ガンダム nearmiss    作:ヨッシー♪

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因縁その4

 

 

「それで・・・本社(ジャブロー)でも特殊な部署で有る情報部と教導隊が一体何用でこんな所までにまで来たのかお聞きしても・・・?」

 

 

あまりに妙な組み合わせとしか思えない二人組・・・ミラーとウィンチェスカの二人にイエーガーが不審そうに尋ねだすと、確かにとその隣でアメリアは何で教導隊が居るんでしょう・・・?と内心不思議そうに思いながら首を少し傾げながら二人の返事を待っていたのだが、実はな・・・?と予想外にバリサムが話を切り出した。

 

 

 

「本社からお達しでな・・・この基地に新たなMS部隊が新設される事となって、教導隊はその教練の為に来たんだが・・・」

 

「ちょっと待って下さい。先任の私達が居るのにも関わらず部隊の増設とは・・・しかもエリート部隊の教導隊まで付いて来るなんて私達にも納得のいく説明をしていただけるんでしょうねバリサム指令!」

 

自分が言い終える前そう捲し立てて来るアメリアに向かっておいウォーカー・・・と困った顔を浮かべたバリサムはコホンと咳払いしながらイエーガーを見て彼女を諫める様に目で指示を出すので有った・・・

 

「ちょっと放しなさいイエーガー!」

 

「良いから大人しく話を聞けって・・・」

 

立ち上がったアメリアの肩を掴み座らせたイエーガーから続きをお願いします・・・とこちらも内心面白く無いのかジッと睨まれたバリサムはハァ・・・と溜息をつくと、デスクに置いていたパイプに火を着けながらそんな顔をするな・・・と自分自身も面白くない顔を全員に向けた。

 

「大体がだ・・・私は部隊の増設はともかくとして、この突拍子も無い命令を出して来た奴が気にくわんのだよ・・・」

 

「一体誰なんですバリサム指令・・・そんな妙な事を言う高官と言うのは?」

 

普段は温厚なバリサムの様子に顔を見合せたアメリアとイエーガーが不思議そうに首を傾げていると、ちょっとモニターをお借りします。と今まで隅で待機していたケイ=キタムラ少尉がバリサムの同意を得て彼の執務室のプロジェクターと繋げたタブレットを操作すると、瘦せ型の顔をした連邦軍の佐官と数名の隊員達が映るの

を見たアメリアは何でこいつ等がっ!?と驚きを隠せずに声を上げたので有る・・・

 

「おいアメリア・・・?」

 

「ソイツの名前はジャミトフ=ハイマン大佐・・・特殊任務部隊、通称特務の総督で地球至上主義のクソ野郎ですね・・・他の連中は知らない顔も居ますが特務の隊員です。」

 

「ああっ!?ちょっと待てよ・・・それってひょっとしてこいつ等がこのトリントン基地に配属されるって言うんじゃないでしょうね!!」

 

険しい顔をするアメリアの過去を知ってか慌てたイエーガーがパイプ片手に苦笑いを浮かべているバリサムを見ると、何を言っているんだ・・・と今まで黙っていたミラーからニヤっと笑みが浮かぶ。

 

「フフッ・・・もう奴等はここに配属されているんだよ中尉?ケイ・・・ターゲットの顔を出せ。」

 

「・・・了解しました。」

 

「んっ・・・?」

 

アメリアは上官からの指示でタブレットを操作するケイの戸惑った顔を見て違和感を感じているとすぐにその意味が分かった・・・

 

「ウォーカー軍曹・・・コイツの事は良く知っているな?」

 

「ええ・・・まあ・・・」

 

曖昧に答えたアメリアだがそんな事は当たり前で有る・・・このモニターに映し出された男・・・デイヴィッド=リンス中佐は特務時代に冤罪で自分を陥れた張本人なのだから・・・

 

「それで彼がどうかしたんですか・・・?」

 

「ああ・・・それなんだが・・・奴は新設されるMS部隊の中隊長となる。」

 

「へえ・・・って!?何でリンスがっ!!!」

 

嫌いと言え思わず元上官をアメリアが呼び捨てにしてしまうと、コイツは良い!と面白そうにクククっと笑いだすミラーに部下で有るケイから少佐!と窘められた。

 

「いや・・・さっきのジャミトフ大佐に対するクソ野郎宣言と言い、お前とは気が合いそうだなウォーカー軍曹・・・?」

 

「はあ・・・そうなんですかね・・・」

 

「ああ、私は・・・と言うより情報部は君も知っての通り機密性の高い任務で良く対立するから特務とは犬猿の仲なんだよ。」

 

そう説明しながら何かを思い出したのかミラーが懐から取った煙草に火を着けだすと、それは納得ですね・・・?とアメリアも当時の事を思い返しながら苦笑いを浮かべた。

 

「ところでミラー少佐・・・何故リンスがここへ?奴は特務の部隊長だった筈では・・・」

 

「ああそうだ。確かにそうなんだが・・・知ってるか?ここ最近設立して各地で展開している試験部隊の存在を・・・」

 

「ええ、知ってるも・・・その草案者で有るジョン=コーウェン准将の推薦が有って私達のカスケード隊が結成されたので・・・ってまさか!?」

 

「そう・・・そのまさかだ。ジャミトフ大佐は派閥も違う上に上官で有るコーウェン准将がこれ以上|幅を利かせるのが気にくわないって訳だ。」

 

そこまで説明し終えたミラーが吸い終わった煙草を灰皿に押し付けると、でも何故ここへ?とイエーガーはピンポイントでトリントン基地を何故狙うのか不思議に思った。

 

「まるで誰かを狙っている様に感じるですが・・・?」

 

「そうだな・・・まあ同じレビル派で有るバリサム大佐の失脚も考えられるが・・・」

 

「いや待ってくれ少佐・・・私はどこの派閥にも参加した覚えは無いぞ!?」

 

「覚えは無くともこうして目を付けられたんです・・・諦めた方が良いですよ指令?」

 

そう答えながらげんなりとするバリサムにクスっとミラーが微笑んでいると、決まっています。とケイが真剣な顔でアメリアを見た。

 

「恐らく奴はアメ・・・ウォーカー軍曹を狙って来たんです。」

 

「何だと・・・!?」

 

急に変な事を言って来るケイにイエーガーから驚く声が上がると、ちょっと待って下さい!とアメリアがストップを掛けた。

 

「今アメリアって言いかけましたよね?」

 

「ちょっと・・・今は真面目な所だからさ・・」

 

昔みたいに呼ぼうとしたケイに嬉しそうな顔をしたアメリアが首を少し傾げると、相変わらず緊張感の無い彼女にハァ・・・とケイは溜息をつくので有った・・・

 

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