぽど信じてるのか・・・イエーガーの強気な指示にアメリアも呆れながら頷くと、俺はどうするんだ?とCSD7のタンクから首を傾げられたイエーガーがこんな状況にも関わらずニヤっと意地悪そうな笑みを浮かべた。
「ミリィがスカート付きの速度解析を行っているからお前の出番はまだだぞ?」
「待て待てイエーガー・・・ひょっとして俺にスカート付きを仕留めろってか!?」
「ああ、お前なら出来るだろタンク?」
慌て出すタンクに向かってイエーガーがさも当然のことの様に首を少し傾げると、コイツ・・・!?と声を上げたタンクはモニター越しに煽って来たイエーガーを睨んだので有った。
「おい!ガンタンクを前に出せレティ・・・絶対に当ててやる!!」
「はいはい・・」
イエーガーに対するライバル心から操舵手のレティはいきり立つタンクに対し渋々ガンタンクを前進させた・・・
(まあ・・・何だかんだ言ってウチの隊長ってバカに出来ないんだよね・・・?)
そう思ったレティの声と同時にイエーガーから砲撃開始っ!と指示が上がると、ドンっ!と後方の左右に付いていたCSD8と9のガンタンクからアメリア達の支援の為に砲撃が始まった。
「行きますよCSD3!」
「おうよ!」
膠着しビルの物陰に隠れていたアメリアがチャーリー機と共に第三小隊からの支援砲撃に感謝しながら飛び出すと、援護しろアメリア!と叫んだチャーリーの陸ジムが100ミリマシンガンを連射しながら距離を詰めるとオラァ!!と今回から運用試験として装備されたツインビームスピアを振りかぶった・・・
「舐めるな連邦めえぇぇーーーっ!!」
背後に着弾する砲撃に後退も出来なくなったジオン兵が接近して来るチャーリーの陸ジムに対しMSー06Jザクの持つ120ミリマシンガンを連射を連射した。
そして、ガガガッ!と鳴るザクが持つ120ミリマシンガンを吹かしたバーニアで左右に避けたチャーリーの陸ジムが懐に踏み込んだザクを一刀両断すると、これでお終いですね?とアメリアもビームライフルで最後の一機を撃ち抜いた・・・